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歴代内閣考察  作者: 騎士星水波
昭和時代戦後
57/58

第45代 第一次吉田茂内閣

 第45代 第一次吉田茂内閣

 在任期間 1946年5月22日~1947年5月24日(368日)

 与党:日本自由党

 

 国務大臣

 内閣総理大臣 45 吉田茂(前外務大臣)

 外務大臣  74 吉田茂 兼任

 内務大臣  69 大村清一 内務省官僚

       70 植原悦二郎

 大蔵大臣  57 石橋湛山 民間→日本自由党衆議院議員

 第一復員大臣 2 吉田茂 兼任 1946年6月15日廃止

 第二復員大臣 2 吉田茂 兼任 1946年6月15日廃止

 復員庁総裁  1 幣原喜重郎(前内閣総理大臣)兼任

 司法大臣  60 木村篤太郎 司法省官僚

 文部大臣  73 田中耕太郎 民間

       74 高橋誠一郎 民間

 厚生大臣  15 河合良成 貴族院議員同成会

       吉田茂 臨時代理

 農林大臣   3 和田博雄 農林省官僚

        4 吉田茂 兼任

        5 木村小左衛門 日本進歩党衆議院議員

 商工大臣   3 星島二郎 日本自由党衆議院議員

        4 石井光次郎 日本自由党衆議院議員

 運輸大臣   6 平塚常次郎 日本自由党衆議院議員

        7 増田甲子七 運輸省官僚

 逓信大臣   8 一松定吉 日本自由党衆議院議員 1946年7月1日新設

 経済安定本部総務長官 1 膳桂之助 貴族院議員研究会 兼任

            2 石橋湛山 兼任

            3 高瀬荘太郎 兼任

 物価庁長官   1 膳桂之助 兼任

         2 石橋湛山 兼任

         3 高瀬荘太郎 兼任

 行政調査部総裁 1 斎藤隆夫 兼任

 国務大臣(無任所) 植原悦二郎 1947年1月から内務大臣

           高瀬荘太郎 1947年1月から

           田中萬逸

 国務大臣(憲法担当)金森徳次郎 貴族院議員同成会

 国務大臣      幣原喜重郎

 国務大臣      膳桂之助

 国務大臣      斎藤隆夫

 内閣書記官長  56 林譲治

 内閣官房長官  1 林譲治

 

 


 ◇参考

 ・ウィキペディア『第1次吉田内閣』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AC%AC1%E6%AC%A1%E5%90%89%E7%94%B0%E5%86%85%E9%96%A3

 ・首相官邸HP『第1次吉田内閣』http://www.kantei.go.jp/jp/rekidai/kakuryo/45.html

 ・歴代内閣に関するデータベース『第46代・第一次吉田茂内閣』http://www.geocities.co.jp/since7903/Syouwa-kyukenpou/46-Yoshida-vol1.htm


 主な出来事

1946年 5月 ・第1次吉田内閣成立

         ・連合国対日理事会でディーン・アチソン代表が「メーデーにおける少数分子の煽動         は排撃する」と言明

         ・天皇がマッカーサー元帥を訪問

      6月 ・日本人将兵によってベトミン軍のクァンガイ士官学校が設立

         ・枢密院本会議開催

       ・東宝がニューフェイスとして新人俳優を募集。三船敏郎、久我美子らが合格

         ・日本海軍伊400ハワイ近海にて撃沈処分

         ・日本ローマ字会・カナモジカイがローマ字・カタカナの普及と漢字全廃推進を表明

         ・天皇が千葉県下を行幸

         ・東京にある洋式家屋を接収する旨通告

         ・武田薬品工業の子会社・日本製薬株式会社を会社設立。

         ・枢密院で内閣憲法改正草案を無修正可決

         ・警察制度改革に関するバレンタイン報告書を発表

         ・七条警察署巡査殺害事件

         ・聯合国占領軍の占領目的に有害な行為に対する処罰等に関する勅令公布

         ・讀賣新聞が編集局長鈴木東民らに退社命令(第2次読売争議)

