いざ魏へ。途中秋の収穫期で、リフレッシュ
武や村人、富玄村の人達に見送られながら、出発した。
船員は、難升米と彼の息子 難掴波。球磨拳、破鷹。冬川 遥、真兎。貢ぎ物の男性6人、女性4人。
皆んなと寝食や釣り、掃除などを経験して仲良くなった。
船には、食堂と寝室、収納庫があった。部屋は、二人部屋で。2段ベッドと机が二つあった。
ウミネコやイルカや人魚など触れ合いながら、航海を楽しんでいた。
1週間を過ぎたある日、冬川 遥がいきなり叫んだ。
「海底に、巨大な生物が近づいている気をつけろ。」
すると、波が荒れ始め船体を揺れ始めた。 遥が、甲板に手の平をつけた。
「強化」
海面から海龍が出て来た。強力な水流を吐いた。それが、難掴波に向かって飛んできた。
「アイスワールド」
氷の魔法で寸前のところで、止まった。
「電鉄 雷嵐」
遥が、電気を流した鉄を打ち込み、駄目押しで電気で強化し嵐を放った。
海龍は、力尽き凄まじい水柱を立てて落ちた。それを、矛で突き刺し、網で引き上げた。久しぶりの生肉に皆で歓喜した。
その夜から、起きる直前、夢に卑弥呼様が出てくるようになった。夢には、
こうして、いくつもの危機を船員と共に解決したいった。
あれから10日ほど経ち、邪馬台国では、30日の秋祭りを迎えた頃だろ。そんな事を思いながら海面を眺めていた。今日の波は、随分穏やかでつまらないな。拍子抜けするほどに。
でも、季節の変わり目で風が少し肌寒くなって来た。
サナちゃん達は、今頃 秋の収穫祭の準備で忙しいんだろな。あーーー、皆んなに会いたいな。
そんな事を考えていると、いつの間にか国に戻っていた。理由は、分からないけど楽しいそうだから、いいっか。
その直後、頭の中でスキル「ワープ」を獲得しましたとこの前のお姉さんの声が聞こえた。
収穫祭の屋台料理とトヨちゃんの誕生日のご馳走の準備に取り掛かった。
ケーキの柿と梨をスポンジに乗せて、食紅で色付けしたピンクの生クリームでデコレーションした。
後、女性達がモンブランタルトを作っていた。
男子と男性達は、屋台や櫓の準備していた。櫓は、男性達が休日に集まって1か月で仕上げらしい。
準備を終えて、皆んなで水遊びをして浴衣に着替えて収穫祭に向かった。
櫓の上で男性達が交代でで和太鼓を叩いていた。夏の収穫祭では、下で鳴らしていたけど。今回、建ててその上から打てると興奮していた。
和太鼓の歴史は、以外にも古く。縄文時代に、情報伝達や神事にも使われたらしいけど。まー、こうして今目の前にあるんだから随分昔からあるのは、間違い無いだろう。
秋の収穫祭と言えば、ハロウィンとかおはら祭を思い出すな。おはら祭は、鹿児島で11月2日、3日にあるお祭りで。踊りのコースの道路や路面電車を止めて行われる祭りで。テレビ中継もされる。鹿児島では、結構有名な祭りだ。最近では、渋谷でもやっているらしいけど。行った事ないから、詳しくは知らない。祭りの間、男性達が交代しながら和太鼓を叩いていた。
屋台は、前回と同じ物が大半で、
はちみつ生地の鶫美先生特製フランクのホットドッグ、ベビーカステラ。ジビエ料理。肉醤と蜂蜜で味付けされた焼き鳥、蜂蜜肉醤で煮たら豚足。たこ焼き。ベビーカステラとあんぱん、酒麹はちみつあんパン、蜂蜜パンと餡、蜂蜜ホイプを食べた。
新しく 白鮭ゴマおにぎり、うなぎの蒲焼、サンマの塩焼き。松茸の網焼きがあった。
前回ヤマメやイカは、今回見当たらなかった。
屋台巡りをした後、ケーキとご馳走数品が振る舞われて楽しい一夜となった。
すっかり船の事を忘れていた。あの少し肌寒い。冬になったら、海面に氷でも張るのかな?
幼稚園の時に、行った北海道の流氷みたいに。
思い出しているとある冷たいすぎる川のほとり倒れていてある男の人に助けられた。
「ねぇ、君何処から来たんだい?」
「船から来ました。魏に向かってる途中でした。」
「そんな所から来たんだね。でも、ここは、魏の北にある鮮卑よりも、北のシベリアだ。まだ、国は、出来上がっては、いないが良い所だぞ。」
「そうなんですね。私達の国は、邪馬台国という海の向こうの国からやって来ました。」
「そこは、ここより暖かいのか?」
「はい。そうか、いい所そうだね。」
これが、軻龍鷹さんとの出会いだった。
あの後、何故か船に戻ることができて。
地図には、新しくシベリア地域と記されていた。
邪馬台国と船、シベリアを行き来することに慣れてきた。
卑弥呼様と連合国の国王達の承諾により今、彼は、シベリア地域にいた村人全員と邪馬台国連合国のとある国で暮らしている。
その間、船員を交代で帰国させがら行い、心身共に負担を軽減しながらの船旅を続けた。
収穫祭の後、船に戻って寝ていると、あのお姉さんが夢の中で謝罪しにきた。実は、誕生日に獲得していたが、伝え忘れていて。今回、発動して慌てて報告したとのことだった。
そして、特注の帆船で、約2カ月半で着いた。季節は、秋から冬へと変わっていた。




