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《 仮面妃 》の登場人物にインタビューしてみたら、酷い目に遭いました( 泣 )

作者: サフト

 《 仮面妃 》の登場人物にインタビューしてみたら、酷い目に遭いました( 泣 )


 読書の皆様、こんにちは!

 こちら新人リポーターのサフトです。

 今私は《 仮面妃 》の世界にお邪魔しています。

『食欲の秋』と言う事で、今日は色々な方に好きな食べ物のお話を伺おうと思います。


 まずは物語の主人公セシリアさんです!

「インタビューお願いしますって、えっ!? どうしました? うずくまって気分でも悪いんですか?」

「土の品質のチェックしてただけですけど、何ですか? ああ、インタビューね。良いですよ」

「本編では大変な事になってますね〜。まずは読書の皆様に一言お願いします」

「いつも作者がお世話になってます。って、インタビューより本編進めてよ。私の身がもたないじゃない」

「ま、まぁ良いじゃないですかたまには。秋と言って思い浮かべる物や、好きな食べ物のお話を聞かせていただけますか?」

「秋と言えば収穫の秋です! 好きな食べ物は野菜料理。あ、でもベジタリアンじゃないですよ。今収穫真っ盛りで忙しいんだよ。暇なら作業手伝ってよ?」

「体力ないんで、それは遠慮しておきます。インタビューありがとうございました」


 ではお次は……眼鏡をかけた方がこちらにやって来ますね。

「執政官のギルベルトさん、インタビューお願いします」

「わかりました。私の答えられる範囲でしたら良いですよ」

「ああ、その仏のような微笑み。癒されますね〜。ギルベルトさんは好きな食べ物や秋と言って思い浮かべる物はありますか?」

「好きな物……そうですね。クラウス様とセシリア様の仲睦まじい様子でしょうか」

「あの〜、好きな食べ物のお話をお願いします」

「ですから、クラウス様とセシリア様が仲睦まじく庭園を散策されたり。クラウス様がセシリア様をお姫様抱っこされたり……」

「あのですね、好きな食べ物の話をですね」

「何か問題でも?」

「…………いえ。インタビューありがとうございました!」



 馬に乗ってやって来るのはラルエットの第二王女カティヤさんです。

「すいませーーん! インタビューお願いしまーーす!」

「インタビュー? この前遠征先の領地で頭に角が生えた大男と手合わせしたんだ。その後、そいつが武器を忘れて行ってさ」

「頭に角……大男? まさかね」

「ほらコレ、あんたにやるよ」


 ドスッ!


「うわっ! 何すんですか、 危ないじゃないですか!」

「あんた反射神経悪いな。それ持ってあたしの訓練場に来な。鍛えてやるよ」

「ひぃっ、遠慮しておきます!」

「気が変わったらいつでも来なよ。で、あたしに聞きたい事は食べ物についてだな。良しわかった。あたしの好物はやっぱり闇な……」



「あ〜ら、カティヤお姉様の好きな物と言ったら、一にも二にも鍛練。三四も鍛練五に鍛練ですわ。聞くだけ無駄というものでしてよ」


「ここでラルエット第三王女で採掘の女神ターニャさんの乱入です!」


「ターニャ、あたしは脳筋じゃないよ!」

「あら、ではなんだと仰るの? 体力バカに単細胞、それとも野生のお猿さんかしら?」

「それ全部あたしの悪口じゃないか! この厚化粧お化けのデカ乳女!」

「んまぁ〜! ペチャパイに言われたくありませんわ!」


「あ〜、ラルエット名物第二王女と第三王女の鳥のさえずりが勃発してしまいました!」


 ズボッ、バサバサバサ!

