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ポイント割り振り

「今は、7ポイントか。どうするかな」


 シジーのもとに訪れたあと、準備を終えた俺は自宅に帰ってきていた。

 夕方の祈りを捧げ終わり、自分のベッドに腰掛けながらステータスを確認する。今のお祈りポイントは、7。

 今日は礼拝堂にはいく余裕がなかったが、幸か不幸か不採用を告げるお祈りレターが複数通、届いていた。


 ──ただ、あれ以来、ギルドの採用募集に応募を出していないんだよな。この不採用通知もじきに届かなくなる。一日最大で、四回あるお祈りのタイミングを、いかに礼拝堂に行くか。それが今後の最大の課題だろうな。


 俺は頭を悩ませながら計算する。


 ──全く礼拝堂にいけなくて、きっちり六時間ごとに祈りを捧げると一日四ポイント。一回、タイミングを逃す覚悟で礼拝堂に行って祈ると、それでも一日四ポイント。まあ、ここら辺が無難だよな。一日に二回も三回も礼拝堂に行こうとすると、それ以外の行動がかなり制約されるだろうし。


 指折り数えながら計算して、とりあえずの目標をお祈りレター無しで、一日四ポイント獲得を目指そうと、俺は心に決める。


「ああ、いかんいかん。明日の準備だった」


 ステータスを見ながらつい、物思いにふけってしまった。


「今、交換できるのが一ポイントのものが聖水と幸運。二ポイントのものが、燃える水と眷属強化。今日の深夜と明日の早朝に祈りを捧げるタイミングがまだある。明日の朝は礼拝堂にいこう。それで合計お祈りポイントは十」


 俺はそこまで計算して、次にポイントの割り振りを考える。


「明日は俺とシスター・リニ、テルトナ、シジー、ミリサリサの五人だろ。いつも清掃作業をしている一番浅い場所にしか行かないとはいえ、この前みたいなこともあり得る。だとすれば五人分の聖水を出せるように五ポイントは予備で残した方がいい。とすると使えるのはあと五ポイントか」


 俺はベッドに出来た自分の影を優しく撫でる。


「ばぅ?」

「やっぱり試すべきは眷属強化だよな。よし、自分用に明日、幸運を使うとして残りは眷属強化を二回だ」


 俺の独り言にあわせて、影から顔を出したガルナタタン。その頭をわしゃわしゃと撫でると俺は早速ステータス画面からお祈りポイントの交換先として、眷属強化(小)を選択した。



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