責任の所在
AIとの共同執筆です。
その飲み物は、ある日突然、街の露店に並んだ。
ギルド非公認、製造元不明。ラベルにはただ「窮地を覆す」とだけ。
それは、絶体絶命の窮地で振るう「最後の一手」だった。
飲むと同時にダンジョンの入り口まで時空を跳躍する者、欠損した四肢を瞬時に再生させる者、あるいは一時的に魔神の如き力を得る者。
常に死と隣り合わせのギャンブラー——冒険者たちにとって、それは文字通り「神の救済」に見えた。
だが、悲劇は別の場所から始まった。
冒険者という種族は、得てして「適量」と「TPO」という概念を持ち合わせていない。
「なあ、これ飲んだらどうなると思う?」
ある晩、酒場で酔った若い冒険者が、あろうことかその「劇薬」を景気づけに煽った。
直後、彼の身体は内側から裏返り、酒場ごと異次元の狭間へと「跳躍」した。
残されたのは、血の付いたジョッキと、消えた空間のあとに残った虚無だけ。
似たような「遊び」で自爆するアホが後を絶たず、ギルドはついにその飲料の一切を販売・所持禁止に指定した。
「救い」を「遊び」に変えて自滅する。
その滑稽な終焉は、どの悲劇よりも残酷に、街の路地裏にこびりついている…。
番号ーG2311V
事案名:非公認飲料「事象改変液」による集団自滅および禁止措置
発生地点:冒険者街・歓楽街およびダンジョン周辺
概要:極限状態での生存を目的とした飲料が、冒険者の娯楽として誤用され、死亡事故が多発。




