世界観設定
「白い獅子の骸」の設定資料です。
物語の世界観を載せています。(ネタバレ要素はありません)
(筆者は設定考えるのが好きな人間なので、こちらを踏まえて作品を読んでいただけるとより作品への理解か深まる……かもしれないです)
世界観
よくあるファンタジー世界。
魔法も竜も存在する。
舞台の中心となるのは、ローザリア地方。
太古より争いの絶えない地方。大陸の最北端に位置しており、もともと豊かな土地が少ない中、群雄割拠の時代が長らく続いていた。
ローザリア地方の南には大国ルドベキア王国があるが、ルドベキアと国境を接するアルメリア、フェイミリアムは気候も比較的穏やかで豊か。
太古より争いが絶えず、各国が連合・離反を繰り返してきた。
10年ほど前から、フェイミリアム公国を盟主とした不戦同盟により、束の間の安定期を迎えている。
各国の説明
物語の舞台となるローザリア地方の各国の説明です。
フェイミリアム公国
大公:ヴァレリー・エンデル・フェイミリアム(51歳)
主人公セリムの暮らす国。
ローザリアのほぼ中央に位置する。気候は安定しており、交通の要衝。
南の大国ルドベキアとも国境を接しており、近くに大河もあり豊かな国である。
メルベール公国
大公:エドモン・モーリッツ・メルベール(53歳)
ローザリアの北端に位置する鉱山資源の豊かな国。フェイミリアム、エムステルド、セルヴァンと隣接している。十数年前にセリムとクラウスの故郷、旧ダリアブルク領を侵略し得る。
土地は痩せており、決して豊かとはいえないがそれゆえか大公自身が大変な野心家、かつ劣等感の塊のような男である。
主要産業は鉱山資源をエムステルドに輸出業。技術者がいないため、加工は輸出先であるエムステルド頼みである。
エムステルド公国
大公:フレイ・オリアン・エムステルド(12歳)
メルベール、フェイミリアム、セルヴァンと国境を接する経済が特に豊かな西方の国。
文化的な発展に力を入れており、主要産業は織物、工芸品、宝飾品(加工)である。
ブランド戦略を行っており、自国の高い技術力を何よりも誇りをもっている。エムステルドから買い叩いた鉱物資源を腕利き職人に加工させ、富裕層に売ることで莫大な利益をもたらしている。海上貿易も盛んでメルベールの食料はこの国のごきげん次第かも…。
十数年前のダリアブルク侵攻はこの国主導による謀略のせいである。
アルメリア公国
大公:ギルベルト・エリオル・アルメリア(28歳)
騎士の国。ローザリア地方で有名な士官学校があるのもこの国。
南の大国ルドベキアと広く国境を接しており、フェイミリアムの長きにわたる同盟国。資源も経済もそこそこ。
現在の当主であるギルベルトは、10年ほど前に実父が他界したため、跡を継いだ。
セルヴァン公国
大公:カミロ・アレクシス・セルヴァン(38歳)
メルベールとエムステルドに挟まれた山間の要衝。険しい峠道や断崖に囲まれた天然の城塞。
メルベールとエムステルドの板挟みになっている国。国土が極小・国力も全公国中最低だが、要衝であるがゆえに外交・情報力で国を維持している。
独自の情報力は門外不出の情報伝達魔術に支えられており、各国にいる密偵から魔法を介して常にセルヴァン公国の中央に情報が集められている。
レイディア公国
大公:テオフィル・マラフ・レイディア(65歳)
常に中立を決める日和見国家。腹が読めない。
フェイミリアムとエムステルドのやや南に位置する。
山と森に囲まれ、外敵が侵入しづらい国土。フェイミリアム、エムステルドに次いでのそこそこの国力。(だからこその中立国)
農業・林業・学術など地味ながら自立的。高度な行政制度と教育水準。優秀な文官や医官を多数輩出。表向きは穏やかだが、内部では派閥闘争と陰謀の渦中。