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☆生活

1話:作者の言い訳等ストーリー外

2話:2015/2/23 投稿


昨日寝る前にも考えていたのだが足があれば海へ行き釣った魚を持ち帰ることで当面の生活は出来るかとも考えたのだが魚の鮮度を保つ為の氷の入手ができるかが不明だ。

そんな訳でまずはこの世界、この国の一般知識を学ぶこととボガレで聞いた労働者ギルドへ行くことから始めようと思う。

宿泊も明日の朝までなので明日には何かしらの方法で金銭を得る必要がある。

朝食を食べながら、流されてこの国に来たと説明しこの国の法や労働について聞いてみたところ教会という場所で外国人向けの相談に乗ってくれるとのことだった。

教会は基本的には金品を要求しないが寄付で成り立ってるため財産に応じて相応の寄付が必要とのことだが、今の俺のように事故等に巻き込まれて無一文の者は寄付無しでもサービスを受けれるとのことだった。

財産の確認などの方法も気になったのだが、それも教会で教えてもらうといいと言われた。


一般知識も大事だが早急に明日からの生活費を稼ぐ必要があるため、先ずは労働ギルドに向かった。

労働ギルドとは良くあるファンタジー小説に出てくる冒険者ギルドのようなものだった。

自分に見合った依頼を探し達成することで報酬をもらえる。

仕事の内容は日本でも日雇い労働者が従事してるような土木や建築関係の仕事から、害獣退治のような日本で中々お目にかかれないものまであるようだ。

ちなみに登録料は無料だ。

そして常時依頼として食料となる物の採取や狩猟というものもあったので確認しておく。

これは特に受ける必要もなく商品を持ち込めば買い取ってくれるというものだ。

その中にウサギの肉というものがあったのだが、話を聞くと元の世界でも良く知られているウサギと似たもののようだ。

食用の肉としては一般的なものなので高額ではないが常に買い取りをしているとのことだ。

生息地もこの町から遠くもなく日帰りで簡単にいけるとのことので供給過多にならないのか不思議に思い聞いてみると、危険は低いがすばやいため狩るのに苦労するとのことで収入を得る方法としては人気がないらしい。

割が良くないとは言え、危険が少ないのはこの世界のことを何も知らない俺にとってはありがたい。

ウサギということで捕らえる方法に案もあるので後で行ってみようと思う。


その後教会の場所を教えてもらい向かった。

担当してくれた方はサーシャさんという年配の女性だった。

サーシャさんからは国の制度として税金関連や各種義務や権利、教会の活動、それらに付随する形で奴隷制度についても教えたれた。


まずこの国は都市国家らしい。

管理されてる土地に住んでるものに限り住民税のようなものがかかる。

基本的に管理されてる土地というのは城壁で囲まれた地域のことをいい、その外に関しては基本的に誰の土地でもないという考えとなる。

では何故外に住まないのか?という事になるが、この国は日本ほど安全ではなく外敵からの保護ご受けるためには壁の中に住む必要がある。

逆に外敵を退けられる自信があるなら外に住めばいいわけだ。

最初に立ち寄ったボガレは管理外の集落となるのだが、一定量の税金を納めることによって有事の時には町から兵等を派遣してもらえるという事になってるらしい。

管理地域内に家を持ってない人に関しては、宿泊施設が代わりに税金を徴収してることになる。

宿代に住民税が含まれてるのだそうだ。


次に所得税に当たるものだが、労働ギルドの仕事に関しては天引きとなる。商売を行ってる人は利益に応じて支払うことになるのだが、ごまかした時の罰則が大きいのと嘘発見器のような魔法の道具があるとのことで基本的には大きな脱税を行う者は居ないらしい。

普段の生活ぶりや店の繁盛具合から収められた税額が明らかに不自然な場合は調査が入るとのことだ。

そして罰則だが、財産没収の上奴隷にされてしまうとのことだ。

この国には日本の刑務所のようなものはなく、犯罪を犯した者は奴隷として売られたり働かされて損害分を補うことになるのだとう。

刑務所のように税金を使うわけではないので真面目に暮らしてる一般市民的には良い制度ではないだろうか?


