集った戦士そして始まり
初めてなのでアドバイスよろしくお願いします。まだまだ続いていくのでよろしくお願いします。
月明かりが綺麗な夜。周りを森林に囲まれ堀には水が張ってある城。その城には四つの塔がそびえている。そしてその一つの塔の最上階にはその城の王が治める国の騎士団の団長がいた。この国はこの世界において最も大きく最も強い国とされ近隣の国々には恐れられいた。その騎士団長もこの世界で最も強いと称される最優の騎士であった。その強さは1匹で1国をも滅ぼしかねない魔獣の類いを軽々と撃退してしまうほどである。
そんな彼の住まう部屋に風が吹いたかと思うと彼の後ろには見知らぬ服を来た見知らぬ老人がいた。だが老人というにはかもし出す強者のオーラが尋常ではなかった。そして突然老人は問うた。
「君には叶えたい願いはあるかね?」
騎士は警戒を怠らず数歩右にある机の上の剣を取るためにゆっくりと動く。1歩また1歩と木でできている床が軋む。その音が静まり返る部屋にこだまして静寂をいっそうひきたたせる。そして彼の手が剣にたどりついたとき、彼は一切として老人への警戒は怠ってはいなかったのだが剣に手を伸ばした右腕を老人はいつのまにか数歩こちらに近づいて掴んでいた。そして先ほどよりも強く問うた。
「もう1度問う。これが最後です。君は叶いたい願いはあるかね?」
彼は1度考えて老人に聞き返す。
「私の願いを貴様は叶えられるのか?」
老人はコクンと頷き話し始める。
「ですが願いを叶えるには条件があります。あなたにはこの世界の代表として他の世界の代表と戦っていただきます。その戦いに優勝したものが願いを叶えられるのです。そしてその戦いにでて敗北した場合に代償があります。それは代表者が敗者となったときその敗者が代表する世界を我々が消失させることです。ですが安心してください。もうあなたには拒否権はありません。この戦いの参加を拒否しても我々は世界を消失させます。では3日後のこの時間にまた会いましょう。」
そう言い残し老人は後ろから現れた漆黒の穴にはいっていった。それを見送って彼は少し考えてからベッドにはいって寝た。
次の日の朝雨の日、彼は自分の住む最上階から塔を下り城内の兵士達が住む1階南側にある居住地に出向いた。彼は騎士団長直属の部下であり弟子でもある分隊長の3人の若者を呼び出した。彼らの名前はハモ・ラゴン、エビル・カラティンそしてエイナ・コシーである。ハモは赤髪の少年。エビルは隆々とした筋肉をもつ男。エイナは女とは思えないほどの強さをもつ分隊長のまとめ役であった。
彼らは騎士団長と戦っても勝つことは出来ないとはいえある程度は食い下がれる程にはつよい。そんな彼らに騎士団長は告げる。
「俺は2日後の夜に戦いに出向くことになる。それは俺1人でいかなければならないのでその時この国を守るのはお前達だ。俺の代わりに騎士団長をエイナに頼む。そしてもしかしたらお前達の力を借りなければならない時がくるかもしれない。その時はすまないがお前達の能力を使わせてもらうぞ!」
最後の言葉は騎士団長の弟子である彼らにとって最高の栄誉であった。3人は一斉に応えた。
「はいっ!」
その日はいつも通りの騎士達の訓練の様子を見舞っていた。そんな繰り返し平和な日々が続くようにと彼は心のなかで強く願った。
騎士達の訓練を見まりながらその風景を1面できる地上10m程の高台で彼は背中に100kg程のの重りを乗せて利き腕ではない左手の指3本で腕立てを500回ほどし、そのあと剣を何千、何万と夜になるまで振り続けた。3日目の夕暮れ時、王の座る王座のまえに騎士はいた。
「王よ、この世界のためにこの国の宝剣の力をお借りしたい。どうか最深部の宝物庫の鍵を譲り受けたい。」
王は普段、頭が良く器が小さい男であった。だがその慎重さゆえに国を発展させていった男でもあった。
今宵の王は何かが違った。普通ならば理由を聞きその理由が王が何かをする値があるものでないと了承しないはずなのだが。理由も聞かずに平然という。
「いいぞ。この鍵だ。」
