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☆異世界転移

今日も何時もの休日と同様に何時もの釣り場に釣りに来ていた。

お気に入りの磯が空いていたので何時もの渡船で渡してもらう。

潮が良かったのか午前中にそこそこの釣果を得て昼食を取り仮眠を取ることにした。

この仮眠の時間も俺の好きな時間だ。


釣り場に慣れ親しんだ体内時計のために夕方の時合い前に目が覚める。

これもいつも通りだ。


だが何時もと違うことが起こっていた。

周りの風景は仮眠前とは異なっている。

さらに船で渡る必要がある磯にも関わらず海岸と隣接しており少し離れたところは砂浜になっている。


磯の形や道具はそのままだがここが元いた場所と違うことを俺は理解した。

そして何故だか元の世界ではないことも理解していた。


ここでこのままじっとしていても仕方がないことも理解していたので荷物を片付け海岸に沿って移動することにした。

幸い釣った魚が結構沢山あり、釣具もあるため食べるには困らない。

水に関しても持ってきているお茶もあるし生臭いがクーラーボックスの中に氷もある。

数日であれば生きていくことも難しくないだろうと思いつつも、このまま歩いていれば人の居てる集落に到着するだろう確信があった。


確信どおり一時間も歩くと人を見つけた。

この集落はボガレというらしい。

この世界で生きていくしかないと理解している俺は生きていくために必要な基礎知識を得ることにした。

今は無一文なので何かしらの方法で金銭を得てその後も継続的に金銭を稼ぐ必要がある。

話しかけた人は集落の代表に合わせてくれるとのことなので付いて行った。


代表に会い貨幣単位や収入を得る方法、その他生活に最低限必要な情報を得ることが出来た。

今更だが会話が成り立ってるいるのは俺が言葉が通じると確信していたからだ。

目が覚めてから今までのことを疑問に思わず行動できているのは不思議なことだがパニックになるよりは良いので深く考えないようにした。


得られた情報から、この集落で仕事をして金銭を得ることが難しいこと。

ここから馬車で三時間ほどのところに町がありそこには労働ギルドという職業斡旋所があるということも聞けた。

そして驚いたのは海の近くの集落なのに魚が高級品ということだ。

どうもこの国では獣や鳥を豊富に狩ることができるため海という人の行動に制限が掛かる場所での食料調達は殆ど行われてないとのことだ。

行われないということは魚を捕る技術も伸びず捕れる数も少なくなり希少品となるとのことだった。


その希少品である魚を持ってる俺は魚と引き換えに町まで馬車で送ってもらえることになった。

代表が言うには今出発すれば暗くなる前に町に着くだろうということと、食堂兼宿で魚を引き取ってもらいそれで宿を確保すればよいとのことだった。

昼寝をして夕方の時合い前に目が覚めてからの行動だが馬車で三時間ほどの町に暗くなる前に到着するというのも不思議なことだが、そもそも元の世界ではないと理解してるのに時間経過が同じだと思うのが間違っているだろう。


町に到着し教えてもらった宿で交渉した結果、魚を譲る代わりに食事つきで二泊させてもらえることになった。

所持していた魚の日本での相場を考えると若干高い感じだ。

日本であれば安ホテルであっても二泊できるほどの金額では引き取って貰えないだろう。


先のことは明日にでも考えることにして今日は夕飯を食べて休むことにした。

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