         ・復員庁官制公布施行(第一復員省と第二復員省を統合)

         ・一時帰国中のジョセフ・キーナン主席検事が天皇を訴追しないとワシントンで表明

         ・麻薬取締規則公布

         ・第90臨時帝国議会開会

         ・『歴史学研究』復刊

         ・NHK「今週の議会から(後の国会討論会)」放送開始

         ・GHQ:地理授業再開を許可

         ・松岡洋右元外務大臣死去。

      7月 ・極東委員会が新日本国憲法の基本原則を採択

         ・文部省が公民館設置を市町村に通達

         ・厚生省が日本脳炎を法定伝染病に指定

         ・文部省が食糧事情を理由に本年度の健康優良児表彰を中止と発表

         ・警察官のサーベル廃止し警棒を携帯

         ・日本新聞協会設立

         ・東条村強盗事件

         ・日本プロ野球の大阪タイガース対パシフィック戦が試合時間55分で最短記録。

         ・全日本港湾労働組合結成

      8月 ・日本労働組合総同盟結成

       ・闇市の全国一斉取り締まり始まる。

・都市対抗野球大会復活 (後楽園球場)

         ・富山駅前派出所襲撃事件

         ・持株会社整理委員会設置、財閥解体の本格的開始。

         ・大阪拘置所で集団脱走

         ・経済安定本部設置

       ・物価庁設置

         ・全国中等学校野球大会再開 (西宮球場)

         ・経済団体連合会(経団連)創立

         ・全日本産業別労働組合会議(産別会議)結成

         ・小平事件: 連続婦女暴行殺人犯小平義雄逮捕

         ・金比羅丸事件

         ・衆議院が憲法改正案を修正可決

         ・一勝地村農家6人殺害事件

      9月 ・医師国家試験制度実施

         ・第1回芸術祭

         ・生活保護法公布

         ・教育刷新委員会設置

         ・食糧科学研究所設立(京都帝国大学内)

         ・死刑制度合憲判決事件 現在も死刑制度存置の根拠とされている憲法解釈がなされ          た事件。

         ・坂町事件、ヤミ米の取締を行っていた警官に朝鮮人が集団暴行

         ・GHQ:財閥解体の具体方針を発表

         ・GHQ:ソ連領の日本人送還を発表

         ・労働関係調整法公布

         ・新潟日報社襲撃事件

         ・日本赤十字が旧満州に残された日本人引揚者ら収容所の人々の帰国移送を開始

     10月 ・貴族院が特別委員会の憲法改正修正案を可決

         ・衆議院が貴族院から回付の憲法改正案再修正案に同意(日本国憲法成立)

         ・上野駅前に、外地引揚者の集まりによる商店街「アメヤ横丁」(アメ横)誕生。

         ・GHQ:日本史学科再開はSCAP認可の教科書使用を条件とする旨指令

         ・帝室博物館再開

         ・新憲法の公布日を11月3日と決定

         ・GHQ:皇太子の家庭教師としてヴァイニング夫人来日

         ・文部省が国民学校用国史教科書『くにのあゆみ』を発表(一部墨消)

