昨夜のできごと
テーブルの上には見慣れないもの
昨日あなたが手にしてたもの
その何秒かに、ある言葉といっしょに
わたしの手元に運ばれた
プロポーズにはまだ早いと思っていた
星空が祝福してくれるのには
まだ相当、早いと思っていた
ここにいる誰もがそう思ってたはず
ここにはあなたとわたし以外は
誰もいないんだけど・・
わたしなりにお返しの言葉を考えた
想い出がくり返し訪れて
わたしのココロをいちばんに踊らせてた
涙がこんなにも流れてくるなんて
こんなに早く流れてくるなんて
そんな時間だった
昨夜の遅い時間のこと
わたしにとっては
忘れられない時間
まだ少しだけ、重みのあるハンカチを
見つめていた