この流れで奴隷制度についても教えてもらった。

聞いた話からすると俺も早急に金銭を稼がないと奴隷にされてしまう可能性があるようだ。

奴隷には以下の種別分けがあり奴隷となった理由により制約等の強さも変わって来る。


重犯罪奴隷:これは傷害事件以上の犯罪を犯したものがなる奴隷だ。男性の場合は命の危険があるような場所での強制労働を強いられる場合が多い。女性の場合は見た目がよいものに関しては性奴隷として扱われるとのことだった。女性でも性奴隷として用を足さない者は男性と同じような場所での労働となる。女性で性奴隷になれなかった場合は実質死刑宣告のようなものかもしれない。


軽犯罪奴隷:窃盗等他者に傷を負わすような重大な犯罪ではない場合になる奴隷だ。販売価格は被害額+αとなり、奴隷の労働内容(契約内容)により日給が決まり販売価格を満たした場合に解放される。

購入者は絶対に逆らわない労働力を前払いで購入するという形になる。また日給の計算も一般の人の半額以下におさられるような計算となるため奴隷を労働力として使うことが一般的となっている。

横道にそれるが、この国では縁故以外での一般就労とういうのが極端に少ないのはこの制度のためで俺が労働ギルドに登録し日雇い的な仕事しか出来ないのもこのためである。


金銭奴隷:金銭で身柄を売られた奴隷である。借金のために自分や身内を売ることは結構あるそうだ。これも軽犯罪奴隷と同じように金額により隷属期間が決まるのだが、解放を希望しない奴隷が多いとのことだ。元々お金がなく奴隷になってるため解放された後に生活できる保障がないため余程扱いの悪い主人の元でないかぎりそのまま居続ける人が多いらしい。


保護奴隷:これは現状金銭的に困ってないが今後の生活が困難だと判断したものが教会に保護を求めた後になる奴隷だ。他の奴隷とは違い一方的に売られるのではなく、主候補との面談により気に入った主の元に行くことができる制度とのことだ。ただ何時までも面倒は見れないということで保護されてから1年以内に主を見つけられなかった場合は金銭奴隷として販売されることになる。

孤児もこの分類になるのだが、金銭奴隷として値段が付かないものに関しては1年を超えて保護されるため実際にはある程度の労働力となるまでは保護してもらえることになる。


次に奴隷の契約条項についても教えてもらえた。

重・・・重労働。鉱山等体力が必要な現場での労働を命じることができる。

軽・・・軽労働。主に集落内で行うような作業となる。集落外であっても行商等の手伝いはこの分類に含まれる。

家・・・家事等。主に宅内作業や生活に関する作業となる。

性・・・性的サービスを命じることができる。この条件が付いてる場合は奴隷の意思は無視することができるが、条件が付いてない場合でも奴隷が了承すれば性交渉も行うことができる。

この四種類は基本的な契約条件となり、これ以外にも主と奴隷の双方合意の上で色々な条件をつけることが出来るらしい。


最後に教会の役割だが、市民の暮らしを補助するという役割がある。

俺は外国人扱いで市民ではないが、俺のような外国人にこの国の常識などを伝える仕事や、奴隷の説明にあったように単独では生きていけない人を保護する役割。

これは奴隷になってしまうので日本人である俺には微妙な感覚だったが、お見合い結婚の斡旋のようなものだと思えば理解しやすい。

その他の奴隷と違い一年間という期間の指定があるが奴隷側にも選ぶ権利があるからだ。

それでも奴隷として扱われるため行き先によっては苦労することもあるし、基本的には自由のない生活を送ることになるが切羽詰って犯罪を犯した後に奴隷になるよりは余程待遇が良いとのことだった。

ちなみに保護奴隷になれるのは子供と女性のみである。

男性は労働ギルドという常時何かしらの仕事を斡旋してもらえる組織があるため贅沢を言わなければ金銭を稼ぐことが難しくないからだ。

女性でも可能な仕事もあるのだが力仕事等女性向きでないものも多く、男性と違い安定した金銭を稼ぐことが難しいため保護奴隷となることが認められてるとのことだった。


とりあえず最低限の知識は得られたので今日は失礼することにした。

今後ある程度の蓄えができたら今日のお礼がてら寄付にうかがうことも伝えておく。

まだまだ必要な情報が出てくるだろうし懇意にしてもらってても損はないだろう。


教会を後にし一度宿に戻ってから町の外に行くことにした。

ウサギを捕ろうと思ったのだ。

半日過ぎており長時間の活動は難しいだろうが、考えていたことを一度試してみるためだ。

もったいぶってるがただ網で取れないか試すだけなんだが、磯用のため伸ばすと四メートル以上の長さになる。

旨くいけば警戒されるまえに捕らえることが出来るのではないかと、労働ギルドでウサギの生態について教えてもらったときに思いついたのだ。


結果だが大成功である。

五羽捕らえたところで戻ってきたのだが、なれれば一日で十五羽程度は取れそうだ。

労働ギルドで買い取ってもらったところ五羽で宿一日分程度になるようなので楽に生活出来そうなのだが通常一日で五羽捕らえることも難しいらしい。


具体的な金額の表示を行わないことにしました。

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