         ・GHQ:石油関係法令廃止と配給会社解散を指令

         ・枢密院で憲法改正案を可決

         ・戦時補償特別措置法施行

     11月 ・プラカード事件に名誉毀損判決

         ・日本国憲法公布、「日本国憲法公布記念都民大会」開催。昭和天皇も臨席。

         ・文部省が当用漢字を発表

         ・特飲街と赤線区域を指定

         ・財産税法公布

         ・閣議で現代かなづかいを決定

         ・内閣が当用漢字・現代かなづかいを告示

         ・日本商工会議所設立

         ・青森県五所川原で大火

         ・青森県庁全焼

         ・第91帝国議会召集

         ・GHQ:十大財閥家族全資産の持株会社整理委員会への移管を命令

         ・GHQ:政府接収の在日連合国人資産の返還を命令

         ・町田忠治元商工大臣死去。

         ・堀切善兵衛元衆議院議長死去。

     12月 ・NHK「話の泉」放送開始

         ・樺太引揚第1船雲仙丸が函館に入港

         ・シベリア引揚第1船が舞鶴に入港

         ・信越線で吹雪のため列車転覆

         ・GHQ:国家予算の編成・実行・修正は許可を要すると指令

         ・首相官邸デモ事件で官邸が襲撃され、警察官に負傷者が出るとともに拳銃が奪われ          る。

         ・昭和南海地震が和歌山県潮岬沖で発生

         ・第92回帝国議会召集 最後の帝国議会

         ・文部省が六三三四教育制度を発表

1947年 1月 ・吉田首相が年頭の辞放送にて労働運動指導者を「不逞の輩」と非難し問題化

         ・公職追放令改正(追放対象が財界・言論界・地方公職に拡大)

         ・箱根駅伝が復活

         ・運輸省鉄道総局、石炭事情悪化のため急行列車・準急列車を全廃。また2等車の連結          も停止

         ・日本正教会(後の日本ハリストス正教会)がロシア正教からギリシャ正教に転向

         ・皇室典範・皇室経済法公布

         ・学校給食開始

         ・璽光尊事件(新宗教の璽光尊・双葉山・呉清源らが逮捕)

         ・GHQ:不急品の製造を禁止

         ・手塚治虫の描きおろし漫画「新宝島」出版。

         ・GHQ:二・一ゼネストの中止を命令

      2月 ・京都石清水八幡宮で火災、国宝絵巻物焼失

       ・日本ペンクラブ再建(会長志賀直哉)

         ・家督相続税廃止、贈与税新設

         ・GHQ:輸出品に製造国名記載を命令

         ・参議院議員選挙法公布施行

       ・玉川大学(文学部・農学部)開校(大学令による最後の旧制大学)

         ・八高線高麗川駅付近で列車が転覆

      3月 ・東宝第三労組員らが新東宝設立

         ・GHQ:ドル換算率を15円から50円に引上げ

         ・華族世襲財産法廃止公布

         ・東京都が35区制から22区制に移行(8月に板橋区から練馬区を分区し23区制に)

         ・百田駐在所巡査殉職事件、山梨県で刑事を名乗る朝鮮人男が拳銃で巡査を射殺

         ・学士相当の全技術の英文履歴書提出を指示

         ・中山競馬場再開

         ・日本の国鳥をキジに決定

         ・衆議院解散(新憲法解散、帝国議会終幕)- 衆議院議員選挙法公布

       ・教育基本法(旧)施行

       ・民主党結成(総裁芦田均)

      4月 ・学校教育法施行(六三三学制発足)

         ・第1回知事・市町村長選挙(初の婦人村長4名が誕生)

         ・労働基準法公布

         ・職業安定所設置

         ・私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)公布

         ・地方自治法公布

       ・佐渡両津町で大火

         ・第1回参議院議員通常選挙

       ・長野県飯田市で大火

         ・フラナガン神父来日

         ・東海道線と山陽線に急行列車が復活

         ・第23回衆議院議員総選挙

         ・茨城県那珂湊市で大火

         ・国立国会図書館法公布

      5月 ・昭和天皇が初の記者会見

       ・中央気象台松代分室(現・気象庁松代地震観測所)開設

         ・最後の勅令「外国人登録令」公布

       ・皇族会議、枢密院、宮内省、行政裁判所など廃止

         ・日本国憲法施行

       ・皇室典範、皇室経済法、内閣法、請願法、恩赦法、裁判所法、検察庁法、地方自治          法、日本国憲法施行の際現に効力を有する命令の規定の効力等に関する法律、会計          検査院法、国会法など施行。

       ・最高裁判所、総理庁、宮内府、検察庁など発足

       ・最初の政令「皇統譜令」公布。

         ・第一産業(後のデオデオ、現在のエディオン)設立

         ・福音電機(後のパイオニア)設立

         ・簡易裁判所開設(全国557カ所)

