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第14話 ピクニックに行こう

朝、今日もまた職員室で目が覚める、先生に、

「おはようございます」

と言って布団を持って二階の部屋に放り込む。

さて、今日は聖なる日、日曜日だ。

まぁ、一人で出歩く語学力は無いので、谷口先生を除く皆で出かけるのである。

朝ごはん、そろそろ固いパンにも飽きてきた、お米が恋しい。

なにか代わりになりそうな物を探してみようかな。

あと豆が在るなら味噌と醤油もあっていいじゃない! と思うんだけどな。

食生活の改善は急がないとホームシックになりそうだ。

そんな事を考えていると、アルベルトさんがやってきた。

「おはようございます、コトネ」

「おはようございます、いつも早いですね」

おおぅ、アルベルトさんの挨拶のバリエーションが早速増えている。

物覚えが早いな、いや真面目に授業受けてるからか。

後ろからはタキさんも来て、あとはウィリアムさんとルルさんを待つばかりとなった。

折角なので、ルルさんが特別にメイドに付いている訳を聞こうと画策する私だ。

「タキさんタキさん、昨日の話なんだけど王子様なんだったら専属メイドが着いて当たり前なんじゃないの?」

と、遠回しに聞く、ストレートに聞くとごまかされそうだからね。

「そうですね、ウィリアム君は王位継承権が低くく、王族としての地位も低いので、普通の貴族程度の扱いなんですよ。

そして、普通の貴族だと息子にまで専属メイドは付けません。

大体メイドは屋敷に3-4人、それに専属の執事かメイドがプラスされる感じですかね。専属のメイドが付いているのはルル断っての願いらしいです。」

そこで意外な方向から会話に参加するアルベルトさん、

「あのバカのわがままのせいで、騎士団も家もめちゃくちゃだ」

そんなに大きな声ではなく、ボソッと言った愚痴のようなものだったが、

「アールベールト、あのバカって誰のことだい!」

ルルさんが食堂の入り口で、仁王立ちになって殺気を放っていた。

私は、アルベルトさんとルルさんの会話は分からなかったが、タダ事でないことだけは分かった。

ガルルと言いそうな睨み合いをする、アルベルトとルルを、タキさんとウィリアムさんがそれぞれ引き離す。

今日、このメンツで大丈夫なんだろうか?


午前中は商品が豊富なうちに市場で色々と見て回った、美味しいものマズイもの危険なもの、下ごしらえしないと中毒になる本当に危険なもの。

そしてルルさんはこちらの料理に興味が在るようで、タキさんを通訳にして色々と聞かれたりした。

少し見栄を張りすぎて、今度食堂で料理する所を見せて下さい! って言われた時はヤバイと思った。

ホニャララの素とか、チンして簡単レシピとか、混ぜるだけで簡単デザートとか、そんなのが無いこの世界の料理は、ハードルが高すぎます。

お昼ごはんはルルさんがバスケット一杯のお弁当を作ってきてくれていたので、郊外にピクニックに行くことになった。

私はまだ、町の外は怖いと言うとタキさんが、

「大丈夫、この国で一番と三番目に強い人が着いてますから」

三番目はアルベルトさんでしょ、一番目って誰だ?

タキさんかウィリアムさんかルルさんだよな?

そんなわけで、押し切られて町の外の小高い丘でお昼ごはんを食べた。

凄い量だった、旅行かばんかと思ったらお弁当でした! って感じ。

ルルさんは何時に起きて、このお弁当作ったんだろう、量は多いけど一個一個は、丁寧に作ってある。

しかし、全部食べつくす流石は男子の胃袋、なんかルルさんも凄い量食べていた気もするけど。

腹ごなしにのんびりしながら、会話する。

身振り手振りを交えながら、習った単語で会話すると、結構伝わる。

足りないところはタキさんが補足して、さらに教えてくれる。

生きた授業ってこんな感じなんだろうな。

会話するのが楽しい、話をするネタを探すくらいに。

私たちは、だいぶユックリと食休みしてたらしく、日が傾いてきている。

街に戻り、学校まで戻ってきた時にはもう夕方だった。

学校前で手をブンブン振って皆と別れて、校舎に入ると先生に挨拶して自分の部屋に戻った。

この世界で食生活と共に問題なのは、風呂が無いことだ。

毎日固く絞った布で身体を拭くが、そろそろ風呂にも入りたい。

井戸水被ってもいいけど、汲むまでが大変だから! 全裸で桶引き上げるとか無いから!

何処かに、温泉か風呂屋無いかなぁ。




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