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熱と炎

AIとの共同執筆です。

「火竜のブレスとて、この『火殻竜の盾』の前では無力だ!」

熟練の戦士ガストンは、紅蓮に輝くドラゴンの鱗を加工した大盾を誇らしげに掲げた。

その盾は、火竜の熱を完璧に遮断し、決して燃えることのない不燃の逸品。ガストンはこの盾を信じ、逃げ場のない狭い洞窟で火竜との決戦に挑んだ。

1. 完璧な防壁

火竜が大きく息を吸い込み、すべてを焼き尽くす極大のブレスを放つ。

ガストンは盾の背後に身を隠し、完璧な防御姿勢を取った。盾は持ち主の宣言通り、数千度の猛炎を正面から受け止めながらも、焦げ跡一つ付かずに炎を左右へと逃がしていく。

「ははっ、涼しいものだ!」

盾の影にいる限り、炎が直接ガストンの肌を焼くことはなかった。

2. 逃げ場なき「伝熱」

しかし、盾が「燃えない」ことと、熱を「通さない」ことは別問題だった。

ブレスの凄まじい熱量は、盾を媒介として、それを握るガストンの籠手、そして身に纏った金属鎧へと刻一刻と伝わっていく。

洞窟という密閉空間で、盾の後ろ側は急速に巨大なオーブンへと変貌した。

ガストンが異変に気づいたときには、すでに鎧の連結部は熱で歪み、脱ぐことすら叶わない「鋼鉄の天火オーブン」と化していた。

3. ひとつになった塊

ブレスが止んだとき、そこには火竜も驚くような光景が広がっていた。

主を炎から守り抜いた「不燃の盾」は、新品同様の輝きを放ち、岩壁に立てかけられている。

だが、その裏側には、熱でドロドロに溶け落ちた金属鎧と、その内側で炭化し、鎧の残骸と完全に「融着」してしまった、物言わぬ黒い塊が張り付いていた。

盾は確かに主を守り抜いた。だが、皮肉にもその「守り」こそが、ガストンをじっくりと焼き上げる調理器具の役割を果たしたのである。

ギルドからの報告と警告

番号ーG1911H

事案名: 登録者ガストン、耐火防具による輻射熱および伝熱での焼死、および装備融着

【概要】

登録者ガストン氏は、不燃性能に特化した「火殻竜の盾」を使用し、火竜のブレスを正面から防御。盾自体は炎を完全に遮断したものの、伝導した熱エネルギーによって自身の金属鎧が加熱。密閉空間での輻射熱も加わり、装着者は鎧の内部で蒸し焼き状態となり死亡しました。

【調査結果】

現場で発見されたのは、無傷の盾と、それに融着した巨大な「鉄と炭の塊」です。鎧が熱を逃がさない構造であったことが災いし、外部の炎を防ぎながら内部の温度を致命的なレベルまで上昇させました。盾が耐えてしまったがゆえに、装着者は「逃げる」という選択肢を失ったものと推測されます。

【警告】

全ての冒険者の皆様へ

• 「燃えない」は「熱くない」ではない: 盾が燃えなくても、それを握るあなたの手は焼けています。

• 金属鎧は熱伝導体である: 炎を防ぐ盾の後ろで、自分がフライパンの上の肉になっていないか常に確認しなさい。

• 逃げ道のない防御は自殺と同じ: 物理的に炎を遮断できても、熱学的に死ぬのであれば、その防御に意味はありません。


あなたも「耐火性」と「耐熱性」の違いにはご注意ください…。

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