失明を呼ぶ酒
AIとの共同執筆です。
中堅冒険者のガリクは、ひどい震えに悩まされていた。
魔物への恐怖ではない。酒が切れた時にやってくる、内側からの震えだ。
最近の彼は、依頼の報酬のほとんどを酒場につぎ込んでいた。
だが、ついに財布の底がついた。酒場を追い出され、喉の渇きに耐えきれなくなった彼が目をつけたのは、ギルドの倉庫に積まれていた「魔導ランプの燃料」だった。
「……これもアルコールだ。少し薄めれば、安酒と変わらねえはずだ」
1. 禁断の一口
ガリクは燃料の入った瓶を盗み出し、川の水で割って口に含んだ。
その液体は、喉を焼くような強烈な刺激と共に、彼の脳を瞬時に麻痺させた。
「……ああ、これだ。安物のワインより、よっぽどガツンと来やがる」
燃料に含まれていたのは、魔力を増幅させるための不純物と、人体を破壊するメチル基の化合物。
しかし、重度の依存症で麻痺した彼の味覚は、それを「極上のキレ」だと誤認した。
2. 暗転する世界
異変はすぐに現れた。
視界の端が、急激に白く濁り始めたのだ。
「なんだ……? 急に霧が出てきやがった……」
それは気象の変化ではない。工業用アルコールに含まれる成分が、彼の視神経を内側から焼き切っていたのだ。
やがて白かった視界は、どす黒い闇へと変わった。
目が見えない。足元も覚束ない。ガリクは暗闇の中で、自分の胃が焼けるような熱さにのたうち回った。
3. 燃える内臓
魔導燃料の真の恐ろしさは、それが「着火剤」であることだ。
ガリクの体温によって活性化した魔導成分が、彼の体内で異常発火を起こした。
外側には火は見えない。だが、彼の内臓は青白い魔力の炎によって、生きたままじわじわと炭化していった。
翌朝、路地裏で見つかったのは、目を見開いたまま凍りついたようなポーズで死んでいるガリクの遺体だった。
彼の口からは、まだ青白い煙が細く立ち上っていた。
ギルドからの報告書
番号ーG-1803D
事案名: 非食用アルコール(魔導燃料)の誤飲による中毒死
概要:
重度のアルコール依存状態にあった当該登録者が、備品である魔導ランプ用燃料を盗み出し、飲用。視神経の破壊および体内組織の自発的燃焼により、死亡しました。
調査結果:
遺体の解剖の結果、胃および食道は完全に炭化しており、視神経は溶け落ちていました。燃料に含まれる魔力触媒が血中で暴走し、文字通り「内側から焼き尽くした」ものと推測されます。
警告:
全ての冒険者の皆様へ
• 「飲めるもの」と「燃えるもの」を混同するな: 瓶に入っている透明な液体が、全てあなたの喉を潤すためにあると思ってはいけません。
• 依存は最大の脆弱性である: 酒に理性を売った者は、いずれ毒を水として飲むようになります。
• 備品の私的利用は命で償うことになる: ギルドの資産は探索のために最適化されており、あなたの脆弱な内臓を保護するようには作られていません。
あなたがケチった金貨一枚の代償は、二度と光を見ることのできない「永遠の暗闇」となってしまうかもしれません…。
アルコールだからといって必ずしも飲んでいいとは限りませんよ…。
お酒はほどほどに。




