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管理下の小自然

AIとの共同執筆です。

役所の事務員だったエドワードは毎日毎日刺激のない同じ仕事の連続に辟易としていた。

そんな彼には楽しみがあった。

それは週末にニ泊三日のキャンプへ行くことだ。

野営地に快適なテントを張り、小鳥の囀りを聞きながらコーヒーを啜り、本を読む。

そして、買い込んできた分厚い肉を焼き豪快に頬張る。

それこそが普段自然に触れることのない彼にとって最高の贅沢であった。

「うっめ!やっぱ野外で食う肉って最高だよな!くううう!そしてこのエールが…ごくっごくっごくっ…くっはぁぁぁぁぁぁぁ!」

彼は心から食事を満喫していた。

しかし、人というものは慣れるものである。

最初は野外で肉をワイルドに喰らうことこそ人生において最高の瞬間だと感じていたエドワードだったが最近少し物足りなく感じてきていた。

「管理された火、管理された肉、管理された安全……。あぁ、なんて退屈なんだ。本物の野外生活は、もっと自由で野生的なはずだ…ああっそうか!!!」

彼はひらめいた。

そうだ、冒険者になればいい!

「こんなチンケなキャンプ場とは違って大自然の中で喰う肉はきっとうまいぞ…ぐふふふ!」


思い立ったが吉日。

彼の行動は早かった。

キャンプから戻った彼は早速退職届を出しギルドへと向かい冒険者登録を済ませた。

辞める際、上司や同僚からは呆れ顔で見られたが、これから待ち受ける大冒険やそこにある最高の食事を想像しただけでそんな彼らの呆れ顔など取るに足らないものにその時の彼には思えた。


いきなり一人でクエストへと挑むのも気が引けたのでとりあえず彼はギルドが用意してくれたパーティーへと参加させてもらうことにした。

元々が役所の職員ということもあり、彼の冒険者としての心構えは一般のそれとはかなりかけ離れていた。

待ち合わせの場にキャンプ道具一式持ち込んだ時にはパーティーメンバーや周囲の冒険者から大笑いもされた。

彼は恥ずかしそうにそそくさと準備をしつつ気を取り直し、一向は一番簡単な薬草採取へと向かった。

「えっと、薬草は…え、どれだ?」

管理されていない野放図な自然の中において目的の薬草を見つけるのは至難の業であった。

「全部同じに見えるぞ…まいったな…。」

「おいおい、まだ見つかんねーのかよ!ほら、そこに生えてるだろ?」

「あ、えと、これですか?」

「おまっ!それは猛毒だ!」

「ええええ!?」

たかが薬草を探すという簡単な依頼でさえエドワードにとっては困難な仕事であった。


「はぁ…はぁ…あ、あの、休憩は…ま,まだですか?」

「おいおい、さっき休んだばっかじゃねーか!休憩はまだまだ先だ。ほれ、歩くぞ。」

エドワードは体力においても冒険者の中で最弱レベル以下であった。


「モンスターが出たぞ!」

斥候の声が響く。

にわかにざわつくパーティー。

そして現れたのはコボルト、という小型の獣人モンスターであった。

「うわ、なんだこいつ!?きも!」

コボルトは隊の中で一番弱いのがエドワードだと見定め襲いかかってきた!

ザシュッ!

明らかに安物であろう剣の一撃。

その一撃でオレは腕に怪我を負った。

「ぎゃあああ!?いってえええええ!!!!」

「そのくらいで取り乱すな!」

そういい横にいた熟練の冒険者はコボルトをあっさり退治してしまった。

「ほら、これでもぶっかけとけ。」

「あ,ありがとうございます。いっつ!?!?」

それは強力な酒であった。

「これで縛っとけば大丈夫だ。」

そういうと彼の腕を包帯できつく縛り一向は目的の薬草も集め終わり帰路へと着いた。

帰り際。

「そろそろ飯にするか。」

と、リーダー。

その声にエドワードは内心「きたぁぁぁぁ!!!」と喜びの声をあげていた。

しかし、配られたのは何の肉かもわからない乾燥しカピカピの干し肉といつ焼いたかもわからない硬い乾パンであった。

「かった!!え、まっず…。」

思わず出てしまった本音。

「贅沢いうな!これでもましだぞ!」と叱責されてしまった。

エドワードは、乾パンを噛み締めながら思い返していた。

キャンプ場で食べたあの分厚いステーキの脂の甘み。小鳥の囀り。清潔なタオル。綺麗な水。

それらは全て、誰かが用意してくれた「管理」という名のゆりかごの中にあったのだ。

消毒代わりの強い酒が傷口に染みる。

目の前で焚き火を囲む男たちは、肉の味など気にもせず、ただ燃料を補給するように干し肉を咀嚼している。

「オレ、何やってんだろ……」


冒険者ギルドに戻った彼は、誰よりも早く退会手続きを申し出た。

受付嬢に「最短記録更新ですよ」と皮肉られても、彼はただ力なく笑うしかなかった。

役所の椅子はもう誰かが座っているだろう。明日からの生活費もない。

結局彼が短い冒険者人生の中で分かったことは野放図な自然の中で食う飯は、ただただ「硬くてまずい」ということだけであった。


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