キャラクター設定
キャラクターの年齢は特段説明の無い限り、物語開始時点の年齢です。
セリム・アシュノッド
主人公。フェイミリアム公国公女の教師。
年齢:20歳
出身国:旧ダリアブルク公国(現在はエムステルド、メルベール、フェイミリアムに併合)
生い立ち:17年前に滅んだ旧ダリアブルク公国の騎士の名門・アシュノッド家の次男。兄・クラウスとともに祖国が滅んだ際、フェイミリアムへ亡命してきた。
性格:冷静沈着なリアリスト。頭脳明晰でアルメリア公国にある士官学校に飛び級で進学、首席で卒業した経歴を持つ。(卒業当時で14歳)。剣術もこなすが、魔法のほうが得意。基本的に文官、軍師気質。
士官学校卒業後、フェイミリアム公国の城にて軍師・文官として宮仕えをしており、優秀だったが自己都合により、物語開始前の2年前、18歳のときに退職。
物語開始時点ですでにフェイミリアム公国の辺境の片田舎に居を構えて、隠居老人のような晴耕雨読の生活を送っている。小さな家に住み使用人はおらず、兄の友であったアルフェリスと二人で暮らしている。
クラウス・アシュノッド
フェイミリアム公国の将軍。
年齢:23歳(死亡時)※生きていれば33歳、セリムとは13歳違い。
出身国:旧ダリアブルク公国(現在はエムステルド、メルベール、フェイミリアムに併合)
生い立ち:17年前に滅んだ旧ダリアブルク公国の騎士の名門・アシュノッド家の長男。弟・クラウス、親友・テオドールとともに祖国が滅んだ際、フェイミリアムへ亡命してきた。
性格:穏やかで王子様然としている。何でもできる優等生タイプで、比類なき強さからいつしか「白獅子」の異名を持つ。
叙勲を受けて間もないタイミングで祖国・ダリアブルク公国が滅んだため、同期であり幼馴染のテオドール、弟セリムとともにフェイミリアム公国に身を寄せた。
容姿は童顔でとても国一番の騎士とは思えない見た目をしている。戦場では、見た目で相手に侮られないように顔が隠れるような白銀の甲冑を常に身に着けたことから、白獅子の異名がついた。
十年前、メルベール城にて死亡。
テオドール・ヴァルツァー
フェイミリアム公国の将軍。
年齢:34歳(クラウスのひとつ年上)
出身国:旧ダリアブルク公国(現在はエムステルド、メルベール、フェイミリアムに併合)
生い立ち:17年前に滅んだ旧ダリアブルク公国の騎士の家系・ヴァルツァー家の次男。同じときに叙勲を受けた親友であり幼馴染のクラウス、クラウスの弟・セリムとともに祖国が滅んだ際、フェイミリアムへ亡命してきた。類まれなる槍の名手。
性格:面倒見がよく、感情豊かでおおらか。快活で兄貴肌。冗談を飛ばす一方で、情に厚く、義に篤い男。反面、誰よりもきれいな字を書くという意外な特技もある。
容姿:左目に深い傷跡あり(ダリアブルク公国から脱出する際に負傷)。少し灰色がかった茶髪が印象的
役割:クラウス亡き後のセリムの後見人をつとめていたが、セリムがフェイミリアム城で働き始めて自立してからは生活も別である。
戦場において獅子奮迅の働きをみせ、一番槍も務める豪の者。常に黒い槍で戦場を駆け回ることから、獲物を駆る狼のごとしと恐れられ、「黒狼」の異名を持つ。クラウスと並んで戦場に立っていたこともあり、対照的な呼び方をされている。
ヴァレリー・エンデル・フェイミリアム
フェイミリアム公国の大公。
年齢:51歳
出身国:フェイミリアム公国
性格:ローザリア地方の各公国間の不戦同盟の盟主を務めるだけあり、稀代の名君。
