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歴代内閣考察  作者: 騎士星水波
大正時代
30/58

農商務大臣

 ◆農商務大臣

 農商務省の長。

 農商務省は、1881年(明治14年)に設立され、明治政府の殖産興業政策の一翼を担った国家機関。

 太政官制の下では農商務卿を長とし、内閣制度創設後は農商務大臣を長とする。所管分野は、主に農業・林業・水産業・商工業といった諸産業である。1925年(大正14年)に、農林省(現:農林水産省)と商工省(現:経済産業省)に分割された。

 工場法制定へ向けて全国工場労働者の実態調査をし、その報告書である「職工事情」を1903年(明治36年)に刊行した。


 歴代大臣一覧

    初代 谷干城   第1次伊藤内閣1885-1887(582日)

    2代 土方久元  第1次伊藤内閣1887(54日)

    3代 黒田清隆  第1次伊藤内閣1887-1888(227日)

    兼任 榎本武揚  黒田内閣1888

    4代 井上馨   黒田内閣1888-1889(517日)

    5代 岩村通俊  第1次山縣内閣1889-1890(146日)

  6・7代 陸奥宗光  第1次山縣内閣~第1次松方内閣1890-1892(668日)

    8代 河野敏鎌  第1次松方内閣1892(123日)一時司法大臣兼任

    9代 佐野常民  第1次松方内閣1892(26日)

   10代 後藤象二郎 第2次伊藤内閣1892-1894(533日)

11・12代 榎本武揚  第2次伊藤内閣~第2次松方内閣1894-1897(1163日)

   13代 大隈重信  第2次松方内閣1897(223日)外務大臣兼任

   14代 山田信道  第2次松方内閣1897-1898(66日)

   15代 伊東巳代治 第3次伊藤内閣1898(105日)

   16代 金子堅太郎 第3次伊藤内閣1898(66日)

   17代 大石正巳 第1次大隈内閣1898(132日)

   18代 曾禰荒助 第2次山縣内閣 1898-1900(711日)

   19代 林有造  第4次伊藤内閣 1900-1901(204日)

   20代 平田東助 第1位桂内閣 1901-1903(776日)

21・22代 清浦奎吾 第1次桂内閣 1903-1906(906日)司法大臣、内務大臣兼任

   23代 松岡康毅 第1次西園寺内閣 1906-1908(920日)

   24代 大浦兼武 第2次桂内閣1908-1911(1143日)

   25代 牧野伸顕 第2次西園寺内閣1911-1912(480日)    

   26代 仲小路廉 第3次桂内閣 (62日)1912-1913

   27代 山本達雄 第1次山本内閣(421日) 1913-1914      

   28代 大浦兼武 第2次大隈内閣 1914-1915(267日)

   29代 河野広中 第2次大隈内閣 1915-1916(642日)

   30代 仲小路廉 寺内内閣 1916-1918(721日)

31・32代 山本達雄 原内閣~高橋内閣 1918-1922(1353日)

   33代 荒井賢太郎 加藤友三郎内閣 1922-1923(448日)

   34代 田健治郎 第2次山本内閣 1923(114日)司法大臣兼任

   35代 岡野敬次郎 第2次山本内閣 1923-1924(15日)文部大臣兼任

   36代 前田利定 清浦内閣 1924(157日)

   37代 高橋是清 加藤高明内閣 1924-1925(295日)

 37代30人


 さて、今回は加藤高明内閣において農林大臣として改組され廃止された農商務大臣について見ていきたいと思います。農商務大臣は1885年の内閣制度創設から加藤高明内閣まで約40年間存続し、その間に37代の大臣が就任しました。その大臣たちについて見ていきたいと思います。


 就任回数の多い人

 3回

 ・山本達雄(第1次山本・原・高橋内閣)

 2回

 ・陸奥宗光(第1次山縣・第1次松方内閣)

 ・榎本武揚(第2次伊藤・第2次松方内閣)他、臨時兼任1回あり

 ・大浦兼武(第2次桂・第2次大隈内閣)

 ・仲小路廉(第3次桂・寺内内閣)


 就任回数が一番多かったのは3回の山本達雄となっております。山本は財界出身であり第2次西園寺内閣では大蔵大臣を務めるなど農商務大臣以外にも数々の役職を歴任している政治家です。


 在職日数ランキング

 第1位山本達雄 1774日(2回)大正

 第2位大浦兼武 1410日(2回)明治・大正

 第3位榎本武揚 1163日(2回)明治

 第4位松岡康毅  920日 明治

 第5位清浦奎吾  906日(2回)明治

 第6位仲小路廉  783日 (2回)大正

 第7位平田東助  776日 明治

 第8位曾禰荒助  711日 明治

 第9位陸奥宗光  668日(2回)明治 

第10位河野広中  642日 大正

第11位谷干城   582日 明治

第12位後藤象二郎 533日 明治

第13位井上馨   517日 明治

第14位荒井賢太郎 448日 大正

第15位牧野伸顕  480日 明治

第16位高橋是清  295日 大正

第17位黒田清隆  227日 明治

第18位大隈重信  223日 明治

第19位林有造   204日 明治

第20位前田利定  157日 大正

第21位岩村通俊  146日 明治

第22位大石正巳  132日 明治

第23位河野敏鎌  123日 明治

第24位田健治郎  114日 大正

第25位伊東巳代治 105日 明治

第26位山田信道   66日 明治

第26位金子堅太郎  66日 明治

第28位土方久元   54日 明治

第29位佐野常民   26日 明治

第30位岡野敬次郎  15日 大正


 一番長く大臣をやったのは山本達雄だということが分かりますね。また、この中には総理経験者が3人います。黒田清隆と大隈重信そして高橋是清です。意外と私的に農商務大臣というのは軽めのポストだと思っていたのであまり有名な人がいないと思っていましたが、その中にも有名な人とかいましたね。

 さて、今回は農商務大臣ですが次回はいよいよ大正の閣僚データをまとめます。明治のを見た人はわかると思いますが大変作業に時間がかかります。そのため、これからしばらく更新できないかもしれないのでよろしくお願いします。

 

 ◇参考

 ウィキペディア『農商務省(日本)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BE%B2%E5%95%86%E5%8B%99%E7%9C%81_(%E6%97%A5%E6%9C%AC)#.E6.AD.B4.E4.BB.A3.E3.81.AE.E8.BE.B2.E5.95.86.E5.8B.99.E5.A4.A7.E8.87.A3.E7.AD.89

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