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因果の融解

AIとの共同執筆です。

地獄の蓋


薬草採取の後。

何度か簡単な依頼をこなしたことで一向はギルドにも認められ、初めての討伐クエストの受注が許可されていた。

「この依頼をこなせば、あの四人組に一歩近づけるんだ!」

アルトの声が地下遺跡に響く。

「しっ!大きな声ではしゃがないの!」と、嗜めるリーナ。

わりいわりい、と言いながらどこか軽い足取りで先をいくアルト。

しかし、彼らは気づいていなかった。

すでに、彼らのテリトリーに侵入していたことを…。


最初の犠牲者はバルクだった。


ボタリ、と音がし、バルクは音がした方へ松明を向ける。

そこには無数の、壁から這い出るようにしてこちらへとわらわらと群がってくる蟲達が蠢いていた。

「うおっ!?」とバルクが叫ぶ。

しかし、彼らの反応は素早かった。

蟲とは思えない速度でバルクへとのしかかり、鋭利な脚が鎧を貫いて腹を裂いた。

「ぐあああああっ!?あ、脚が、脚が俺の腹の中に! ひぎぃぃぃぃっ!抜けない!た、助けて!ぐええええええっ!」

内臓を掻き混ぜ、啜り出す音、そしてバルクの絶叫が鳴り響く。

バルクは生きたまま解体されていった。


連鎖する悲鳴


「バルク!?」

バルクのすぐ横にいたシエラはバルクが脈打つだけの肉塊に果てる様の一部始終を見ていた。

腰が抜け、動けないシエラ。

蟲達はバルクをあらかた解体し終えると今度はその毒牙をシエラ下手向けた。

蟲の顎がシエラへと迫る。

「いやぁぁぁぁぁ!!!!!!!こないでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

叫ぶシエラに蟲達は次々と牙を、脚を突き立て、噛みちぎる。

「ぎゃああああああ!!!!いたい!いたい!ああああああ!!助けて!リーナ!アルト!ああああああああ!!!!!!!」

シエラはありったけの力で助けを求める。

しかし、リーナもアルトも押し寄せる蟲を相手にしており、シエラへと近づけない。

「シエラ!!!!!」

アルトが叫ぶ。

しかし、その間もシエラの絶叫は続く。

「いやぁぁぁ!!!!わたしの足返してよおおお!!いたいいたいいたい!!!!!助けて!アルト!!!ぐげぇぁぁぁぁっ!!!!かはっ…ごぶっ…………。」口から鮮血の泡が噴き出し、四肢が一本ずつ引き千切られながらもアルトへと助けを求めながらシエラは息を引き取った。


呪いの雨


「シエラ!!!!バルク!!!!!!」

リーナが叫ぶ。

「もうあいつらは死んだ! あきらめろ! 走れ、リーナ!!」

アルトはリーナの腕を強引に掴み、出口へと疾走した。


どれほど全力で走ったであろう。

未だ死んだ二人の慟哭が頭で鳴り響いている。

そして、ついに出口が見えてきた。


「見ろ!リーナ!出口だ!!!」

と、その瞬間。


カチリ


と何かを踏む感触。

そして、天井から噴出した緑色の強酸が噴き出した。

勢い付いていたのでアルトは前方へ回避できたのだが、一瞬の差で酸はリーナへと降りかかった。

「ぎゃあああああああああああああああああ!!!!ひぎぃぃぁぁぁぁぁぁ!!

!!!!!!!!」

絶叫。

リーナの肌は沸騰し、可愛かった顔はドロドロと崩れ落ち、頭蓋骨が剥き出しになる。

両の手のひらは骨を残して溶け落ち、向こう側が透けて見える。

「リーナ!!!!!!!!!!!!!!!」

とっさに手を伸ばすアルト。

指先が酸に触れる。

「ぐあああっ!!!!!」

しかし、アルトはリーナに手を伸ばす。

リーナは半壊した顔で、溶けて落ちかかった眼球でアルトを見、そして言った。


「お前さえ……冒険者になるなんて言わなければ……みんなは……お前のせいで……お…まえ…が……殺した……」


そして完全にリーナは溶けて液体となった。



アルトは発狂した。

狂ったように泣いた。

どうしようもなかった。

なぜ。

どうして。

オレの…せい…で…。


…………。


アルトは立ち上がり、酸に沈んでなお銀色に輝くタグを、震える手で拾った。


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