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第14話 マンホール

歩いていると、中川のポケットから何かが落ちてマンホールの中に入っていった。


 僕は某電気屋が見えたのでそこに向かって走り出す。なんでも売ってると聞いていたのであれだってあるだろう。

 

「待っててくれ」

 

 AとA'はこちら向いて頷くが中川はマンホールをこじ開けようとしていた。そんな簡単にとれたらバケモノというしかない。


 中に入ったらすぐに、あるものを探し始める。まずは一つ1番大事なのを手に取る。次のはいまの時代なのもあってなかなか見つからない。5分ほど探したあとようやく例のものを見つけた。

 

「あった」

 

 そう言って僕はレジにマンホールオープナーを運んだ。買ったあとすぐに中川のところへ向かう。昔から色々なものに興味があり使い方はわかるが購入したことはなかった。


 初めて使うのではっきりいって興奮が止まらない。新品を開封するのが結局一番ワクワクする。君たちもそうだろう?


冷静を装って、

 

「こんな時はこれを使うといいよ。マンホールオープナー」

 

 少々息遣いが荒いがまぁ決まっただろう。

 

「なぜにドラえもん風?」

 

彼らは引き攣った顔をする。そして、マンホールオープナーを取り出し設置する。

 

「3.2.1」

 

マンホールのなかを(のぞ)いても真っ暗でよくわからない。そんなこともあろうかと懐中電灯もさっき買っていたのである。懐中電灯を僕が取り出すと、

 

「おー」

 

 と歓声が起こった。そして中を照らす。もちろんのこと足かけ金物がついていて、降りれるようになっている。


 中川の決断は早い。すぐに足かけ金物を降りていく。整備がされていて、まだ新しいのもあり非常に綺麗な状態を保っている。降りた中川がなかなか上にあがってこない。みつからないのか。

 

「おい、中川。まだ見つからないのかい?そんなに大事ならなぜ落とすような真似をしたんだい」

 

そういうと、すぐに登ってきた。

もちろん僕たち3人はもちろん鼻をつまむ。

 

「これだけ探して見当たらないのは不自然だ。ぜってえ盗まれた」

 

 そう言ってるのはいいが、確実に匂いがついてる。そして、一人は犠牲になってもらうことに。A'の手をどける。彼は中川の匂いを嗅いだ。

 

「大丈夫。全然匂わないや。手を退けてごらん」

 

 僕たちは彼の言葉を信じて手をどける。ひどい匂いが充満する。一斉に中川から距離を取る。A'はあとでしばいておくことにしよう。

 

「こんな時には消臭力」

 

 といってAがバッグから本当にとりだし中川に撒き散らした。さすが近未来の消臭剤だなと感心しつつ、匂いが消えたことに安心を覚える。

 

「そろそろ学校に戻ろうか」

 

 僕はあえて中川の落とし物のことは聞かないようにした。

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