「うおっ!」

「きゃあっ!?」


「なぜかこんな所に落とし穴です! 二人が落下しました。さらに上から枯葉の山が降ってきて埋もれてしまいました!」


 ピンポンパンポーン。

『インタビュー続行不能につき、しばらくお待ちください』


 …………。


「ようやくお二方落ち着いた模様ですね。では、仕切り直してターニャさんお答えいただけますか」

「わかりましたわ。わたくしは年上で素敵な顎髭、日焼けした肌。クリッとした瞳の可愛らしい方も捨て難いですわね。胡散臭い眼鏡と胸毛のある方はご遠慮しますわ」

「ちょっとちょっと、好みの男性のタイプじゃなくて、好きな食べ物の話ですよ!」

「あら、秋は恋の季節ですわ。鉱山にも脂ののった生きの良い殿方がわんさか……」

「あ、ありがとうございましたーー!」


 は〜、仕事にならない。

 ターニャさんは、鉱山で働く労働者を秋刀魚か何かと思っているのでしょうか?



「気を取り直して、次に行きましょう!」

「おお、ちょうど良い所に。そこの者、休憩してゆかぬか?」

「あなたはラルエット王家の第四王女サビーナさんですね。ティータイムですか? ではご一緒させて下さい」

「うむ、ほれ茶だ。この茶葉は高級品ゆえ心して味わうが良い」

「ありがたく頂戴します」

 ゴクゴク……。


「ら、らんれひょう? ひはがひひれうんれふが?」

「お主何を申しているかわからぬぞ。ほれ、これを飲むが良い」

 ゴクゴクゴク……。

「お茶を飲んだ途端に舌がビリビリとしましたよ。今のは一体何だったんですか?」

「ふむ、即効性あり。呂律が回らなくなる……効果的には弱いのぉ。もう少しアレの量を増やした方が良かろう」

「あ、あの〜。サビーナさん? あなたもしかしなくても、私を実験台にしましたね!」

「今更なんじゃ、そなたは妾の貴重な被験体としてやって来たのじゃろ?」

「ち、違いますよ。インタビューに来たんです!」

「手土産なしで来るとはのぉ。何か聞きたくば、ほれ、妾が必要としている物のリストじゃ」

「何ですか……カッパのお皿、鑑定書付きかぐや姫の入っていた竹、破損していない縄文土器にミス・ヒミコのマガターマ?」

「手土産にそれを持参してくるが良かろう。ほれ、行った行った」

 いや、無理だから。絶対無理だからね!

 どうやって手に入れるの!?



 は〜……、まともにインタビューに答えてくれる方はこの世界にはいないのでしょうか?

 正直、リポーターとして自信がなくなってきました。


「ちょっとそこのあなた。こんな所で何をしているのかしら? 不審者なら私のカラクリ部屋に放り込みますわよ」

「なんでしょうか、ってあなたはラルエットの王太女アリーサさん。私は不審者じゃないですよ。ほら、首に証明書をぶら下げているでしょ? インタビューに来たんですよ」

「ちょっとあなたこの証明書、偽造したわね?」

「ええっ!? そんなバカな! ちゃんとラルエットとフェストランドの両王から王の刻印と、サイン入りで発行された物のはず。偽物だなんて……」

「偽造する悪い子にはお仕置きが必要ね。ちょっといらっしゃいな」


 ぶるぶる。

 私はアリーサさんのお仕置きと言う名の、恐ろしい拷問を受けねばならないのでしょうか?


「ふふっ、冗談よ。あなた、またまだ修行が足りなくってよ」

「タチの悪い冗談は勘弁して下さいよ。ところで、インタビュー良いですか?」

「私に聞きたい事ね〜。あなたどこの国から来たのかしら?」

「東の方です」

「そう、黒髪黒眼で平たい顔をした民と、奇妙な婚姻の儀があると言われている東の国ね」

「微妙に人種的な悪口言われた気がするんですけど、奇妙な婚姻の儀ってなんですか?」

「あら、あなた自国の婚姻を知らないの? おバカさんね。東の婚姻と言ったら、やたら動きづらそうなドレスを何枚も厚着した淑女の邸宅に、煙突のような帽子を被った殿方が夜襲をかけるって言う、みょうちくりんなものじゃない」

「いつの時代の話ですかそれ! 今やったら犯罪ですよ!」


「あら、この前煙突帽子を被った頭のキレそうな殿方が、サビーナちゃんの所に相談に来ていたわよ」

 もしやコスプレマニアでは?

