表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

51/68

一人分の隙間

AIと共同執筆です。


ベテランパーティー「鉄の盾」には、一人だけ浮いた存在がいた。貴族の推薦で無理やりねじ込まれた見習い剣士のハンスだ。

「僕がいれば、こんな迷宮なんて余裕ですよ」

その慢心が、全員の死亡フラグを立てていることに、彼は最後まで気づかなかった。

1. 静寂の掟

彼らが足を踏み入れたのは、音に敏感な「地獄耳のガーゴイル」が眠る静寂の間。

リーダーは手信号で「一切の音を立てるな」と厳命した。全員が息を殺し、忍び足で広間を横切る。だが、重い鎧の重さに痺れを切らしたハンスは、あろうことか苛立ち紛れに鼻を鳴らし、岩に躓いた拍子に「……ったく、いつまで歩くんだ」と毒づいた。

2. 起動の鐘鳴

その呟きは、死の合図となった。

広間に鎮座していた数十体の石像が一斉に目を見開き、耳を突き刺すような咆哮を上げた。

「ハンス、貴様ッ!!」

リーダーが叫ぶ間もなく、ガーゴイルの群れが急降下してくる。乱戦の中、ハンスは自分の失態をカバーしようと闇雲に剣を振り回し、背後にいた魔術師の詠唱を妨害。さらには逃げ惑う最中に僧侶を突き飛ばし、彼女をガーゴイルの爪の前に差し出した。

3. 絶望のドミノ

守るべき僧侶を失い、魔法の援護も途絶えた「鉄の盾」は、ただの肉の塊へと成り下がった。

ハンスは仲間の悲鳴を聞きながら、自分だけが助かろうと唯一の出口へ走った。しかし、彼が扉のかんぬきを外そうとした瞬間、背後からリーダーの「ハンス……戻れ……」という呪いのような声と共に、巨大な石の拳がハンスの背骨を粉砕した。

全滅。一人の無能が、長年築き上げたチームの連携を、ものの数分で塵に変えた。

ギルドからの報告書

番号ーG2311VM6S4

事案名: パーティー名「鉄の盾」の静寂の間における「ハンスの単独自滅による全滅」

【概要】

「鉄の盾」の四名が全滅。現場の痕跡から、一人の失態が連鎖して全員が逃げ場を失ったものと推測されます。

【調査結果(ギルドの予想)】

現場の状況から見て、ハンス氏が「静粛」の指示に反して音を立て、ガーゴイルを起動させたのは明らかです。

床の血痕や足跡を辿ると、パニックになった彼が味方の魔術師に接触して魔法を不発させ、さらには逃走の際に僧侶を突き飛ばして「囮」にした形跡があります。自衛能力のない仲間を犠牲にしてまで出口へ向かったようですが、結局、扉を開ける直前で背後から仕留められています。

【警告】

• 鎖の強さは、最も弱い輪で決まる: 強固な連携があっても、内側からそれを崩す者がいれば無意味。能力も規律も伴わない者を抱えることは、全滅への最短距離です。

• 孤立の危うさ: 実力差のある仲間を連れるなら、その者がパニックを起こした瞬間に切り捨てる覚悟が必要だった。温情が判断を鈍らせ、結果として全員の命を散らすことになりました。

ハンス氏の腕は出口のノブを握った状態で発見されました。

仲間を犠牲にして稼いだわずかな時間も、彼の無能さによって無に帰したようです…。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