第8話 中川
まずは顔をよく見るのだが、よかった。司会をしていた先生ではない。
「ほっ」
安心した時の一息が心の中で声に出てしまう。あやうく口から声が出るところだった。最初のガチャはハズレではなかったな。周りを見渡せばみなも、安堵の表情を浮かべていた。
「これからこの1-Aを担当する早川だ。まずは夏休みまでよろしく頼むよ」
顔がすごくキリッとしている。ただし胸の強調はすごく、はっきりと女教師である証拠がそこにはある。女子が惚れるタイプの先生だと今までの経験から分析する。はっきり言って中川よりかっこいい。
よく見たら何も持ってきていない。にしても若いな、この先生。
「まずはメールに届いてるクラスの招待を受けてくれ。拒否もできるが、したらどうなるかはわかるだろう」
察しの悪いやつは何でもかんでも聞こうとする。
「拒否したらどうなるんですか。まさか退学とかになったりしませんよね?」
教壇の前にいる生徒が話し出した。
はっきり言って僕も停学期間や基準は明確に知っておきたい。今後どうなるかわからないし。
「退学は流石にかわいそうだろう。1週間の停学とさせてもらう。さっきのアイスブレイクでも停学者が出たのだが、そいつらも停学1週間だ」
それを聞いた途端一斉にメンバーの中に生徒が追加されていく。
「君の出席番号がないけど、拒否したのかい。そんなことをするような人にはみえないけど」
名簿には出席番号が順番に並んでいたので25番がないのくらいすぐにわかった。
「俺は参加ボタンを押したさ。そしたら画面に参加を拒否しましたって表示された。俺だけ不参加とかありえねえだろうがよ。どうしたらいいんだよ」
これは相談を持ちかけているのだろう。
「まずはこれを見て落ち着いてほしい。拒否者は中川。お前だけじゃない。まずはその時計の画面を僕に見せてくれないか」
停学がかかったやつの最後の希望がこの僕にある。見せるほかないだろう。そこには再度参加を要求すると書いてあるボタンがあった。僕は押そうとするが直前で止める。
その瞬間文字が変わり、今後一切参加をしないというボタンに置き換わる。
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