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☆男手ってどうやって集めよう

前回投稿日 2015/3/16

前回のお話 奴隷となった女性が将来家庭を持つ可能性を高めるために男性従業員も雇用しようと考えた。

男性を雇う方法について相談するためにサーシャさんのところへ来ている。

色々な状況が絡み合って複雑になっているので一つずつ解決していこうと思う。

まずは俺の結婚からだ。

事務的に考えると結婚にはメリットもデメリットもある。

メリットは結婚相手ど奴隷から解放して上げれるということだ。そして作業のリーダーとして使いやすい。

デメリットは、妊娠した時の労働力の低下が考えられる。

結婚して妊娠することは本来なら喜ばしいことでデメリットとして考えるのはいけないことではあるが、事務的に考えるとこういうことになる。


まず俺が気になってた仕事を任せるために結婚という考え方は全く問題がないということだ。

家庭に入って家を守ってほしい、おいしい料理を作って欲しいということとなんら変わらない理由であると言われた。

それに俺が今の子達を他の男性に紹介したくないと思えるほどの気持ちがあるなら気にすることがおかしいとも言われた。

あとは不公平になるかもということに関しても、全員嫁にもらえば問題ないとまで言われてしまった。

この国では戸籍というものも無いため基本何人の妻を持っていても関係ないとのことだ。

そういうことだと結婚という儀式を行っても繋がりを誰も保証してくれないことになり奴隷のままの方が安心ではないかとも思ったが、実は奴隷もどこかに捨ててくれば確認しようが無いという話を聞かされた。

奴隷の権利といっても、実際奴隷が訴えでないと守られてるかどうか解らないわけだし、その奴隷が訴え出れない状況であれば確認のしようがないとのことだった。

そう考えると怖い世界だと思った。

実際日本でも夫が妻が失踪ってこともあるし、失踪したからといって相手に責任を取らせることもできないなと思い至った。


それでもこの世界の結婚では魔法により誰の妻である。誰が夫であるという印が付く為精神的な安心度は高いということだった。

この件は俺の覚悟次第ということで、次に解放しないでリーダーにすることが出来るかという事を聞いた。


これは特に決まりがあるわけではないので問題ないとのことだ。

ただ、男性が女性でさらに奴隷である者の指示に従うかと言われると通常だと難しいということだった。

女性であるだけでも男性からすると従ういわれが無いと考えるものもいてるそうだ。

サーシャさんは教会という場所で人々を指導するという立場のある仕事についてるが、それでも見下す人はまれに存在するとのことだった。


そうこうしてるうちに夕方になったので、寄付だけ行いまた相談に乗ってほしいとお願いして教会を後にした。

教会を出たあと宿に戻る前に労働ギルドによってみた。

常用雇用で保護奴隷の指示の元仕事を出来る人が居ないかを確認するためである。

受付の人は各人次第なのでいてないとも言えず居てるともいえないとのことだったので、とりあえず登録してもらった。

仕事内容は荷物の運搬や飲食店での軽作業および用心棒などの作業を主として、各人の能力のよって仕事内容は相談とした。

それとは別に専属の狩り部隊を作りたいと思ったので、食用肉の確保を行ってくれる人も同時で募集した。

報酬の支払いについては固定給とし成績があまりに悪い場合は契約を解除するということにした。

何もしなくても一ヶ月分の給料は出るのだが、長期間使ってもらおうと思ったら頑張らないといけないという契約だ。


とりあえずの募集を終えて宿に戻りまずは夕飯を食べることにした。

その後に結婚の話をするべきか悩んだのだが、今日はやめておくことにした。

ちなみにサーシャさんとの話しの間ユーリ達は教会の別の部屋で待っててもらった。


翌日は昼まで宿でゆっくりした。

昨日はユーリ達三人と遅くまで楽しんだのもあるが、労働ギルドの反応を見たかったのもあってだ。

あまり早い時間に行っても募集を誰も見てない可能性がある。

多くの人が朝に依頼を確認するため昼前に一度様子を見に行くのが一番だと思ったのだ。

ギルドで確認後は適当なところで昼食を食べその結果を持ってサーシャさんのところに行くことにしている。


募集の感触は悪くないようだ。

食用肉調達のための狩り要員は三人集まった。

拠点近辺はそう危険な獣は出ないのでこの三人で様子を見ようと思う。

一般労働者は数人問い合わせがあるようだ。

監督するのが保護奴隷だからどうかという事ではないようで女性監督の指示に従って仕事をした結果がうまく行かなかった場合に責任を負わせられないかという不安がある者が居てるということだ。

女性蔑視というところまでは行かないが、女性に仕事ができるのかという不安はあるらしい。

なので説明会を行いたいと伝え、明日の昼から説明会を行うので興味を持ってくれた人を明日昼に集めて欲しいと頼んでおいた。

都合が合わない人は別途個別に説明するが、拠点までは来てもらうことになると説明した。


確実ではないが男手に関しては時間を掛ければ何とかなりそうなので、今日は予定を変更して保護奴隷の手配も進めようかと思う。

サーシャさんにギルドでの感触を説明し、条件を伝え俺に興味を持った子を連れてもらうことにした。

条件は、俺との肉体関係は奴隷側が望んだ場合でも基本的には発生しない。

将来的には解放するが望むなら雇用を続け真面目に働いてくれてる間は生活を保証する。

解放は結婚を前提に行うため恋愛は自由であるが男女の関係になる前に俺に相手を紹介すること。

最後の条件は出来れば幸せになって欲しいためあまりに変な男に引っかからないためだ。

俺も人を見る目があるわけではないが、恋により盲目になった女性よりは違う見方ができると思っている。


この条件で希望したものは十人居た。

とりあえず拠点には宿舎もあるため今回戻る時に連れ帰ることにした。

出来れば明日の説明会で男性も賛同してくれたら嬉しいのだがどうなるかはわからない。

もしかすると一人も居ないかもしれない。

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