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☆男性も必要だよな

前回投稿 2015/3/15

前回のお話 サーシャ視点

別荘ができてから完全に紐のような生活をしている。

昼間から別荘でいちゃいちゃし、夜になると複数人と自室でいちゃいちゃしてるのだ。

これはダメな生活だと思いつつも、奴隷達に求められてなので仕方ないと自己正当化している。

今の生活を続けていても死ぬまで困らないのだが、そろそろ何かしないとと勤勉と言われる日本人の血が騒ぎ出した。


新しく奴隷を引き取るとなっても正直相手ができなくなっている。

今でさえ、昼間の相手は二ヶ月に一度程度であり、夜も三人ずつ押しかけてきたときでも十日に一度だ。

これは俺が毎日毎晩相手しての回数であり、俺のペースで相手すれば一人一年に一度程度ということになってしまう。

その上奴隷を増やせば下手すると死ぬまでに一度も相手して上げれないという事もありえ、保護奴隷の権利を無視することになってしまうのだ。

実際は話し合いでということになってるので、相手をしないという条件でも問題ないのだろうが今居てる子達との差ができ不公平になってしまう。

一番良いのは働いてはくれるが、俺など相手にしたくないと言う子なのだが今の俺の経済力からするともてるらしい。

ある意味金銭目的なのだが純粋にそういう訳ではなく稼ぎがあるということで安定した生活をさせてくれるという生物的な意味合いでもてると以前にも聞いた。

そんな訳で奴隷の皆に何かプレゼントやお礼をいう話になっても物品を要求されたことがない、それよりも俺との時間を欲しがる傾向にある。


そう思うとより一層相手をしないという選択肢がなくなり引き取ることを躊躇させるのだ。


ただ今のままだらだら生きていくのはつまらないので何かしら事業展開等を考える必要がある。

今のところ女性だけで何とかできることだけをやっているが、今後は男手も欲しいところだ。

ただ男性の場合は保護奴隷ということがないため、奴隷とされてる人の多くが自業自得である。

できれば自己責任の割合が低く奴隷になってしまった人を助けてあげたいと思うので余計に難しくなっているのだ。

保護奴隷も自立できてないという意味では自己責任が無いわけではないが世の中の仕組みが今のところ女性に優しくないから責任の割合が低いと思っている。


話しはそれてしまったが、そんな訳で男手をどうそろえるかが当面の課題となる。

建築のように一時的なものであれば、不真面目なものがいたり性格に難があるものがいても契約が切れれば縁も切れるので問題はないが、無期限で雇うとなると問題だ。

それにある程度仕事をこなせるようになったときに辞められたり、指示を聞かず問題を起こされても困る。

あと、引き取った奴隷達の結婚相手候補にとも考えているのでより一層条件を厳しくしてしまうのだ。

ここでいう奴隷達というのは今後引き取る予定の奴隷のことだ。

今の子達には愛着があるので正直手放したくない。

それでも、俺の元を去りたいというなら解放なりしてあげたいと思うが、出来るだけ他の男性と一緒には働かせたくないという気持ちが強い。

俺は結構独占欲が強かったようだ。


夕食時に集まった子達に男手が必要だろうからどうやって集めるかという事を相談した。

最初男手が必要だと言った瞬間に、力仕事も頑張るから必要ないという返答があった。

そこで、保護奴隷を引き取りたいがそうすると皆との時間が減ってしまうのが問題であり、それを解消するために引き取った子達の結婚相手候補兼労働力として男性も雇うのはどうだろうと説明した。

この提案には皆納得してくれどんな男性をどういう風に集めるかということで話しが盛り上がった。

一応皆は自分と同じように保護された子達がそれなりに幸せになってくれることを望んでるようで嬉しく思う。


話し合いの中で俺の大前提は今製造してる物は今のメンバーでやるという事だ。

塩にしろ干物にしろクロスボウにしろ製造方法を外部に漏らしたくないからだ。

その意見には皆同意してくれた。

そうなると町等の拠点外での労働になると思われるため、ユーリ達の中からリーダーを出し管理してもらいながら働いてもらうのが一番だと思う。

その為ユーリを初め全体を管理できるレベルになった子は解放したいと説明すると反対されてしまった。

解放された後に捨てられるなどの心配があるようなら、解放時に一生食べていけるだけの資産の分割も行うと言ってもダメだった。

そういう事ではなく俺との繋がりが切れるようで寂しいとのことだ。

そう言ってもらえるのは嬉しいが解放することによって関係がなくなるわけではないのだが。


関係が切れるようで寂しいというなら結婚すればとも思ったのだが、仕事のために結婚するというのも不誠実な気がする。

このことはここで発言すると大事になりそうなので今度サーシャさんに相談しようと思った。


となれば、奴隷の身分のままで管理をしてもらうことになる。

許可証があれば単独活動できるので問題はないが、男性達が奴隷である彼女達の指示に従うかが問題だ。

それに反発して暴力に訴えたときに守る手段がない。

日本でよくある小説のように、元女騎士の奴隷というものが居れば解決するのだが社会情勢的に女騎士で奴隷などというものが存在するとは思えない。

まず女騎士が存在するのかということもあるし、俺の想像する騎士という職業に付いた人が保護されてるとは思えない。

騎士となれる技術があれば労働ギルドでかなりの危険度の依頼を受けることができるはずなので、保護されたり金銭に困って奴隷になるということがあるとは思えないのだ。


そんな訳で基本的に戦闘能力の高い奴隷というのは犯罪奴隷以外にありえないと思う。

セーラ達のように狩りなどで生活しようと思えるレベルの子はいてるだろうが、それでも複数の男性に対抗できるものではないと思う。

保護奴隷になった理由が男性同業者に対抗できないからということだし。


ここで色々考えても解決しないことだらけなので今日のところは話しを切り上げた。

解放の話しが出て不安に思ったのか皆が一緒に風呂に入りたがったので入ることにした。

そんなに広いわけではないので凄いことになってしまったが、それが皆には楽しかったらしい。


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