Moon drop
月がぽっかりと光っていた
闇は光を包み込んでいた
あなたの声が
私の心に染み渡り
奥へ奥へと 響いていた
私の心が
じわじわと闇に喰われ
やがて支配されていった
暗闇が待ち伏せしていた
けれども時は止まらずに
闇を抜けていこうとした
私は立ち止まっていた
けれども人の波は止まらずに
いつまでも動き続けていた
星のカケラを拾い上げた
それは小さな小さな光だった
けれども周りの皆が明るすぎて
価値があるように思えなかった
月がぽっかりと光っていた
闇は光を包み込んでいた
私のこぼした雫が
月の色を映し出していた
その時
私も光ることが出来るのだと知った
価値なんて関係なくて
少しでも光があるのなら
それで良いのだと気が付いた
拾い上げた星のカケラを
私は優しく握りしめた
世の中周りと比べがちだけれども、自分なりに一生懸命生きることが出来れば、それで良いのだと気付きました。