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死と隣り合わせのクリーニング

AIとの共同執筆です。

「いてっ!あーまた刺さった!」

下水道の錆びた柵をこじ開けた際、リーダーの足に古びた鉄線が少しだけ刺さった。

よく見ると他のメンバーも小さな擦り傷をたくさんしているようだ。

ここは街の地下で様々なものが溢れる下水道だ。

ガラス片折れた剣、魔物の殻の破片などなど…。

しかしその痛みは戦闘で負う傷に比べれば無に等しい。彼は泥水で傷口を適当に洗い流し、そのまま作業を続けた。

まさか、その「泥水」と「錆びた鉄」の中に、音もなく死の種が潜んでいるとは夢にも思わずに。

1. 忍び寄る「引きつり」

依頼を終えて宿に戻った翌日。

リーダーは、顎に妙な違和感を覚えた。

口が開けにくい。最初は「少し疲れているだけだ」と笑っていたが、次第に表情は奇妙な形で固まり、言葉がうまく発せられなくなっていった。

「ぁ……あ……」

2. 絶望の痙攣けいれん

異変はパーティ全員に波及していた。

下水道の泥を浴び、小さな擦り傷を放置していた彼らの体内で、毒素が神経を焼き尽くしていたのだ。

光が漏れるだけで、わずかな物音がするだけで、体中の筋肉が弓なりに反り返り、猛烈な激痛が走る。

骨が折れるほどの力で筋肉が収縮し、彼らは自分の意志で呼吸することさえできなくなった。

意識ははっきりしている。しかし、体は自分の物ではなく、ただ「痛み」を感じるためだけの肉の塊へと変貌していた。

3. 沈黙の死

彼らは英雄として戦場で散ることを望んでいた。

だが、その最期は、薄暗い宿の一室で、誰にも気づかれず、ただの「細菌」によって窒息死するというものだった。

数日後、扉をこじ開けた宿主が見たのは、見たこともないほど奇怪なポーズで固まり、目を見開いて死んでいる四人の男たちだった。


ギルドからの報告書


番号ー G-2207T

事案名: 創傷部位からの破傷風菌侵入による「全身性強直性痙攣」および窒息死

概要:

清掃依頼に従事したパーティが、装備の不備による微細な創傷を放置。環境中に存在した破傷風菌に感染し、適切な治療(解毒魔法等)を受けぬまま、潜伏期間を経て発症、死亡しました。

調査結果:

遺体はどれも筋肉の異常収縮により、脊椎や肋骨に骨折が見られました。死因は呼吸筋の麻痺による窒息。下水道という汚染環境下において、傷口を「ただの泥水」で洗うという行為は、自ら死を招く自殺行為に他なりません。

警告:

全ての冒険者の皆様へ

• 見えない敵を侮るな: ドラゴンよりも、あなたの血を好む小さな存在がこの世には無数にいます。

• 清潔は防具よりも身を守る: どんなに頑丈な鎧を着ていても、内側から侵食されれば終わりです。

• 「たかが傷」が命取り: 冒険において「平気だ」という言葉は、多くの場合、遺言となります。


かすり傷、と放置したその小さな傷口は、下水道よりもさらに地下、地獄への扉となるかもしれません…。

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