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☆特殊契約

前回投稿日 2015/5/24

前回のお話 到着した町に行商用に中継拠点となる不動産を購入すれば良いと思い物件を探すと店舗としても利用できる良い物件が見つかったので拠点兼店舗として運用することにした。

翌朝早朝からガリアの町に向かった。

サーシャさんに会って昨日考えてたことの相談をするためだ。


町に到着しサーシャさんの元に向かった。

結論から言うと俺が考えて居た商売に関する部分だけに縛りを持たせた契約は行えないとのことだった。

一番大きなところは奴隷契約時に子供が出来なくなるところと、法的に婚姻が行えないというところだった。

この二点により俺の奴隷のままで一般人と同じ生活が行えないとのことだった。

ただ、許可証を利用することによりこの二点を除けば自由に活動することが可能であるため、要求する人物が全く見つからないこともないだろうとのことだ。

問題は保護奴隷の場合は女性のため、異性との付き合いというか性的欲求を満たすのが難しいところが問題になる。

男性だと性的欲求を満たすだけなら娼館に行けば奴隷であっても問題ない。

好きな人ができて結婚するとなると別だが・・・

これが女性になると難しい。

女性単独で行く性風俗店はないのだ。

それにあったとしても若い女性が行くには抵抗があるだろうと思う。

これは元日本人の俺の感覚なのでもしかしたらこの世界、この国の女性には当てはまらないかもしないが・・・

そして、一般の男性との付き合いも奴隷という立場もあり難しいだろうということだ。

ただでさえ男尊女卑に近いこの国で奴隷である女性を一般の女性のように扱ってくれる男性は殆ど居ないだろうということだ。

もちろん奴隷だからといって特別酷い差別をすることはないだろうが、都合の良い女扱いはされるだろうとのことだった。

そういうところから保護奴隷を使うのは難しいとのことだった。


この話しを聞いていて思ったのだが、女性が好きな女性をペアで雇うことは出来ないだろうかとも考えた。

普通に考えて恋人同士である女性二人がそろって保護されるということは無いだろうが、この国だと生理的に受け付けないことが無い限りお互いを受け入れてくれるのではないかと考えたのだ。

男女の仲でも見合い結婚のような形が多いこの国だと付き合ってから、結婚してから恋愛感情が生まれることも多くないだろうし、性的欲求を解消するだけなら少なくとも嫌いじゃなければお互い受け入れられるだろうと考えた。


そしてその旨をサーシャさんに伝えると女性同士は通常は建設的ではないが、どうせ奴隷契約すると子供はできないので考え方としては問題ないでしょうとのことだった。

ただ、同性愛者がどの程度いてるかは不明なので見つかるかは解らないとのことだった。


拠点の責任者としての人が欲しいので正直なところ女性より男性のほうが望ましいと思うので、一応当てはまる候補を探してもらうようお願いしつつも商業ギルドへ男性奴隷について見に行くことにした。

商業ギルドで先ほどと同じ内容で該当する奴隷が居ないかたずねた。

通常金銭奴隷で無期限というものは存在しないので、今いてる奴隷で無期限でも構わないという者が居ないか確認してもらうことにした。

条件としては元商売人ということでお願いする。


暫く待ってると担当者が戻ってきた。

無期限での契約を行うかどうかは俺に会ってから決めたいという元商人が一人いてるとのことだ。

その元商人は事故により商品が入荷できずに借金の返済が出来なくなったとのことだった。

ただあまり多額の借金ではなかったために契約期間は二年ほどらしい。

金銭奴隷の契約期間が切れても直ぐに商売を始められるかは不明なので家族と共に暮らせるなら無期限でも良いとのことだった。

現在奥さんと子供が奴隷とならずに町にいてるがおそらく生活は厳しいだろうとのことで、それもあり家族全員の衣食住を保証してくれるのであればということだった。

一応奥さんは昔の商売の伝を頼りに働かせてはもらえてるらしい。


そういう事情を聞いた俺はこの商人の引き取りを見合わせることにした。

まず一つ目は二年というこの国ではかなり短期間で解放されるチャンスがあるのに無期限での契約を行う必要がないと思ったこと。

次に家族と一緒に暮らさせてあげたいが責任者という立場と奴隷という立場上拠点に住ませることになるのだが、家族も拠点に住ませることは情報の漏洩につながる可能性があるということからだ。

ただ、事故という責任の度合いが低い事情により金銭奴隷となってしまったこの元商人と家族を助けてあげようとは思ったので、奥さんが希望するなら俺の店(拠点店舗)で雇用することを約束した。

店舗で店員をしてもらうだけなら情報が漏れる心配もないし、拠点に住ませる必要もないからだ。

元商人に奥さんが働いてる店の場所を確認し契約期間が明けたら俺の中継拠点に迎えに来るようにと伝えギルドを後にした。


ギルドで少し話してみた感触だと金銭奴隷を責任者として扱うのは難しそうだと感じたので、やはり保護奴隷に期待するしかないかと思う。

できれば同性愛者や性的欲求の解消を俺に求めないものが居れば一番なのだが、どうしてもというならある程度我慢してもらい俺がこの町に来たときに相手をするという事で納得してもらおうと思った。

昔は俺なんかがモテルとは思ってなかったが、最近では考え方も変わり保護奴隷は俺を求めてくるという前提で考えるようにしている。


解放する予定なら以前からの契約のように俺が一切相手をしないという事も可能なんだろうけどね。


再度サーシャさんと合いギルドで話した結果から条件を変更してよい子が居れば紹介してもらえるように頼んで今日は本部に戻った。

条件は、できれば性的欲求の解消に俺が関わらなくてもいい子、又は離れたところで行動してもらう為相手をする頻度が低くても構わない子。

そして拠点外では他の商店主とも折衝を行うことになるので、それなりの知識とやる気がある子で出来れば年齢が高いほうが良いというところだ。

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