「誰ですかそれ?」

「確か呪術師と言っていたわね」

 呪術師、それはつまりアレですかね。

 悪〜い都のあやかしを退治しゃうぞ! てきな、陰陽うんちゃか、ごにょごにょ……。

 サビーナさんって見かけによらず顔が広いのですね。

「それでインタビューなんですが」

 アリーサさんが優しげに微笑んでいる。

「まずはそちらが得た情報からよ。それを聞いた後で、こちらの情報も渡すか判断するわ」

 なんだかスパイの駆け引きみたくなってきてます。

「私はしがないリポーターなので、大した情報持ってないですよ」

「じゃあ、出直してらっしゃいな。あなたのお仲間はそれまで預かっておくわ」

「仲間、ですか?」

「あらあなた、黒装束の者達を救出に来たんじゃないの?」

 黒装束の者達……今までの流れで行ったらそれは、屋根裏や縁の下に隠れて、他人様のプライベートをこっそり拝聴する事を生業としている隠密集団。

「もしかして、ずっと私を疑っていたんですか? こちら隠密さんとは一切関係がないのですが。それに隠密職業は寡黙、顔見せ不可が必須条件かと。私のように堂々とインタビューをする事はないかと思まわれます」

「随分詳しいのね。まあ、良いわ。無事に国へ帰りたかったら我がラルエットで何か事を起こさない事ね。それでは失礼」

 颯爽と去って行ってしまいました。

 リポーター風情が疑われてます。

 怖いです、優しげな微笑で脅されてしまいました!

 私は無傷で無事、国へ帰れるのか不安になってきました。



 チキンなハートの私にはそもそも、リポーターなんて向いてなかったんですよ。めそめそ。

 誰もかれもまともに答えてくれないなんて……。ぐちぐち。

 は〜、転職しようかなぁ。


「そんな所で何やってるの? 夕日を眺めて黄昏ごっこ?」

「この声は……女性なら誰しも悔しがる美貌の持ち主、フェストランドの若き副神官サムさん。今、ちょっとインタビューに行き詰まりまして」

「インタビューなら僕が協力するよ。なになに、好きな食べ物についてだね。僕は甘い物さえあれば他には何も要らないよ。中でも特に好きな物はレーズンだよ」

「まともに答えていただけるなんて……では、レーズンにまつわるエピソードなどありましたらお聞かせ下さい」

「そうだなぁ。子供の頃にレーズンオブジェを作った事があるんだ」

「レーズンオブジェですか?」

「いつでもパクッと食べられるように、天井から糸でぶら下げたんだよ」


 それはまるでパン食い競争方式では?


「はあ、なんとも奇妙なオブジェですね」

「僕としては楽できる良いアイデアだと思ったんだけどさ。ちょっと問題が起こっちゃって」

「問題ですか?」


 虫が出没しても不思議じゃありませんね。


「エルナが僕の部屋に来た時、オブジェを見て感激のあまり気を失っちゃったんだよね」


 感激のあまり……それ、ちょっと違う気がする。


「その後エルナさんはどうなったのですか。」

「倒れたエルナをレーズン風呂に運ばせたよ。目を覚ましたエルナが蜘蛛の大群だって叫んでまた失神しちゃってさ、もう大変だったんだ。レーズンと蜘蛛を間違えるなんて、変なエルナだよね」

「レーズン風呂……ちょっといえ、かなり理解し難いかと思います」

「でしょ? エルナ倒れた時に頭でも打ったんだよ」


 いえ、私が理解し難いのはサムさんの方です!

