剣士はとある日、仲間を見つける
長らくお待たせいたしました。
課題がようやく一段落したので投稿させていただきます。
・・・あれ、短い・・・・。
~前回までは~
サスケとかいう忍者に会ったな。
なんとなくアイツとは金輪際関わりたくはないと思ってしまう。
「着きましたよクゴジ村!!」
サスケと別れてから約30分ほど歩き、たどり着いたのは『時計台の丘』から一番近い村。
クゴジ村へ向かう途中で何度か魔獣に襲われたが、フウのLVが5に上がったこと以外は特に何も無かった。
しかし、村への入り口(舗装されていない道とされている道の境界)で仁王立ちで叫ぶフウの横にいるメウは疲れた顔をしている。
「時計台の丘からクゴジ村に行くまでの間で魔獣の大群とガーゴイルタイプの魔獣に遭遇するの私らだけだろ・・・・・」
「そうなの?じゃあ珍しい体験ができたんだね!やったぁ!!」
「・・・・・私とサスケとか言う忍者が居なかったらお前はクゴジ村にたどり着いていたかどうかすら怪しいけどな」
「それについては大丈夫だよ。だって全部メウが原因っていっても間違いじゃないもん!!」
≪大群はメウに巻き込まれたもの。
ガーゴイルタイプはメウが魔獣を全滅させたことによるもの。
・・・・・・・・・・・まあ、間違っちゃいねぇな。全部が全部メウのせいって訳でもないが≫
「・・・・・・・なにそれへこむわ」
「え、メウって凹むの?(物理的に)」
「物理的に!?
そっちじゃねえよ!気分的な問題だよ!」
「つまんないな~」
「物理的に凹んでほしいのかお前は!!」
「さて、クゴジ村に入ろうか!」
「せめて返答をくれ!」
メウの言葉を右から左に受け流しつつフウはクゴジ村へ入って行き、メウもフウを追いかけて村へと入った。
☆
「おぉ~。村だぁ~」
レンガでできた建物が立ち並ぶ道をキョロキョロと見渡しながら進むフウ。
「こんだけ建物が多いと小さな町にも見えるけどな」
その隣を歩くメウもまた、好奇心で輝く瞳があちらこちらに移動している。
≪前を見てなきゃぶつかんぞ~≫
「わかってるよ、子供じゃないんだから~」
≪一向に前を向こうとしていないのによく言うな・・・・・≫
≪さてさてお二人さん。
クゴジ村に来たはいいけど、何かするのか?≫
「ん~と、どっか宿泊施設を見つけてセーブ。今日のところはこれでおしまいかな」
「明日は武器とかアイテムの補充。それが終わったら次の目的地を目指して出発・・・・ってな感じでいいだろ」
≪この村はとくになんかがあるわけでも無いし、そんな感じでいいだろうな。
問題は・・・・・・金か≫
「「うっ・・・・・・」」
≪LV1,2の魔獣を倒したところでもらえる金は少ないからな≫
「はぁ・・・・・。アイテムの補充だけで金欠になりそうだな」
「そーだね。どうする?今からクエストでも受けて――っはわぁ」
前を見ていなかったフウはやはりと言うか、人にぶつかってしまった。
「つつ・・・・・。すみません、前を見ていなくて・・・・」
フウは謝りつつ、自分よりも背の高い相手を見上げた。
「・・・・・・いや、俺も見ていなかった・・・・すまない」
首の後ろまでの長さの黒髪と同色の黒いコートを着た男。
やや目つきが悪いがそれほど怖い印象は受けない。
「・・・・!テメェは・・・・・」
フウの視線を追ってその存在に気がついたメウは、その姿を見て驚愕に目を見開いた。
「隣の家の山田太郎さんと山田花子さんの間に生まれた山田次郎君の親友のおじいちゃんの従兄弟のお兄さんの息子の子供の佐藤なんとか君じゃないか!!」
≪佐藤なんとか・・・・・・って誰だよそれ!!
苗字わかってるくせに名前わかんないって・・・・!いや、よくあることだけどね!?
つか山田さん一家から始めてんじゃねーよ!!最終的な人が遠いうえにまったく関係ない人だから!!
