農林大臣
◇農林大臣
農林大臣は農林省(1925-1943)の長。
農林省は、1925年に農商務省の農業部門と商工業部門の独立の際に農業部門を担当する行政機関として設立される。その後、1943年の太平洋戦争時の行政再編において商工省の一部部門を含めて農商省に改編される。戦後、農商省の後継となった組織も農林省(第2次)であり現在の農林水産省へとつながっていく。
歴代農林大臣
初代 高橋是清 加藤高明内閣 1925(17日)
2代 岡崎邦輔 加藤高明内閣 1925(108日)
3・4代 早速整爾 加藤・第1次若槻内閣 1925-1926(306日)
5代 町田忠治 第1次若槻内閣 1926-1927(322日)
6代 山本悌二郎 田中義一内閣 1927-1929(805日)
7・8代 町田忠治 濱口・第2次若槻内閣 1929-1931(895日)
9代 山本悌二郎 犬養内閣 1931-1932(166日)
10代 後藤文夫 斎藤内閣 1932-1934(774日)
11代 山崎達之輔 岡田内閣 1934ー1936(611日)
12代 島田俊雄 廣田内閣 1936-1937(331日)
13代 山崎達之輔 林内閣 1937(123日)
14代 有馬頼寧 第1次近衛内閣 1937-1939(581日)
15代 櫻内幸雄 平沼内閣 1939(238日)
16代 伍堂卓雄 阿部内閣 1939(48日)
17代 酒井忠正 阿部内閣 1939-1940(93日)
18代 島田俊雄 米内内閣 1940(189日)
19代 近衛文麿 第2次近衛内閣 1940(3日)兼任
20代 石黒忠篤 第2次近衛内閣 1940-1941(323日)
21代 井野碩哉 第2・3次近衛・東條内閣 1941-1943(679日)
22代 山崎達之輔 東條内閣 1943(196日)
3回
・町田忠治(第1次若槻・濱口・第2次若槻)
・山崎達之輔(岡田・林・東條)
・井野碩哉(第2・3次近衛・東條)
2回
・早速整爾(加藤・第1次若槻)
・島田俊雄(廣田・米内)
在職日数ランキング
第1位 町田忠治 1217日(3回)
第2位 山崎達之輔 930日(3回)
第3位 山本悌二郎 805日
第4位 後藤文夫 774日
第5位 井野碩哉 679日(3回)
第6位 有馬頼寧 581日
第7位 島田俊雄 520日(2回)
第8位 石黒忠篤 323日
第9位 早速整爾 306日
第10位 櫻内幸雄 238日
第11位 山本悌二郎 166日
第12位 岡崎邦輔 108日
第13位 酒井忠正 93日
第14位 伍堂卓雄 48日
第15位 高橋是清 17日
第16位 近衛文麿 3日
農林大臣は比較的短命の人が多いのが後半の傾向にあります。第1次近衛内閣崩壊後は、内閣自体が短命であるため大臣も比較的短命に終わっています。また、この農林大臣を見る限り有名なのは総理経験者の2人を除くと町田忠治だけでしょう。町田は立憲民政党の総裁を務めるなど政党政治家としてかなりブイブイ言わせた人です。戦後は日本進歩党の総裁になりますが、公職追放をされています。重要人物がそれほどいないということは軽量級の大臣ポストと見られていたのでしょうね。
さて、次回も引き続き大臣の説明をします。
◇参考
・ウィキペディア『農林水産省』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E6%9E%97%E6%B0%B4%E7%94%A3%E7%9C%81
・ウィキペディア『農林水産大臣』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E6%9E%97%E6%B0%B4%E7%94%A3%E5%A4%A7%E8%87%A3