 レーズン天井から吊るしちゃいかんです。

 食べ物は粗末にしちゃダメダメ。

 それとね、気絶した人はそっと横たわらせて、優しく解放してあげて。

 お風呂に入れるなんて、もってのほか。

 コメディ小説がサスペンス事件モノになってしまう!


「気を失っている人をお風呂に入れるのはどうかと思うのですが? 溺れちゃいますよ」

「ヤダなぁ、レーズン風呂はバスタブにお湯なんか入れないんだよ」

「つまり、レーズンをバスタブいっぱいに詰め込んだと?」

「当然だよ。お湯につけたらふやけちゃうよ」

「…………」

 なんだか目眩がしてきました。

 クラクラクラ。



「サム捜したぞ。神官長が呼んでる……ん、そいつは誰だ?」

 おおっと、ここで天の助け登場です!

 フェストランド皇太子にして本編の重要人物、彼の名は!

「クラウスさん。本日はお邪魔してます」

「クラウス、さん? お前は何者だ? 我が国に何をしに来た!」


 カシャッ。


「ひえっ、なんで急に剣を向けられなくちゃならないんですか! 私はインタビューに来ただけですよ! こんな物騒な物早く閉まって下さい。銃刀法違反で捕まりますよ!」

「じゅうとうほう……? この俺がなぜ捕まらねばならんのだ。 インタビューとか言ったな何を嗅ぎ回っている?」


 ひーーっ、怖いよこの人。目から殺気が!


「嗅ぎ回ってなんかいませんよ。読者様への息抜きサービスのためですよ。お願いだから剣はしまって下さいってば!」

「息抜きサービスだと? なるほど……ヨルク、この者を地下牢に放り込め」

「了解!」

「え、え、えええーー!? ちょっと待って下さい。私は悪い事はしてませんよ。なぜ地下牢行きになるんですか?」

「悪い事はしていないだと?」


 ひえっ、クラウスさんのバックから何やら黒々しい靄のような物が漂っています!


「してませんって。サムさんも何か言ってくださいよ!」

「面白い展開になって来たから、僕見物してる〜」

「そんなぁ〜〜。ヨルクさん、私を地下牢に入れたら後で後悔するのはあなたですよ! 私はあなたの秘密を知っているんですからね。 あなたの運命を握っているのはこの私です。それでも地下牢に放り込むと言うのなら……」

「殿下、どうしたら……」


 ヨルクさんが何やら迷い始めた模様。

 良し、あともう一息だ!


「ヨルクさん、この腕を離してさあ考え直しましょう!」

「ヨルク、罪人の戯言に耳を傾けるな。早く連れてけ」

「酷いですよ! わたしは冤罪だーー!」

「煩いぞ。 何が冤罪だ? インタビューなんて遊んでる暇があったら、さっさと本編をどうにかしろ」

「うう〜、ヨルクさん〜」

「すいませんね。俺、今の職を失いたくないんですよ。あの方との唯一の接点なんで。あなたはここで、本編を片づけて下さい!」


 ずるずるずるずる………。ガチャンッ!


 無情にも私の目の前で鉄格子の扉が閉ざされました。


 以上、フェストランドの地下牢からリポーターのサフトがお送りしました!


「だ〜れ〜か〜、た〜す〜け〜て〜!!」


 私はこうして牢屋で外出禁止になりました。

 一日のノルマは原稿用紙十枚。達成出来なかったら食事抜き。うるる〜。

「あの皇子は鬼だ、悪魔だ。設定変えてやるーー!」

 タイトルは……鬼畜皇子、小さな暴言大きな災い。

 いっその事、クラウスの奴をオネエ皇子にして化粧たっぷり女装させて、姫と勘違いした隣国の王に求愛されちゃえ!

「ふっふっふっ、あんたの運命は私の手の中にあるのよ。ペンは剣より強し!」

 とは言え、地下牢から出れない事にはどうしようもありません。


 キュルルル〜。

 ……は〜、お腹空いたなぁ。

 熱々シチューが食べたいなぁ。



 ぴょんぴょんぴょん……。

 何の音でしょうか?