ややこしすぎるんだよ説明が!!≫
「いや、『なんとか』が名前なんだ」
≪そんな名前があるかーーーーーーーーーーーーーーー!!≫
「・・・・・・・・・・・コントか?」
「えと、二人は大真面目なんだよ。あれでも」
「・・・」
「・・・・・ごめん。今は何も言わないで」
結局話がもとに戻るまで10分ほど私とメウはボケとツッコミを続けていた。
その間にぶつかった人とフウは見知らぬ人から友人にランクアップするくらい仲良くなっていた。
わずか10分間の間で、である。
どうやらフウには『名前を知らない人と仲良くなれる能力』があるらしい。
「で、結局そいつは誰なんだよ」
「ん?・・・・あぁ、自己紹介がまだだったな。俺は『レイ』。よろしくな」
「私は『フウ』!よろしくね!!」
「私は『メウ』だ。よろしく」
≪さっきメウにツッコミ入れてたナレーターの天の声です。よろしく≫
「ってなわけで私達のパーティーに入ってよ!」
「唐突だな!?」
「ん?いいぞ」
「まさかの了承!?」
フウからの唐突なパーティーへの勧誘にいともたやすく応じてしまったレイ。
≪おいおい、そんなんでいいのか?≫
「ソロでの活動に飽きて丁度仲間を探していたところだったからな。乗りかかった船ってやつだ」
「それは物事を始めてしまった以上、途中でやめるわけにはいかないことのたとえだから少し違う気が・・・・・」
「じゃあ一石二鳥か」
「それも違う・・・・」
「泣き面に蜂だろ」
「私達との出会いが不幸な出来事だとでも言いたいのかお前は」
「・・・・・猿も木から落ちるだな!」
「もはやかすりもしねえ!!」
「・・・・・ねえ天の声」
≪なんだ、フウ≫
「レイって・・・・・馬鹿なの?」
≪おそらく≫
「・・・・・まあ面白いからいっか」
フウの勧誘の判断基準は面白いかどうからしい。
メウとレイに「宿探しに行こう」と声をかけて歩き出したフウの後に続く2人はどんなことわざが一番合ってるのかで未だに議論を続けていたがいったいいつ終わることやら・・・・・。
2人・・・・いや、おそらくこのパーティーメンバー全員が馬鹿だと思うしな。
サクサクと仲間集めが進むのはきっとフウの「名前を知らない人と仲良くなれる能力」のおかげなんだろうな。とか思った1日目。
一度現実へ戻るフウ達だけど、次はどんな冒険になることやら・・・・・。
~登場人物紹介~
○その1
氏名:サスケ 見た目年齢:18 身長:183cm 体重:?
職業:忍者
(以下、下からD、C、B、A、S、SS、SSSとなります)
(変わるたびに後書きにて紹介)
筋力:S 跳躍力:SS 持久力:A 隠密:SSS
LV:91 ランク:暗殺専門特殊上忍
HP:6800 MP:3500
攻撃力:370 防御力:340 回避率:28%
武器:巨大手裏剣(黒羽ノ烏)など色々
容姿↓
灰色の長めの髪と同色の目。デザインは少し違うが、フウとほぼ同じの『忍』と彫られた鉢巻を頭にまいている。
法被にかっこよさだけを追求したようなデザインの白と黒で彩られた忍装束。
黒羽ノ烏は背中に背負っている。
○その2
氏名:レイ 見た目年齢:18 身長:180cm 体重:?
職業:剣士
(以下、下からD、C、B、A、S、SS、SSSとなります)
(変わるたびに後書きにて紹介)
筋力:S 跳躍力:A 持久力:A 速力:S
LV:78 ランク:二刀流剣士
HP:4900 MP:4700
攻撃力:200 防御力:190 回避率:20%
武器:黒い剣(黒龍)と白い剣(白龍)
容姿↓
首筋までの黒い髪と紅い目。目つきが若干悪い。
黒のロングコートを着用。中は同じく黒の軽装となっていてほぼ全身真っ黒。
背中に×の形で黒龍と白龍を装備している。
~剣士~
ロングソード、大剣などを使用して戦うRPG内で恐らく最もメジャーな職業。
接近戦を得意とし、前衛として活躍する。
基本ステータスはやはり筋力などの攻撃力が高め。
次に高いのが速力で、装備を軽装にすればかなりのスピードが出せる。
パーティー内での役割は前衛。同時に後衛の護衛も勤める。
~フウの成長~
LV:3→5
HP:150→200
MP:34→50
攻撃力:25→32
防御力:24→30