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☆ユーリ

前回投稿 2015/2/25

前回のお話 海辺に戻ってきた後塩作りを開始する。

それと同時に拠点となる小屋の建設もはじめる。

その後新たに三人の奴隷も加わる。

私の両親は行商を行ていました。

ある日両親が亡くったであろうと噂に聞ききました。

町から町へ商品のを持って移動する行商をには色々な危険があるので、ある程度は覚悟もしていたのですが今後の生活を考えないと行けなくなりました。

ただ家には生活資金もあり両親が亡くなったと確定したわけでは無いので節約しつつ待ちました。

しかし戻る予定を二か月も過ぎると両親の生死に関わらず私は自力で生きていく必要にかられましたが父の仕事を手伝いつつ父の決めた相手と結婚し跡を継ぐ予定だった私には何も伝などありません。

父の目にかなう男性もなかなか現れず行き遅れとも言える年齢にもなってしまいました。

そんな訳で生活費が完全に尽きる前に教会に保護して貰うことにしたのです。

元々父の決めた相手と結婚することになっていたので、見ず知らずの人の奴隷となることもそう変わらないと思えます。

ただ余りにも扱いが悪い方の所へは行きたくなかったので残りの財産を寄付し便宜を図ってもらおうと考えたのです。


その甲斐もあって私には紹介される人は比較的良い感じの人でしたが、皆性条件を付けることを求めて来られました。

見知らぬ男性と結婚し子を産むことに異論が無かった私ですので主となった人に体を許すこと自体は問題ありませんでした。

求められれば常に受け入れようとも考えていた私でしたが、結果は同じでも私の意思に関係なく物の様に扱われるのは嫌でした。

まあ、奴隷と言うのは物の扱いされるものなんですけどね。


そんな風に選り好みをしている私には期限が近づいてきました。

このままだと金銭奴隷として取引されてしまいます。

金銭奴隷となれば保護奴隷よりも扱いが悪くなってしまいます。

大金を払って買うのですから求められる行動もそれに見合ったものになってしまいます。

性奴隷として買われた場合は保護奴隷として性条件を付けた場合の比では無いでしょう。

そのために大金を支払うのですから。

金銭奴隷もデメリットだけではありません。

販売額に応じて契約期間が設定されるので、期間が満了すれば解放されるのです。

ただ私の場合は自力で生活できず保護奴隷となったので解放されることはメリットとは言えません。


焦っても仕方がないので半ば諦めつつ次の紹介があれば性条件を希望されても受け入れようと考えていました。

今まで紹介いただいた方を見る限りサーシャ様がそう悪い人を選ぶとは思えなかったですし。


その時がやってきました。

サーシャ様も予定してなかったらしく相手の方の説明もそこそこに連れてこられました。

サーシャ様からの説明では、今は宿暮らしの外国の方ですが将来性が有りそうだとのことでした。

一般的には奴隷を求められる人はそれなりに裕福な人が多く、教会、それもサーシャ様が宿暮らしのの方を紹介されるとは意外でした。

しかしその後の説明を聞いて私に紹介いただいた理由も理解出来ました。

まず事故によりこの国に無一文で流れ着いてから二週間で教会に寄付を行えるほどの稼ぎを得たこと。

奴隷の居ない国から来られたようで奴隷にやたらと危害を加えるような事が無いであろうこと。

近い将来に商売を行う予定であること。

外国人であるためこの国の一般常識に疎いため、その部分である程度の補佐ができる経験をもった年齢であること言うことでした。


最後の知識の部分で私がどの程度お役に立てるかはわかりませんが、その他の条件を考えると私にとってはこれ以上無いのではないかと思いました。

そして実際にお会いして性条件は不要だとおっしゃられたので何としてでも気に入っていただきたいと思いました。

その後もお話を聞いていると、元々奴隷を求めてきたわけでも無くサーシャ様に強引に紹介されたと言うこと。

その為宿暮らしであり私を良い待遇で迎えることが出来ないなどとお聞きしましたがそんな事は関係ありません。

私も頑張ってアピールしサーシャ様の後押しもあって引き取ってもらえることになりました。


宿に連れてきていただいた時も私を奴隷扱いしませんでした。

私にとっては嬉しい事ですが人の目があるときには奴隷として扱わないとご主人様も奇怪な目で見られてしまうかもしれません。

私が身をもってご説明させていただかないとと思いました。

夕食のあと私は用を足したくなったので丁度よいと思いご主人様に経験していただこうと考えました。


奴隷は基本的に公共の場では主の監視下での活動が義務付けられてます。

比較的優遇されている保護奴隷も例外ではありません。

そういう理由により建前ではトイレに行くときも主の付き添いが必要になるのです。

トイレの様な閉鎖された空間の事ですので一部の特殊な性癖をお持ちの方以外は律儀にに守ってる方も殆どいらっしゃらないようですが、今後ご主人様が無知により恥をかかれることが無いように経験していただこうと思いました。

