はじめに
今回はこの物語の初めに日本の内閣についての考えです。
現在の日本の政治形態は議院内閣制を採用しています。これは1885年に太政官制を廃止して内閣制度に移行して以降約130年間続いています。
この約130年の間の間内閣総理大臣に97代62人もの人が就任しています。これは他の諸外国と比べても明らかに多い数であります。たとえば制度上違いますがアメリカの大統領は1785年あたりに成立して初代大統領にジョージ・ワシントンが就任していますが彼は2期8年の機関を勤め上げています。それ以後も大統領はほとんどが1期4年ないし2期8年を勤め上げています。例外もいます(アメリカ大統領史上唯一病気で死去以外の理由で途中辞任したのはニクソン大統領)が日本に比べて長いです。今、現職のバラク・オバマ大統領で44代目とその在任期間の長さが分かります(ただし、日本とは代数の数え方の違いがあるため一概には言えませんが)。日本の首相というのは現在においては選挙の後に必ず特別国会というのが行われるのですがその前に必ず辞任しなければならず、その後の首相指名選挙で再び首相に選ばれると言う形式をとるため代数選挙後に増えていくと言う形式です。例えば現在の安倍晋三首相は第96・97代内閣総理大臣です。
また、イギリスも議院内閣制を採用していますが日本に比べて首相の在任期間は長く鉄の女と呼ばれたサッチャー首相は約11年もの間少々の座にいました。ドイツもメルケル首相は2005年に就任してから未だにその座についています。
この作品では歴代内閣の閣僚、出来事などの概要を客観的、主観的に語っていきたいと思います。現在は政党内閣制ですが時代によって内閣の形は大きく異なります。最初の時期は藩閥政権、次に軍部や華族出身。大正期は政党出身。昭和戦前は軍部出身。そして、戦後は政党出身です。
そして、人によってはこの総理は嫌いだという人も自分の中ではあります(その人の回が来るまでまだ誰が嫌いなのかは言いません)。ですから偏る部分もありますがご遠慮ください。
では、次回は初代内閣総理大臣伊藤博文により組閣された第一次伊藤博文内閣について語りたいと思います。