立方体
これも誰かに聞いた話をもとにAIと共同執筆で作った物語です。
奇妙な夜明け
夜が明け、工房の扉を開けた交代要員の男は、奇妙な違和感を覚えた。
本来なら、夜勤を終えた同僚が「やっと交代か」と軽口を叩きながら迎えてくれるはずの時間だ。しかし、聞こえてくるのは魔導プレス機が無機質に上下する駆動音だけだった。
「おい、どこにいる?」
眠い目をこすりながら、男は作業場の奥へと足を進める。
床一面の液体
機械のそばまで来た時、男は床に広がった黒い液体に足を取られ、派手に滑って転んだ。
「痛てっ……ちっ、あいつ掃除もせずに帰りやがったか?」
オイル漏れだと思い、苛立ちながら床に突いた手を確認した瞬間、男の顔から血の気が引いた。
手のひらを濡らしていたのは、重油ではなく、粘り気のある、まだ生暖かい「大量の血」だった。
完成した肉塊
血の海の中心、プレス機の金型の真下に「それ」はあった。
深夜、たった一人で作業をしていた同僚は、誰に悲鳴を聞かれることもなく、その巨大な圧力に飲み込まれたのだろう。
そこには、飛び散った肉片も、原型を留めた遺体もなかった。
骨も肉も衣服も、すべてが完璧な四角形に圧縮され、「肉の立方体」としてそこに鎮座していた。
それはあまりに精密で、まるで誰かが意図して作り上げた「製品」のようであった。
以降、ギルド管轄下にある全ての施設で一人での夜間作業は禁止となった。
番号ーG2311V
事案名:圧縮遺体




