雨のち、居場所
AIとの共同執筆です。
オレはエル。
さっき冒険者登録したての新人だ!
勢いと憧れでこの世界に突っ込んできたものの……。
「マンド……ラゴラ?んん??」
教養のないオレの快進撃はクエストボードに貼られた依頼書の、たった五文字の単語で完全にストップしていた。
そこに「よう、あんちゃん、ソロか?」と声をかけてきたのが男二人、女一人の三人組だった。少し先に登録したという彼らは、憧れの「パーティー」という響きをオレに運んできた。
パーティーを組んで信頼できる仲間と共に強大なモンスターを討ち、まだ見ぬ未到のダンジョンへと冒険へ行く…そんな血湧き肉躍るような大冒険にオレは憧れていた。
しかし、現実はクソだった。
「おい、これ洗っとけっつったろ!新人の仕事だぞ!」
「あんたたち、不潔すぎて吐き気がするわ。そこの新人、私の靴も磨きなさいよ!」
戦いになれば、オレを盾にして逃げ出し、報酬の銅貨一枚を巡って醜い怒鳴り合いを演じる。
「はぁ……なんだこのクソパーティー……」
オレの夢見た冒険は、たった数日で「最悪の職場体験」へと成り下がった。
そして、転機は突然やってきた。
「もう我慢ならん!今日で解散だ、テメエら勝手にしやがれ!」
リーダーの身勝手な一言で、パーティーは呆気なく空中分解した。
「あれぇ?オレ、ソロになっちゃった……?」
途方に暮れるオレ。
またもやクエストボードの前で悲壮感に暮れているとそこに一組の男女が現れた。
「あのぉ、大丈夫ですか?」
「よかったら、私たちと一緒に冒険しませんか?」
彼らはこれまでの連中とは正反対だった。
オレはこれまでの流れをポツリポツリと語った。
「へぇ……そんなとんでもないパーティー、いまだにあるんだ……」
「よく耐えられましたね。本当、エルさんはえらいです!」
自分を認めてくれる言葉、差し出される温かいスープ。
年下の仲間に励まされながら、オレの目からは勝手に涙が溢れていた。
世界は広い。クソみたいな奴らもいれば、最高の仲間だっている。
折れかけた心をつなぎ止めたのは、他でもない「人」の温かさだった。
番号ーG2311V
事案名:不遇な新人冒険者の環境改善




