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朝起きたら見知らぬ所にいました  作者: Sakura☆
1章 〜トルディニアまで〜
10/13

何があった?

⋯朝ーとんでもなく清々しい朝。

朝っぱらから森には衝突音、爆発音などが響いていた。そして二人の少女の姿。現実ではありえない喧嘩の仕方をしている⋯


「さっきからしつこいですよ?澪くんが起きてしまいます!」

「じゃあ早く終わらせようよ、私は争うつもり無かったんだし。」

「話を持ってこられたら話を聞くしかないじゃないですか!その内容も内容ですから、今こうなってしまったんでしょう?!」


⋯未だに森には爆発音が響いている。このふたりの少女が普通じゃないことぐらい、誰が見てもわかる光景だ。


「私には敬語を使ってくれないんですか!ならいいです!私もユラシアには敬語を使いません!」

「別にいいけど⋯いつまでこれやってるの?」

「ユラシアが諦めるまで!」


(なんだ⋯?この音⋯)

俺は意識がはっきりしない中、重たい体を起こした。

「は⋯?何してんの?」

俺は目の前の光景に目を疑った。何故か二人が喧嘩しているのだ。

そりゃね、誰だってこうゆう反応するよね

てか誰に話しかけてんだ?俺⋯

俺の声も届いていない。未だになんか喧嘩している

「まだやる気?!」

「なに?バテたの?」

「そんなわけ!無いでしょう!」

(はぁ⋯寝起きなんだから使いたくないんだけど⋯)

⋯喧嘩⋯ストップ⋯

途端にユラシアの銃弾が切れ、アリスの矢もなくなった

「「⋯澪君?!」」

二人が同時にこちらを向いた。

(え⋯?俺なんか悪いことした?)

二人は俺と目が合うと下を向いた

(いやほんとに俺何したの?)

すると二人はまた向き合って素手で喧嘩を始めた

(いやそれ止めらんないし。もう待つしかないね)

先程に比べて静かなので俺はもう一度横になり目をつぶった。

すぐに眠りに落ちる⋯


「全く⋯武器はなし!素手なら澪くんも止められないでしょうし、続き!」

「とか言ってもう続けてんじゃん」

「関係ない!私は絶対に倒れない!その要求はのまない!」

「はぁ⋯どんだけなの⋯結局さぁ、澪君が好きなだけなんでしょ?だったらそう言えば?ふられると思うけど」

「な!何言ってるの?!好きとかそんなんじゃない!ただちょっと声聞いてると胸がこう⋯苦しくなるだけ!だから恋とかじゃない!恋なんてしない!したことも無い!」

「え⋯したことないの?!しかもその苦しくなるってのが『恋心』なんじゃないの?」

「うるさい!とにかくいまはこっちに集中!」

「あぁ⋯そういう感じなのね⋯」

それからかなり経った···だろう···

俺が再び目を覚ますとふたりが土下座していた。

「はっ?あの、全く状況が読み込めないんだけど。何してんの?」

するとアリスが答えた

「私たちのどうしようもない争いのせいで、澪くんに無駄な労力をかけた上に、大切な睡眠まで邪魔してしまいました···深く反省してます···」

(そうゆうことね···)

「別にいいさ。気にしてないし。それより、土下座されてるとなんか俺が悪いみたいだから、とりあえず顔上げて。じゃなかったらご飯作って。二人で。」

そう言うとやっと二人が顔を上げた。

そしてその後、二人が山菜取りに行って、帰って来てからご飯作って、すごい美味しかった。

結局、あの争いはなんだったのか。聞こうとすると話をそらされた。主にアリスに。で、聞かずじまい。

·········俺は誰に話してんの?

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