奴隷となることを決めた時から今回の様なことも理解はしていましたが実際行うとなるとかなり恥かしいですしご主人様に見苦しいところをお見せして嫌われるのではないかとの心配も有ります。

ですが短い時間ですがご主人様と接するうちに頑張っていれば認めていただけると感じましたし、私の全てをお見せすることで興味を持っていただけるかもと言う下心もあっての行動です。


ご主人様は一緒に個室に入るとは思っておられなかった様で入ることを拒絶されましたが、その理由が私の事を思ってと言うことでしたので嬉しくなりました。

その後私が体の汚れを落とすときにはご主人様に全身を見ていただくようにお願いしました。

これも半ば建前となっていることですが、奴隷が盗みを働いてないか調べる義務と権利がご主人様にはあると言う説明をさせていただきました。

実際はご主人様にご迷惑をおかけするつもりはありませんしそもそも物を盗む必要なんてありません。それに奴隷契約時の制約でご主人様の不利益と思える行動はとれなくなってます。

ただ盗みをすることによって主の不利益になると奴隷本人が思ってなければ可能なためこの様な決め事も残っているのです。

ご主人様に見ていただきながら汚れを落とした後別々のベッドで眠りにつきました。

私は魅力ないのかな。



ご主人様に引きって頂いてから初めての朝です。

朝食後ご主人様のお仕事を手伝うために一緒に町の外へ出ました。

ご主人様はウサギを狩って稼ぎを得ておられたようです。

ウサギ狩りは危険度は低いけど難易度が高いのですがご主人様は凄いです。

お持ちの道具もこの国では見たことがないものです。

簡単にウサギを生きたまま捕らえておられました。

私はただ捉えたウサギを運ぶだけでしたが、ご主人様からは効率が上がったと褒めていただきました。


一日の仕事を終え夕食を食べた後、私は今日こそ頑張ろうと気合を入れました。

何を頑張るかというとご主人様に女として興味を持っていただきたいのです。

この国では出会ったその日に関係を持つことはおかしい事ではありません。

もちろん誰とでもと言うわけではなく、男女の関係になることを前提としてお会いした方に限ります。

私の場合であれば父の決めた相手がそれにあたる予定でしたが、機会がなかったので恥かしながらこの年まで未経験です。

保護されご主人様の奴隷となることを決めた時にはご主人様に抱かれることは当たり前のことと認識しておりましたが、ご主人様からのアプローチはありませんでした。

年齢は父よりは下の様ですし女性に興味をなくされる様な年齢でも無いはずですので、私に魅力が無いのかとも思い奴隷の扱い方を盾に大胆な行動に出てみましたがだめでした。


昨日同様私が汚れを落としてるときに思い切ってご主人様にお聞きしました。

本来なら引き取られて間もない奴隷が口にして良いことではないのかもしれませんが、保護奴隷の権利だと自分に言い聞かせ思い切ったのです。

私に女として魅力がないかとお尋ねしたところ、そんな事はないと嬉しいお返事を頂きました。

では何故興味がないような態度を取られたのだろうと思いそのままお話させて頂いたところ、ご主人様の国の男女関係はこの国の一般的な考え方と違ったようです。

それに奴隷である私にご主人様から手を出されるということは、立場を利用して無理矢理いう事を聞かせるというような考え方をされてるようでした。

今裸を見ていただいてるのですがこの状況でさえご主人様の国では重い罪にとらわれるそうです。

なのでご主人様の義務として事務的に確認を行うという気持ちで私を見られていたので興味がないように私には見えていたのでした。


この国とご主人様の国では考え方の違うことが多いようでした。

私はその後もこの国や私の考え方をお伝えしご主人様にご理解いただきました。

その結果ご主人様は私を抱いて下さいました。

ご主人様は将来的にご商売をされるということですし、今後も私のような奴隷も増えていくことでしょう。

ですので私の後に続く奴隷のためにもご主人様にこの国の考え方をご理解いただけるように努力したいと思います。

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