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☆リリアン

前回投稿日 2015/3/8

前回のお話 奴隷の皆と二人っきりでの話しをする時間を作ることにし不満や要望を確認していった。

私は物心ついたときから教会で生活していました。

孤児というものらしいです。

そして女の孤児は例外なく奴隷となると聞かされました。

教会に保護されてる間に主を見つけられれば保護奴隷として奴隷の中でもかなり優遇されて生きていくことができると聞きました。

保護期間に主を見つけることが出来なかった時は金銭奴隷として売られてしまうのです。

教会は自力で生活できない人を善意で保護して少しでもマシな生活ができるように活動してくれてますが、その為の資金も無限ではありません。

ですので保護していただける期間は決まっているのです。


金銭奴隷となった人の扱いは教会の職員の方から毎日聞かされてます。

そうならないためにもできるだけ早く保護奴隷として引き取ってくださる主を見つけなければならないと教えられます。


でも私は物心付いてからこの教会で生きていますので自分の意思で行動するということが良くわかりません。

金銭奴隷となった女の子は主に無理矢理性的な奉仕を求められたり、辛くても許してもらえず気を失うまで弄ばれるとも聞かされました。

今となっては理解できる事ですが、今考えると小さな子供であった私には何のことかわかりませんでした。

ただ職員の方がおっしゃることが恐ろしいことで、そうならないためにも早くに主を選び、そして引き取って頂くために選ばれる必要があるという事だけを理解していました。

その様な話しを毎日聞かされた私は、職員の方がおっしゃる内容を理解し始めた頃から、恐怖が期待になってきました。


自分の意思を持つということが良くわからなかった私には、主の命ずるままに行動し、主が求めるままに道具のように扱われるということがとても楽な生き方だと感じられたのです。

そう思う理由の一つには、性行為に興味があったというのも一つです。

ですが自分からどの様にすれば良いかわかりませんし、求められたときにどの様に対応すれば良いかもわかりません。

それでも私の中では期待だけが膨らんでいきました。

その結果、私がどの様に対応しようとも主の思うままに私を使って欲しいと思うようになったのです。


今のご主人様が現れたとき性条件の契約は不要だとおっしゃられました。

無理矢理するつもりはないとおっしゃられました。

それだと私はどうして良いかわかりません。

もしどう行動すればよいかわからない私が無意識にでも拒絶するような態度を取ってしまえば、ご主人様はやめてしまわれるでしょう。

その後私を二度と使っていただけないかもしれません。

そう思い不安な顔をする私をご主人様は勘違いされてました。


ただご一緒されてたユーリお姉さまは私の考えを察してくださったようです。

ご主人様にお断りを入れられ私と話して下さいました。

そして私の思いを理解してくださったお姉さまはご主人様に提案して下さったのです。


そうして私は性条件付きでご主人様に引き取って頂けました。


そしてご主人様との初めての夜にはお姉さまも付き添っていただき嬉しい助言をして下さったのです。

私が気絶するまでは私が拒否するような言葉を発してもやめないようにと。

正直初めての私は凄く痛く辛かったのですが、それ以上にご主人様の物として存在してることに喜びを感じていました。

全てをご主人様にお任せすれば幸せになれると思いました。


その後のご主人様との夜は私にとって不安が一杯でした。

ご主人様は優しすぎます。

私に色々選ばせるのです。

私は自分の行動を選ぶことができません。

ご主人様が満足されるための道具で居たいのです。


お仕事に関してはご主人様の命令の元ご主人様にご満足いただる結果を出せてるようで嬉しいのですが、ご主人様が快楽を得られるための道具となりきれてない自分に嫌気がさしてしまいます。

そんなある日お姉さまがご主人様と話せる機会を作ってくださいました。


そして私は私の思いをご主人様に伝えました。

ご主人様はそれが私の意思ならできるだけかなえて上げれるよう考えてみるとおっしゃられました。

私はそれを聞きとても嬉しく幸せな気持ちになったのですが、思い返すと私の意思とおっしゃられてました。


自分の意思が良くわからないためご主人様に全てを任せたいと思っていた私は、自分の意思でご主人様に全てを任せささげたいと思っていたようです。

どちらにせよ私の思い通りにご主人様が扱ってくだされば私は幸せになれるはずです。

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