穏やかで冷静沈着で優しい。が、こと政治においては情に流されることはなく自国の民を最優先とする為政者。ダリアブルク公国が滅んだ際にも、アシュノッド兄弟はじめ多くの難民を受け入れた。クラウス、テオドール、セリムのことは実の息子のように思っている。
容姿:穏やかで知的な中年。ミルクティー色のゆるやかなウェーブのかかったくせ毛が特徴的。
オーブ・エリオラ・フェイミリアム
フェイミリアム公国の公女。ヴァレリー大公の一人娘。
年齢:19歳
出身国:フェイミリアム公国
性格:天真爛漫で明るい誰からも好かれる性格。感情豊かで心優しい女性。勉強はちょっと苦手だけど、わからないことはわからないと素直に言える、質問できる性格。
亡命後、アシュノッド兄弟はフェイミリアム城に住んでいたこともあり、二人のことはきょうだいのように思っており、大好き。クラウスは年上の頼れる素敵なお兄さん、セリムのことははじめての年の近い友達だった。今でもセリムの事は大好き。テオドールも同時期城に住んでいたが、彼にはよくからかわれていたのでいじわるなお兄さんという印象が強いが、テオドールのことも好き。
容姿:優し気な見た目のプロポーション抜群の女性。ミルクティー色のゆるやかなウェーブのかかったくせ毛が特徴的で、長い髪は腰まである。淡い杏子色のドレスを好んで着る。
アルフェリス・ヴェルミリオン
竜族の青年、セリムの護衛兼密偵。
年齢:28歳(見た目年齢)※本当は数千年を生きる竜族らしいが実年齢不明
出身国:不明
生い立ち:数千年放浪していたが、17年前にダリアブルク公国が滅んだ際にフェイミリアム公国へ逃げる途中のアシュノッド兄弟を助けたことがきっかけで以後、兄弟と行動を共にする。
性格:おおらかで能天気、チャラチャラした陽キャ。長寿種ゆえか人の生死にはそんなに興味はないが、気に入った相手に対しては情に厚く、義に篤い。
武器:素手、レイピア(かっこいいと思って帯剣しているが彼の膂力に耐えられないのでもはや飾り)、ブレス(竜化したときのみ)
容姿:細マッチョな体型、燃えるような真っ赤な髪、真っ赤な瞳を持つ。密偵らしく動きやすい体にフィットした黒い衣類を着ている。
マクシム・ベルノワ
フェイミリアム公国に長年仕えている老文官。
年齢: 60
性格: 穏やかで落ち着いた性格、冷静で理知的な人物。言葉少なで、無駄な動きはしないが、その背後には深い知恵と経験がある。高い道徳観と誠実さを持ち、若い者たちを静かに見守り、助ける役割を担っている。
外見: 白髪を短く整え、深い皺が刻まれた顔には知性と誠実さが宿る。背筋が通った細身の体型で、年齢に似合わぬ品位を保ち続けている。常に落ち着いており、動作が無駄なく洗練されている。
クラウスの死後も、フェイミリアム公国に忠誠を尽くし続けており、今もなおその忠義を守り続ける。セリムが幼少の頃から彼を知っており、見守ってきた。
ディムナ・リース
フェイミリアム公国に仕える魔術師。
年齢: 48
性格: 知識深く風変わりな性格をしており、非常に独特な方法で物事を進める。面倒見が良く、思慮深いが、時に鋭く指摘することもある。自分の信念を貫き通すタイプで、誠実であると同時にやや頑固な一面を持つ。セリムに対しては、師としての教えだけでなく、人生における“案内人”のような立場を取る。
外見: 魔術師らしい雰囲気を漂わせた、少し無造作に束ねた髪の中年男性。服装は少し雑然としがちで、奇抜な色使いや装飾が多いが、それに反して、どこか威厳を感じさせる存在感を持つ。目元は知的で鋭く、常に考えを巡らせているような深い表情をしている。
