魏に到着。曹叡は、諦めない?
港に着くと、荷役が来てくれた。船員と荷下ろしを手伝ってり、馬や荷車に積んだりしてくれた。
曹叡様の城へと向かった。
「私は、魏の第二皇帝 曹叡だ。今日は、遥々 魏までお越しにいただき感謝致す。長い船旅だった事でしょう。今夜は、どうぞ旅の癒してください。」
「曹叡様 我らにまでお気遣いありがとうございます。遣魏使のリーダー難升米です。そして、球磨拳と破鷹、息子の難掴波です。貢物と信書になります。」
渡された信書に、全て目を通してから、顔を上げた。
「日野 姫子です。占いと天気予報が得意な10歳です。」
「難升米さんだったね。諸侯の卑弥呼さんの所の小領主か。だったら。魏でいう大夫ってことか。」
「多分、それでいいと思います。」
「そうか、分かった。次は、姫子さんね。君は、卑弥呼さんの弟子とかかな。」
「今は、まだ弟子ではないです。天気予報は、雲の流れや風向きを見たりして判断しますし。占いは、タロットカードという西洋の物です。
型は、違いますが。ですが、同じ道を極めようとする卑弥呼様を尊敬してます。」
「なるほど、君面白いね。君の目標は、卑弥呼さんみたいになることかな?」
「はい。最終目標は、そうですね。卑弥呼さんみたいな人になりたいです。でも今は、魔法の勉強しておいでと背中を押されました。だから、世界中の魔法を研究する旅をするって決めたんです。」
「なるほど、でも世界を巡る資金や移動手段は、どうするんだ?」
「移動手段は、この空飛ぶ箒です。これで、世界中を駆け巡り現地の人と交流しながら集めるつもりです。」
「確かに、大人だったらそう答えるだろね。でも、まだ誰かに頼ればいいじゃん。目の前おじさんとかにさ。」
「ありがとうございます。でも、私には勿体なさすぎます。」
「日本人の謙虚なところ嫌いじゃないけどさ。自分を卑下するのは、嫌いだな。
王様も国民的も同じ人間だ。役職やお金の有る無しで決められるもんじゃないだろ。だから、おじさんの気まぐれと思って受け取ってくれ。人間 最後どうなるか分からねえ。後悔したくないんだよ。
難升米さん、貴方に率善中郎将の称号と銀印を与える。だから、姫子ちゃんの魔法研究旅行を無事に成功させてほしい。」
「わかりました。謹んでお受けさせて頂きます。」
「よし。そこの男の子と後二人ほど同行させよう。誰か、いないか?」
「魔法箒職人の二人を外で待たせてます。彼らにお願いしようと思います。」
「よし、そうしよう。卑弥呼さんに金印彫っただった。持っててくれるかな。
それと、姫子ちゃん、後見人の曹芳とそのアニメの曹詢も会っててくれ。年は、少し下だけど仲良くしてくれ。なあ。」
食事会で
「私は、魏の第2代皇帝 曹叡だ。今日は、長い船旅ご苦労様。その労いとお礼。そして、姫子ちゃんの魔法研究旅行の無事を祈って乾杯。
では、皆んな自己紹介をお願い出来るかな、」
「私は、曹芳です。7歳です。曹叡さんに、引き取っていただきました。それに、学問や武術まで教えていただきました。まるで、実の子どもさんと同じように扱っていただいています。本当にありがとうございます。
「私は、難升米です。魏で言う大夫の位でしたが、今日 率善中郎将の位を頂きました。後、球磨拳と破鷹です。よろしくお願いします。」
「私は、日野 姫子10歳です。特技は、タロット占いと天気予報です。世界を巡って魔法の研究をしてみたいです。」
「私は、難升米の息子、難掴波12歳です。姫子様を守れるように頑張ります。」
「私は、魔法の箒屋、冬川 遥です。こいつは、黒州 真兎です。姫子様を、無事に研究旅行を済まし、邪馬台国に戻れるように頑張ります。」
「年の暮れに、こんな若い子達の夢を見ることができて私は、嬉しい。来年も良い年になるように頑張るよ。
だから、君達に夢を託すが、私も負けず生きていく。だから、力をつけるために皆んなも思う存分食べたり、会話をして楽しんでくれ。」
食事会は、大いに盛り上がりあっという間に、過ぎていった。
そして、曹叡さんが食事会終盤にとんでもない事を言った。
「明日、姫子ちゃんと李が新しい饅頭を作って勝負してみない。勝ったら、景品も出すからさ。ね?」
「は・・・はい。是非とも参加させていただきます。」
楽しいかった時間は、不安のあの味を残して終わった。