表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朝起きたら見知らぬ所にいました  作者: Sakura☆
1章 〜トルディニアまで〜
8/13

新しい仲間

「⋯⋯ん⋯!⋯くん!⋯澪くんってば⋯!」

その声に俺はゆっくりと目を開ける。

あれ⋯?あ、アリス起きたんだ⋯

「あぁ⋯おはよう⋯」

「おはよう⋯じゃないですよ!起きたら知らない女の子が泣いてるし、澪くんが血だらけだし⋯!二日も目を開けなかったら誰でも心配します!!何があったんですかっ?!」

アリスは涙ぐんでいた。

あ、そうか⋯アイツとの戦いで怪我した後、寝たんだった。結構眠かったし怪我もしてたから二日も寝たのか⋯

「ごめんごめん⋯で、アイツは?」

起き上がると少し傷がいたんだ。

「あの子なら食べ物取りに行ってくれましたよ⋯!」

少し機嫌が悪かった。早く説明しろという目で見つめてくる。

「アイツが帰ってきたら説明するから⋯急かすなって⋯」

俺がそう言うと、ようやく機嫌を直してくれた。

「あ、腕の怪我、大丈夫ですか?出血がひどかったんですけど⋯」

あの時の怪我か⋯俺には何ともないがな⋯

「あ、あぁ大丈夫!俺にはこう見えてもいろんな血が混ざってるんだ」

そう言って腕を見せると、アリスは目を丸くして、

「凄いです!どのような血が混ざっているんですか?」

「えーっと⋯ゴブリンの血とタイタンの血、後でかいのは⋯魔王の血かな?」

最後の言葉を言った瞬間、アリスは驚きすぎて尻餅をついていた。魔王という言葉が信じられないのだろう。

魔王の血が人間の血と混ざるとなんか爆発するらしいからな⋯なんて恐ろしいものがあるんだ⋯!俺の体、どうなってるんだ?

俺は今になって自分の体を不思議に思い始めた。

「ま、魔王の血ですか?!澪くんってカッコイイですね!傷がすぐに治るなんて羨ましいです!」

アリスは目を輝かせて言ってくるが、実際そんなに便利なものではない。デメリットだってあるのだ。例えば、使うと異常な睡眠時間を必要とする。とか、使う度に徐々に記憶が抜けてく。みたいな⋯だから俺は日記を書いていた。

「そんなことない、デメリットもあるよ。使う度に記憶が抜けてくんだ。それに、さっきのように異常な睡眠時間を必要とするし⋯これが無ければいいんだけどな⋯あ、あと、迷惑かけないように言っとくけど俺の中の魔獣、シルバーウルフの血はあまり合わないらしくて、たまに激しい頭痛や腹痛、ひどい吐き気と吐血することもある。それに、有り得ないほどの高熱だって起きる。だから、そういう時は俺が自分で何とかするから、そこら辺は分かってほしい。パートナーとして。いいか?」

俺がここまで言うとアリスは真剣な表情だった。そしてすぐに笑顔になって

「大丈夫です!そういう時はあまり余計なことしないようにしますね!改めて、これからよろしくお願いします!澪くんっ!」

と言って立ち上がった。

水色と白のフリルのついたワンピースに真っ白なエプロンがひらひらと風に靡く。月を見るのは澄んだ青い目だった。その青い目にはサラサラの腰まである金髪が良く似合う。

あ、忘れてた。帽子作ったんだった。えっと確か⋯

俺が荷物を漁り出すとアリスは不思議そうにこちらを見る。暫くゴソゴソやってると見つけた。俺は帽子を取り出してアリスに渡そうとしたが、もう一度しゃがんでゴソゴソする。そこにはピンク色のリボンがあった。それをハット型の帽子に巻き付け、やっと完成だ。

「はい、これ。これ被ってれば猫耳とか気にならないだろ?いちいちぎゅうぎゅう入れるのも大変そうだし、な?」

帽子を被せるとぴったりはまった。色も金髪に合う色だ。アリスは驚いた顔をしていたが、

「ありがとうございます!初めてプレゼントを貰いました!とっても嬉しいです!」

と、満面の笑みでいった。そんなことを着ているうちに足音が聞こえた。戻ってきたのはあの少女だった。その少女は俺を見ると荷物を下に置き、駆け寄ってきた。俺の目の前まで来ると

「先程は、すみませんでした!理由も言わずに撃ったりして⋯深く反省してます!何でもしますから⋯!」

と言って頭を下げた。

うわっ⋯こんな子供に頭を下げさせるなんて⋯俺は⋯!

「気にすんな、あ、何でもしてくれるって言ったよな?」

と言うと、その少女はこちらを見て、

「はい!なんでも致します!奴隷として使っていただいても構いません!」

と言った。

よし、それならこちらも好都合だ。せっかくだしな⋯

俺はある決断をした。


「じゃあさ、俺たちについてこいよ⋯アリスとか面白いし、可愛いぞ?お前の腕前なら絶対に役に立つ。だから、な?」

その言葉を聞き終わるとその少女はものすごく驚いていた。まぁそうだろう。俺なら何するかわからないもんな⋯

「ほ、ホントにいいんですか?!こんな私なんかが⋯⋯ありがとうございます!私はユラシアっと言います!これからよろしくお願いします!」

「こちらこそよろしく!俺は澪。呼び捨てでもいいし、敬語じゃなくてもおっけーだから、気軽に話そうな。ユラシア。」

そして俺らに新しい、愉快な仲間が増えたのだった。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ユラシア

年齢⋯13

身長⋯148

肩まである黒髪が特徴。目は大きく、黒。

常に銃を持ち歩いている。ポシェットには弾薬が入っている。

白いブラウスに水色のカーディガンを羽織っている。

黒いスカートと黒いハイソックスで、靴は白と紫のスニーカー

銃の扱いには長けている。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


遅れてすみません!

忙しくて⋯

ペースを戻せるように頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