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第12話 手下

「今から昼ごはんの時間とする。1時半までにはこの教室に戻っておくように。それでは今からひとりひとりに弁当を配っていく」

 

 さっき登録した名前付きの弁当が配布された。中身は自分の好物ばかりだが、健康も考えてくれているようだ。

 

「昼からについてだが、わかり次第こちらから全体にメールを送ることにする。もしかしたら口頭で説明することになるかもしれない」

 

 そう言い残して早川は出ていく。そして、僕は中川と一緒にご飯を食べることになった。


 中川の弁当はみんなよりも2倍ほど大きく、食べ応えがありそうだなと思った。約15分で弁当は食べ終えた。


 本当は一人で行くつもりだったが、中川も誘うことにする。

 

「学校の外に興味はないかい?一回学校外を探検してみないかい?あいにくこのAクラスの人たちについて調べる意欲は湧かなくてね」


 1人で行くのが怖いとかじゃないけどやはり、中川を誘うことにした。

 

「お願い。きてくれないかい?」

 

 あいつのことだからきっと了承してくれると思っていたが、予想外の回答が返ってくる。

 

「もちろんいいさ。だがこいつらも連れていっていいか?」

 

 と言って2人を前に出す。

 

「こんにちは。中川の手下Aの下川です」

 

「同じく、中川の手下A'の下川です」

 

 心強い仲間が2人も増えてしまう。こんなにも運があって良いのだろうか。

 

「氷室もこいつらにコキ使っていいからな」

 

「許可をもらってしまったなら仕方がないね」

 

思う存分手下として扱うことを心に決めた。後から聞いた話によるとこの2人は中川に返しきれないほどの恩があるらしい。

 

「じゃあ、これからはよろしく頼むよ。下川2人」

 

 そして僕と中川は2人を連れて教室から出ていった。まずは正門に向かい、学校から脱出できるかを確認しよう。

 

 廊下を歩いていくが1人も人がいない。あれだけの人数がいたのにここまで出会わないのは不自然だと思った。

 

 校舎から出てすぐに校庭から校舎側をみると大量に校舎があり今見えるだけでも5つの棟がある。

 

「ワクワクしてくるぜ。この学校生活が」

 

 そう言った中川に同意するように僕は頷く。

 

「君がいれば退屈しなそうだよ。この3年間の学校生活は」

 

 4人は正門の前に立った。まずは囮としてAを送り込もう。


「A出てくれないか?みんなで出るのは一応やめておこう。これで4人が停学は馬鹿馬鹿しい」

 

 そういった時、隣を生徒が通り過ぎていった。躊躇(ちゅうちょ)のなさにびっくりしたがこれで学校外へはいつでも行けることがわかった。

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