第13話 コンビニ
正門を出て周りを見渡す。腕の毛が逆立つ。こういう時は逆立ちをするのが効果的らしいがそんなのできやしない。
ビルが1つも建っていない。この街で1番高いのはきっと高校の4階だろう。それに加え、すべての家が同じつくりをしていて等間隔に並んでいる。
色の違いはあれどそれ以外は本当にそっくりだ。一番の違和感は街に人が誰もいない。そして、交通量が0だ。学校の横を見るとコンビニを発見する。
ここにいるのは先生と生徒だけなので駐車場は非常に小さい。だが建物は非常に立派でここに住んでも不便が全くないようなレベルだ。
「中に入ろう。買い物もしてみたいからさ」
僕たちは自動ドアの先での光景に驚きを隠せなかった。レジ打ちするところがない。そして、タバコも置かれていない。セルフレジだけが存在している。
そして、もっと奥へと進むと飲みもののゾーンがある。そこには酒類が一つも置いていない。
だが、日用品は大量に存在しており、中が広いこともあってか異様な感覚に襲われる。
「まずは買い方のおさらいをしよう」
僕は腕時計をみてルールを確認する。
・物品販売について
一,基本的に街に置かれている値札のついたものは腕時計を使えば購入することができる。
二,腕時計の右側上部のボタンを3回クリックすればバーコードが表示され、それを読み取ると購入ができる。
三,袋についてはエコバッグを持参するように。(配布あり)
四,食料品などについては午前4時から5時は販売をしていない。
中川は腕時計を3回クリックする。そして、説明通りバーコードが浮かび上がってくる。
みんなのバーコードをそれぞれ確認したがわずかに違いがあり、誰のか先生たちは分かるようになっているだろう。
まず最初はボールペン1本と筆ペンも1本レジへと運んだ。
そして、バーコードをかざす。
レシートが出てくる。値段の欄がすべて0になっていて、面白い。
まだ時間が残っているので僕たちはもう少し奥に行ってみることにした。
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