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訳あり少年は英雄になりたくて。  作者: 牧主
1章 ガルラ魔法学校
3/3

初めての授業!

「入学式から血液ダラダラ垂らすやつ初めて見たわ」

「誰のせいだコラ」

この朝から猛スピードくんがリクである。

朝の事件のせいで今は頭が絆創膏だらけであった。

「てかなんでリク走ってたのよ?」

「いや、母さんの花瓶割っちゃって」

「オイ学校始まってから親ネタ多くないか!?」

「「確かに」」

そんないつも通りの会話の途中、1限目開始のベルが鳴り響く。

きりーつ。きおつけ。れい。

一連の流れを終えると、

「初めての授業は魔法について話す」

と言い、担任の先生が右手を出すと先生の横に立てかけてあった棒が突如弾けた。

教室中から感嘆の声が上がる。

「この通り、この世界には魔力というものが存在する」

そう言い、先生が右手を上げると破片が集まり棒が元の姿に戻る。

「この学校では、この魔力の使い方を教える」

そう言うと、先生は1人1本棒を配った。

「この棒に力を集中させてみろ、光ったら成功だ」

言い終わったと同時に、クレアの棒が強い光を放った。

クラスがざわめく。

その横ではアレンとリクが必死に棒を握る。だが、その棒は全くの光をも発していなかった。

そうして30分が経つ。

クラスも大半がコツを掴み始め、ポツポツと光り出してきていた。

だが。

「負傷者ごときに負けてたまるかぁ...ッ」

「神様は見てるもんね!今までの行動を悔やむんだね...ッ!!」

まさに小学生レベルの言い争いが始まった。

アレンとリクがすごい形相で罵りあっている横で、クレアは相当困惑した顔をしていた。

クレアはここら辺の街の貴族の娘であり、小さい頃からいろいろな教育を受けたため、この底辺の争いはありえないとしか思えなかったのである。

だが底辺も成長する。

二人とも少し光ったぐらいの所で授業は終わったのであった。

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