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死の目隠し

AIとの共同執筆です。

「ギルドのポーションは高いくせに、傷口が塞がるまで時間がかかるんだよ。見てろ、闇市で見つけたこの『奇跡の鎮痛薬』なら、一瞬で痛みが消えて動けるようになるんだぜ」

中堅冒険者のボリスは、仲間に自慢げに青白い錠剤を見せた。彼はギルドの備品点検を「小うるさい小遣い稼ぎ」と呼び、安価で効率的な薬を自前で調達することを自慢していた。

1. 偽りの復活

迷宮探索中、ボリスは大サソリの尾に足を深く貫かれた。

仲間がギルド指定の解毒剤を渡そうとしたが、ボリスはそれを跳ね除け、例の錠剤を飲み込んだ。

「ハッ、見ろよ! 痛みは一瞬で消えた。足の感覚は少し鈍いが、これならまだ戦えるぞ!」

彼は傷口をろくに洗浄もせず、麻痺した足を引きずりながら、獲物を求めてさらに奥へと進んでいった。

2. 静かなる浸食

「おいボリス、足から変な色の汁が出てるぞ」

仲間の指摘に、ボリスは笑って答えた。

「痛くないんだから大丈夫だ。お前らは臆病すぎるんだよ」

だが、その時ボリスの肉体では、サソリの毒と雑菌が「痛みというブレーキ」を失ったまま、凄まじい速度で組織を壊死させていた。痛みを感じないボリスは、自分の足が腐り、骨が見え始めていることにすら気づかず、無理に動かし続けた。

3. 絶望の自覚

セーフティエリアに戻り、薬の効果が切れた瞬間。

ボリスは絶叫することすらできなかった。

神経を無理やり遮断していた反動と、放置された壊死が一気に全身を襲ったのだ。

彼が自分の足を見下ろすと、そこには肉がなく、どす黒い骨と膿だけが残っていた。

「痛……い……、なんで、今さら……っ!」

手遅れだった。脳にまで回った毒と敗血症により、ボリスはそのまま、二度と立ち上がることのない眠りについた。

ギルドからの報告書

番号ーG2311V

事案名:登録者ボリス、非正規薬品の使用による敗血症および全身壊死

概要:

重傷を負った際、ギルド非推奨の『超即効性鎮痛薬』を使用。痛みを遮断して活動を継続した結果、患部の悪化に気づかず処置が遅れ、多臓器不全により死亡した。

調査結果:

当該薬品は、神経伝達を強力に阻害するだけで治癒能力は一切ない。むしろ、痛みを消すことで身体の限界を超えた活動を強行させ、死に至らしめる「死神の麻薬」である。被災者は正規ポーションを「高価で無能」と公然と批判していた。

警告:

• 「痛み」は身体の声である: 痛みを消すことは、火災報知器の線を切って燃える家の中で眠るのと同じ行為です。

• 安物には理由がある: ギルドの薬が高いのは、副作用の検証と「生きて戻るための治癒力」にコストをかけているからです。

• 手遅れの痛みは、死の合図: あなたが再び痛みを感じた時、それはもはや治療のためではなく、魂が肉体を離れる前の最後の叫びです。

あなたが「苦痛からの解放」を選んだその瞬間、あなたの身体は「修復」を諦め、「崩壊」へのカウントダウンを始めたのですね…。

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