☆新居初日
前回投稿 2014/2/26
前回のお話 海辺の小屋が完成し、新たに加わった子を含め五人での生活が始まった。
朝目が覚めるとアリシアは居なかった。
俺より早くに起きて朝食の用意などを行っているのだろう。
部屋を出ると四人が家事を行っていたので挨拶してからトイレに向かった。
そして戻ってきたときにユーリから四人も今までトイレを我慢してたので付いてきて欲しいとのことだった。
この家は俺の家であるわけだし、そもそも誰の土地でもない場所なので公共の場ではない。実際昨日の帰りも草むらで隠れて用を足していたしこの家に入ってからは自由に行っていた。
なのに何故朝になってそういう事を言うのだろうと思い聞いてみると、今後は他の子も連れて町などの公共の場に行くこともありその時のために今からお互いなれておくほうが良いとのことだった。
だが排泄の監視に関しては建前だけとなり実際に行ってる主は殆ど居なく閉鎖空間のため違反がばれることもないと言ってたので必要ないだろうと確認したが新しく来た子達のためにもとのことだったので皆の意見を聞いてみた。
そんな訳でとりあえずトイレの前までは個別について行きその時に本心を聞いて対応することなったのだが、一番最初にユーリに付き添うことになった。
ユーリは今更だし慣れるという理由なら必要ないだろうと言うと、古株である自分が最初に実践しないと皆がついてこないからという理由を説明された。
そういう理由であればユーリがする事により例え嫌であっても皆我慢するだろうからユーリには付き添わないと説明し他の子から始めることとなった。
アリシアとも昨夜のことがあったので後回しにしてもらった。おそらく本心では嫌であっても実行するだろうと思われたからだ。
こうして話してる間にリリアンが我慢できなくなりそうだったので一番についていくことにした。
トイレの前に着き言ってくるように言うと一緒に入って欲しいと言われた。
無理する必要はないと言っても一緒にと言われたので入ることにした。
その後結局全員と一緒に個室に入ることになった。ユーリには必要ないはずだったのだが自分だけ仲間はずれみたいで嫌だといわれ一緒に個室に入った。
俺が見てると嬉しいなら問題はないが、普通は嫌なことだろうと思う。
俺が逆の立場ならユーリ達には見られたくないものだ。
日本にも排泄を見られることに喜びを感じる人も居たようだが四人ともがそういう趣味があるとは思いにくい。
奴隷になったことも関係あるのかもしれないが不思議なことだと思う。
ただ俺には何のデメリットもないため今後も求められるなら応じようとは思った。
朝食を食べ終え仕事に向かう。
今日から四人で塩を作ってもらうのだが作り方と監督をユーリに任せた。
俺は塩作りに参加せず必要に応じて行動することにした。
今のところ予定もないので食材として魚でも釣りに行こうと考えている。
こんな感じで今日も一日無事に作業が終了した。
出来た塩の量も今までの倍以上だった。
そして夕飯には魚を塩焼きを作ってもらう。四人とも魚料理を知らなかったので俺がお手本を見せたのだが次から作れそうだとのことだ。
うろこを取って腸そ取り塩を振って焼くだけなので普通の料理が出来る人なら問題ないはずだ。
そして夕飯時にユーリから、今日はカチュアの番ですので後でお湯を持たせますと宣言された。
カチュアもお願いしますと気合の入った挨拶をしてきた。
やる気満々に見えるので仕方なくという訳ではないと感じたので今日は素直に応じることにしたのだった。
翌朝目が覚めるとカチュアは居なかった。
朝の家事を行ってるのだろうが、うちの子達は皆働き者だと思う。
奴隷という立場上当たり前の事かもしれないが目覚まし時計もないこの世界で俺より早くに起き朝食の用意などを行えるのは凄いと感じた。
そして今日も昨日同様の作業を行ってもらったのだが、朝のトイレは昨日同様監視付きとなった。
慣れてないからというのが理由だったが別に慣れる必要もないだろうと思ったが皆が求めるので素直に従った。
問題は朝から興奮してしまい夜まで悶々としてしまうところが、もしかしたら俺に対する嫌がらせなんだろうか。
一度ユーリに確認する必要があるかもしれない。
塩作りに関しては問題なく行えたようだが、俺は今日面接ラッシュであった。
建築の作業員と警備の希望者が訪れたのだ。
とりあえず資金的にも困ってないので全員を雇用することにした。期間は注文してる建物が全て完成するまでとした。
警備の人に関してはその後は再度話し合いでということになる。
また宿泊等については予め野営になると条件付けしていたのでテント等を各自持ってきてくれていた。
これで暫くは安心して生活することが出来るのだが塩を作ってるところを見られないように注意する必要がでてきた。
明日からは建築現場から離れたところに囲いでも作って作業することにしようと思う。