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歴代内閣考察  作者: 騎士星水波
昭和時代戦前
52/58

拓務大臣

 ◇拓務大臣

 拓務大臣は拓務省の長。

 明治時代に海外の植民地である台湾総督府を管理する目的で拓殖務省が設置されていたが、わずか1年で廃止された。その後、内務省が管轄していたが、日露戦争以降日本は樺太や関東州、朝鮮併合などで海外領土が増えたことにより、朝鮮総督府、台湾総督府、南洋庁・樺太庁を統括する組織として1929年に新設された。

 しかし、省設置後に始まった満州事変以降に獲得した占領地は軍部が統治していて拓務省が関与できなかったこと、朝鮮総督府には直接の監督権がないなど、当初から問題点が指摘されていた。1942年に大東亜共栄圏を管理する大東亜省が設置されることになると、拓務省は、大東亜省・内務省・外務省などに分割されることになった。


 歴代拓務大臣一覧

 22代21人

 初代 田中義一  田中内閣 1929(23日)内閣総理大臣・外務大臣兼任

 2代 松田源治  濱口内閣 1929-1931(652日)

 3代 原脩次郎  第2次若槻内閣 1931(150日)

 4代 若槻禮次郎 第2次若槻内閣 1931(95日)内閣総理大臣兼任

 5代 秦豊助   犬養内閣 1931-1932(166日)

 6代 永井柳太郎 齋藤内閣 1932-1934(774日)

 7代 岡田啓介  岡田内閣 1934(110日)内閣総理大臣兼任

 8代 兒玉秀雄  岡田内閣 1934-1936(136日)

 9代 永田秀次郎 廣田内閣 1936-1937(331日)

10代 結城豊太郎 林内閣 1937(123日)大蔵大臣兼任

11代 大谷尊由  第1次近衛内閣 1937-1938(357日)

12代 宇垣一成  第1次近衛内閣 1938(128日)外務大臣兼任

13代 近衛文麿  第1次近衛内閣 1938(30日)内閣総理大臣・外務大臣兼任

14代 八田嘉明  第1次近衛内閣 1938-1939(161日)商工大臣一時兼任

15代 小磯國昭  平沼内閣 1939(238日)

16代 金光庸夫  阿部内閣 1939-1940(140日)

17代 小磯國昭  米内内閣 1940(189日)

18代 松岡洋右  第2次近衛内閣 1940(69日)外務大臣兼任

19代 秋田清   第2次近衛内閣 1940-1941(294日)

20代 豊田貞次郎 第3次近衛内閣 1941(93日)外務大臣兼任

21代 東郷茂徳  東條内閣 1941(46日)外務大臣兼任

22代 井野碩哉  東條内閣 1941-1942(335日)


 在職日数ランキング

 第1位 永井柳太郎 774日 昭和

 第2位 松田源治  652日 昭和

 第3位 小磯國昭  427日(2回)昭和

 第4位 大谷尊由  357日 昭和

 第5位 井野碩哉  335日 昭和

 第6位 永田秀次郎 331日 昭和

 第7位 秋田清   294日 昭和

 第8位 秦豊助   166日 昭和

 第9位 八田嘉明  161日 昭和

第10位 原脩次郎  150日 昭和

第11位 金光庸夫  140日 昭和

第12位 兒玉秀雄  136日 昭和

第13位 宇垣一成  128日 昭和

第14位 結城豊太郎 123日 昭和

第15位 岡田啓介  110日 昭和

第16位 若槻禮次郎  95日 昭和

第17位 豊田貞次郎  93日 昭和

第18位 松岡洋右   69日 昭和

第19位 東郷茂徳   46日 昭和

第20位 近衛文麿   30日 昭和

第21位 田中義一   23日 昭和


 就任回数

 2回


 在職日数が少なく再就任するケースが小磯国昭のたった1回しかないこと、兼任が多いことから拓務大臣の職はかなり軽く見られていたと思われますね。

 

 ◇参考

 ・ウィキペディア『拓務省』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%8B%93%E5%8B%99%E7%9C%81

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