         ・北海道春別で大火

         ・京都智積院で火災、国宝など焼失

       ・石橋湛山蔵相が公職追放

         ・第1特別国会召集

       ・第1次吉田内閣総辞職


 ◇参考

 ・ウィキペディア『1946年』https://ja.wikipedia.org/wiki/1946%E5%B9%B4

 ・ウィキペディア『1947年』https://ja.wikipedia.org/wiki/1947%E5%B9%B4


 概要

 さて、今回は第1次吉田茂内閣です。吉田茂と言えば、戦後の名宰相と言われ彼がいなければ今の日本がなかったと言ってもいいほど影響力を持った政治家です。総理大臣として通算5回指名されているのは歴代最多の記録です。第2次以降の内閣は片山哲・芦田均両内閣を挟んでからになりますので、今回は第1次吉田内閣の話だけをします。

 第1次吉田内閣は、幣原内閣総辞職後に誕生した内閣ですが、もともと総理になる予定だったのは吉田ではありませんでした。戦後初の総選挙の結果比較第一党として日本自由党がなりますが過半数には遠く及ぶものではありませんでした。幣原内閣はまず日本進歩党が第一党になれなかったので総辞職します。そして、後任には日本自由党総裁であった鳩山一郎が就任するはずでした。しかし、鳩山の総理指名の前に突如として公職追放がなされます。この公職追放に関しては吉田が鳩山を総理にさせないためとかGHQが絡んでいたとかいろいろな話が残っていますが、真偽は不明です。しかし、鳩山一郎は岡田内閣で文部大臣を務めていて戦前の内閣や政界においても活躍していたため公職追放されるに値されたというわけです。そして、鳩山の後任に自由党総裁になった吉田は鳩山に俺の内閣に干渉するなという一方的なことをいい内閣を組閣したのでした。……完全に吉田さん勝利ですね。

 この内閣では、内閣改造が行われていますが、正式に内閣総理大臣に閣僚の任命権というかこの時点ではまだ大日本国憲法なので総理大臣は国務大臣との差がないため内閣改造として私は扱っていません。

 第1次吉田内閣の時の大きなことは戦後日本の形が徐々に整い始めていることですね。1947年5月3日には日本国憲法が施行、4月からは中央省庁など官僚組織の大幅改変など日本の政治体制に変化があります。

 こうした戦後日本を形作っていったことが吉田茂の評価があがったきっかけの1つではないでしょうか。

 さて、今回はここまでです。

 というよりも今回にて歴代内閣考察は終わりになります。

 第1次吉田内閣までいろいろと見ていきました。現代の政治について興味を持ってもらえばと思って作りましたので、全部本気にしないでください。でも、なろうにおいてもこんな風な作品がもっとあってもいいと思います。

 それでは、これにて。あとは、あとがきを見てください。本編に書くようなことではないと思ったので。

 


 ◇参考

・ウィキペディア『堀切善兵衛』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%88%87%E5%96%84%E5%85%B5%E8%A1%9B

 さて、今回で最終回です。

 2015年5月に始まってから2年3か月。ついに終わりになると思うと悲しさも残ります。なろうにおいて小説以外のこともしたいと思って書き始めたのがこの作品です。間違いだらけのこともありました。参考文献はコピペして自分なりに書き換えたりいろんなサイトから情報を持ってきたりするようにしてきましたが、やっぱりウィキ先生はすごい。偏ってしまった。次にこのような作品をするときはもっと多くのサイトから情報を手に入れられるといいと思います。

 さて、皆様。今まで読んでくださりありがとうございます。最終回までたどり着けたのはひとえに皆様のおかげです。

 最後に気分が乗ればもしかしたら大臣考察がまたあるかもしれません。が、今のところ予定はしていません。他の作品を何としても進めたいのでその辺はご了承ください。

 では、長々と語るのは嫌なのでこれにて。今までありがとうございました。

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