背景: 十年前、セリムがアルメリアの士官学校に入学する前に基礎を叩き込んでくれた人物。フェイミリアム公国の魔術師として長年仕官しており、その高い魔術の能力と学問の深さで知られている。セリムをはじめ、数多くの弟子に魔術を教え、彼の知識を惜しみなく伝授してきた。
エドモン・モーリッツ・メルベール
メルベール公国の大公。
年齢:53歳
出身国:メルベール公国
生い立ち:メルベール公国の先代大公の長男として生を受ける。
性格:野心家で嫉妬心、猜疑心、劣等感の強い性格で見栄っ張り。同世代にしてローザリア地方の盟主となっているヴァレリー大公には一方的にライバル心を燃やしており、彼に対して強い劣等感を持つ。一人娘を溺愛している。
容姿:背の高いやせ型の中年。頬はこけており目のクマもある、典型的な悪役顔。髪はロマンスグレー。
アカシア・ヴェルダ・メルベール
メルベール公国の姫君。
年齢:28
出身国:メルベール公国
生い立ち:メルベール公国の現大公の長女として生を受ける。
性格:従順さの奥に秘めた情熱を持つ女性。
容姿:すらっとした長身…とまでいかない痩身の美女。胸は控えめ。水色の絹糸のような髪の持ち主で、瞳も青空のような色をしている。
可憐な見た目で絶世の美女ともいわれており、その美貌から「氷室の姫」とも呼ばれている。
フレイ・アルベール・エムステルド
エムステルド公国の大公。
年齢:12歳
出身国:エムステルド公国
生い立ち:エムステルド公国の先代大公の長男として生を受ける。
性格:我儘で傲慢、生意気な性格のガキンチョ。数年前に父が死亡したことにより即位したものの、幼年を理由に実母が摂政となっている。
幼いながらに達観した考え方を持っており、賢い。ファッション、おしゃれが大好きで国家産業の宣伝にも一役買っている。
容姿:一瞬美少女と思うかのような可憐な美少年。菖蒲色の髪の持ち主で髪型はストレートボブ。
ギルベルト・エリオル・アルメリア
アルメリア公国の大公。
年齢:28歳
出身国:アルメリア公国
生い立ち:アルメリア公国の先代大公の長男として生を受ける。
性格:誰に対しても優しくておっとりした性格。一方で騎士の国の主として、騎士としての実力は申し分ない一面も併せ持つ。他者に敬意を忘れない礼儀正しい性格の好青年。双子の姉と妻には頭が上がらない。
容姿:金髪の王子様然とした容姿の好青年。瞳は青空のよう。
セリムの数少ない友人のひとり。クラウスの生前には、クラウスに剣術を習うなどクラウスを心から慕っていた。
10年ほど前に父の先代大公が急死したため、即位。
大公になってしばらくして大恋愛の末に南の大国ルドベキアの王妹を妻に迎えたが、本当のところは妻が半ば押しかけ女房のような形であったという。
姉も妻も気の強い女性のため、女性たちに流されがちだが、本人はまんざらでもない。ダメなときはきちんとダメといえる男。
カミロ・アレクシス・セルヴァン
セルヴァン公国の大公。
年齢:38
出身国:セルヴァン公国
生い立ち:セルヴァン公国の先代大公の次男として生を受ける。
性格:一見すると物腰穏やかな知的な青年だが、情報国家の主らしく策謀家の一面も持っている。
容姿:品のある上流階級らしい落ち着いた風貌。銀髪。
テオフィル・マラフ・レイディア
レイディア公国の大公。
年齢:65歳
出身国:フェイミリアム公国
生い立ち:レイディア公国の先代大公の庶子として生を受ける。庶子のため後継者争いには関係ないと判断されたため、早々に母親の実家であるフェイミリアム公国で平民同然に育ったが、正妻の子が悉く夭折したために10歳頃に後継ぎとしてレイディア大公家へ引き取られる。
性格:捉えどころのがなく、強かな性格である。好々爺。
容姿:知識豊富な賢者のような見た目。白髪、白髭。