騎士はそれを聞いて驚いていたが王に何かを指摘できるほど偉くもないので黙認するほかなかった。
そう言って後ろにいた長年王に仕えている老年の執事長が一礼し王から金色の鍵を受け取り騎士に向かい歩く。執事長が目の前まできて騎士は初めて気づく。その執事長は二日前に最上階に来た老人であったのだ。そのことに対し口を開いて何故そこにいるのかを問おうとした彼であったが口を開くことができず老人に続いて地下にある宝物庫に自分の意思とは関係なく動かされた。
宝物庫の前にきてようやく口が開き彼は問うた。
「貴様が何故ここにいる!」
老人は応えずに宝物庫の鍵を開けて漆黒の穴に消えていく。彼は老人にあと少しで手が届きそうであったがその前に老人はきえる。
彼はすぐに諦めをつけて宝物庫に入った。その宝物庫には光は無いのだが薄く輝く宝剣があった。彼はそれを手に取り塔の最上階に登る。
約束の時間がせまっているなか騎士は部屋に飾ってある金の装飾が施された白銀の胸当てに赤い宝石が埋め込まれた甲冑を鎧たてから外して自身の体にゆっくりと身につける。そうして鎧の装着が終わり椅子の上で精神統一していたが数分と経たずして室内に声が響く。
「こんばんは」
やはり彼は老人の気配を察知出来ないでいた。
宣言通りに彼の住まう部屋に現れた老人は一声かけて背後の漆黒の穴へ騎士を誘う。その案内にのり騎士は覚悟を決めて壁に立てかけて置いた宝剣を手に漆黒の穴に入る。
いままで暗かった部屋から一転し眩い光が騎士の目を眩ませる。目を手でおおいかながら後ろを見ると漆黒の穴はもうなくレンガ造りの壁があるだけであった。
部屋の内装はレンガ造りの壁が広がっておりたびたび松明があるだけで出入口はどこにもない。中央には巨大な柱が立っているだけであった。広さは騎士の住まう城の数百人は入る1階玄関と同じ広さであった。周りには騎士の他に既に3人の戦士の姿がある。
騎士は歩いて中央にある柱にそっとよりかかり目を閉じて精神統一を再びはじめていた。そのあと時間差で戦士がやってくる。20人ほど戦士が集ったところで彼の瞑想を止めるアナウンスが響く。
「みなさーん集まってくれてありがとう。もう少し待っててねー」
天真万欄な様子の女の子の声が響く。
アナウンスが終わり休憩時間となっている今騎士は数人からの視線をたびたび感じていた。それは周りの様子を伺っている者がいたからであった。他には自分と同じように精神統一をしている者、何もせずにただ寝ているだけのものもいた。騎士は周りを探る者達からの視線を感じて思う。
「所詮はこの程度なのか。私のように精神統一をしている者こそ強敵!私が注意すべき相手だな。寝ている者に関しては論外だ。」
休憩時間が長らく続いたところでまた天真万欄な女の声が響く。
「お待たせしてすいませんでしたーではナンバー1番、2番の方その入口にはいってくださーい。」
すると部屋の中央にある柱に漆黒につつまれた入口が出現する。それをみて周りの戦士達は皆、始まる戦いに体をみなぎらせる。だがそこで彼らは自分のナンバーが何番なのかを知らないことに気づく。それによって彼らの熱気に満ちていた部屋は1度ほど熱が下がったように感じられたが漆黒の入口から現れた騎士を誘った老人が放った一言によって再び彼らの体に力を漲らせる。その一言とは
「皆さんのナンバーはそれぞれの右手に刻印されています。」
彼らは自分の右腕を確認する。
騎士は自分の番号をみて他の戦士達よりもいっそう強く体に力を漲らせた。彼のナンバーは1。つまり今アナウンスで呼ばれた1回戦目で戦う戦士であった。彼は堂々とした足どりで漆黒の中にはいる。
続いてナンバーが2であろう軍服を着てたくさんのナイフを身体中に装着している男が漆黒の中にはいった。2人が入ったことで柱の漆黒は消えてただの柱をつくるレンガにもどっていた。柱の漆黒が消えると同時にこの部屋の壁の1部から再び漆黒が生まれる。
「ここにいる戦士の方たちはこれにお入りください。」
戦士達は老人の言う通りに壁の漆黒に入る。
僕的には次からもうバトルがありまさか!の展開をどうにか描いていきたいです。