 音が段々と大きくなってきました。

 薄暗い地下牢の中、突如現れたのは……。

 尻尾をふりふり、黒いボディにおでこの三本縞が特徴の。

「黒リスのグリさん! ちょうど良いところに。お願いが……ん?」

 なんだか重そうな布袋をズリズリ引きずってますね。

「その袋、どうしたんですか?」

 引きずって来た袋を小さな手でペシペシ叩いてます。

 そして、私の方をチラッ。


 尻尾ふりふり。

 キラキラキラ〜〜。


 アメジストの瞳から星が飛んでいます。

 うっ、なんだこの期待の込められた視線。

「もしかして、インタビューして欲しいとか?」

 グリさん両手で顔を隠し、体をくねくねさせてます。

 照れてます?

 どうしてそこで照れるかなぁ。

「あ〜、はいはい。了解しました。では、つぶらな瞳がとってもキュート、セシリアさんの癒しのアイドルグリさんにお尋ねします。グリさんの好きな食べ物を教えて下さい」

 グリさんは持って来た袋をまたペシペシ。

「はい? この袋を開けろ?」


 ピョンッ!

 グリさんがその場でジャンプしました。


「わかりました、ではちょっと袋の中を拝見してみましょう! やはり袋の中はどんぐりでしょうか?」

 …………。


「おや、どんぐりではありませんね。予想外です。袋から何やら瓶が出てきましたよ〜?」


 グリさんが瓶をペシペシ。

「ラベルですか? ああ、ラベルを読めと。なになに……発酵木の実酒?」


 グリさんまたもや、両手で顔を覆って恥ずかし〜、のポーズです。

 いや、だから何故照れる?

 原料が木の実なとこは、リスらしいけど。

 それよりリスって、お酒飲むの?

 この世界には木の実酒なる物が存在していたなんて!

 作者、知らなかった。ガックシ。


「まさかの、グリさん酒好きのようです! しかし、お酒は二十歳になってから。グリさん飲めるんですか〜?」


 おや、前足で立って短い両手を腰に胸を張り。

 ふんっとグリさん鼻息を荒くしました。

「ははは、成人ならぬ成リスだったんですね。これは失礼いたしました。そんな訳で、地下牢からリポーターサフトがお送りしました。無事に牢を出られたら、またお会いしましょう。さようなら〜!」


 ***


 その頃、ラルエット王とフェストランド皇帝は…………。


「ねえ、ランちゃん。ボク達もインタビューされるかな?」

「そりゃ、当然だろ。許可を出したのは我々だからな。ところでディー君、気合い入ってるな。髪がいつも以上に無駄に艶々キラキラしてるぞ」

「ランちゃんこそ。その趣味を疑う衣装、新調したね?」

「はっはっはっ」

「ふっふっふっ」

「インタビューが待ち遠しいな」

「は〜やく、来い来い、リポーター」

「……暇だな」

「暇だね……そうだ! 待ってる間に利き酒勝負でもしない?」

「望むところだ。今度は勝ってやる!」

「じゃあ、ランちゃん何賭ける?」

「この衣装を賭ける。ディー君は?」

「艶々キラキラサラサラヘアになれる、メイドイン・フェストランドのシャンプー、リンス、コンディショナーをセットで付けるよ」

「良し、のった!」

「交渉成立。あ、素面のうちに一筆書いてよね」

「ディー君はその辺抜け目ないなぁ」

「いついかなる時も、抜かりはないのさ。ふふっ」

「はははっ」



 二人の王帝は、リポーターが地下牢に放り込まれた事も知らずに、自分達の番がいつ来るのかと首を長〜くして待っていましたとさ。


 めでたしめでたし。











































文字数7000越え。お疲れ様でした。

本編が気になりました?

本編《 仮面妃 》もどうぞ覗きにおいで下さいませ^_^

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