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死刑囚の母  作者: TAKIMARI
17/22

30年間の苦悩の日々


第28章 ある大晦日に


息子が家を出てヨガの先生たちの所へ行ってしまってから何度も何度も大晦日とお正月を迎え私も夫も歳を重ねて生きていました。

洗脳の溶けていない息子が憎いもののように思えていたのもつかの間で再び母親の心を取り戻し、東京拘置所へ面会や差し入れそして洗濯物の宅下げと出来上がった洗濯物のお届けを当たり前のように慣れてこなしているのでした。こんな事を慣れてこなしている自分自身が自分の事を客観的にみて

なにやってんの?と問いかけている時もありました。

見捨てればいいのだろうけど

親だからどうしても

できませんでした。

世間の皆様すみません。

見捨て切れませんでした。

何年も経った大晦日の日に突然

逃亡中のヨガの生徒が1人出頭しワイドショーの話題になりました。

逃げる事に疲れましたと

裁判の時に話していました。

この日のこの人を皮切りに

指名手配中の男性1人と

女性1人もまるで言い合わせたかのように同じようなタイミングで出頭して合計3人の逃亡中の人が逮捕されました。

どの人も皆、指名手配の写真とは全然違う別人のようにやせ細り疲れているような感じでした。

なぜこのタイミングで出てきたのかまるでわかりませんでしたが

裁判のやり直しがいくつかありました。

この大晦日を境に再び裁判裁判の日が続きました。

この3人のうちの女性1人だけは

判決で無罪となり釈放されました。

長い長い逃亡生活中には名前を偽り健康保険証も持っていたらしく、整体の仕事についていたらしく偽名で健康保険証が作れたりすることも驚きましたが何よりも指名手配犯が無罪になる事にもかなり驚きました。

この3人は3人とも洗脳からは解けているような発言をしていました。

その証拠にヨガの先生のことを

あんなやつとかアイツとか呼んでいました。

うちの息子は相変わらずグルとか

とゆう呼び方で世界を救う為とか言っていました。

それを耳にするたびにガッカリする気持ちになりました。


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