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食事の値段

AIとの共同執筆です。

シモンはギルドからそう遠くない通い慣れたいつものダンジョンのいつもの道を歩いていた。

そのはずだった。

「……あれ?こんなところに隠し部屋?」

見慣れない扉の奥、真ん中に置かれた宝箱。


「ぐっ、明らかに罠…だけど…ぐううう、ええいままよ!」

好奇心という名の罠に、彼は自ら首を突っ込んだ。


部屋に入ると部屋には宝箱以外なにもなかった。


シモンは剣を抜き宝箱をそーっと突っついた。

「…ミミックとかじゃなさそうだな?」


宝箱の周囲を改め、そして蓋を押し上げた。

宝箱には鍵がかかっておらず、ガタン、と言う音と共に蓋は開き中を除くとそこには大量の銀貨が入っていた。

「うひょおおお!金じゃないけどカネには違いねぇ!やったぜ!!!!」


バタン。


振り向くと、部屋の扉がしまっていた。

「…おいおい、うそだろ?」

そう言いながらシモンは扉へと行き開けようとするもあかない。

「くそっ!おーい!誰かー!」

シモンは扉が壊れるのではないか、というかくらい叩いたがびくともしない。

「おーい!くそ!どうなってんだこれ。ぐっおおおお!おーい!!!!!だーれーかー!!!!!助けてくれー!!!!!」

シモンは喉が潰れるまで叫んだ。

だが、部屋はただ無表情に、彼のエネルギーを吸い込むだけだった。


「……日記でも、書くか」

数時間。彼は一旦余計な体力を使わないためにも宝箱のそばで呼吸を整えてとりあえず状況を整理するために日記を書くことにした。


一日目。

宝箱を発見。

中には銀貨がぎっしり詰まっていた。

これだけあればしばらく遊んで暮らせる!

ここから出られたら、だけどな!

なぁに、すぐに助けはくるさ!

水も食料も松明も、まだある!


二日目。

まだ、ペンを握る指に力がある。

なぁに、仲間が異変に気付いてすぐに駆けつけてくれるさ。

水も食料も松明も…まだあるにはある。


三日目。

誰も来ない。

食料がなくなりそうだ。

金ならある。

誰か飯をくれ。


四日目。


水が減り、食料がなくなった。

誰もこない。

狂いそうだ。

呼吸音以外しない。


五日目。

暗闇の向こうで、何かが動く音がするような気がする。

お願いだ。モンスター、出てきてくれ。オレを食べて、この空腹を終わらせてくれ。

水と松明は残りわずか。


六日目。

最後の松明が、消えそうだ。




日記は、そこで途切れている。




1年後。


とある二人組の冒険者。

「なぁ、このダンジョンに実は隠し部屋があるって知ってるか?」

「いや、知らねーな。」

「なんでもそこには宝箱があってそこを守る幽霊が出るらしいぜ。」

「面白そうだな。行ってみようぜ!」


二人はダンジョンをくまなく探し、やがて隠し部屋へと辿り着いた。


「ここかな?」


ランプで照らされた扉の奥には宝箱と、すぐ横に横たわる冒険者らしき死体があった。


「幽霊の正体って、これ……?」


近くには開かれたまま放置された日記が落ちていた。


拾い、読み上げる二人。


「きっと、この部屋は宝箱を開けると扉が閉まる仕掛けだったんだな…。」


彼らは手を合わせてからタグと日記を回収しギルドへと提出した。


後にギルドの捜査員が調べたところによると死因は餓死だった。

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