表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/3

#1 本当に来ちゃったよ

「ーー本当に来ちゃったよ」


壮大な景色に、レオンは息を呑む。

見渡す限りの草原と、遥か遠くに待ち構える雪山。


「ィィヤッハァァァァァ!!」


草原を子犬のように走り回る。

現世の自分はどうなったのか、てっちゃん達は何をしているか、気にならないわけではない。でもいつか両方ともなんとかなるはず。せっかく異世界に来れたのだ。二人には悪いがこの幸運を逃すわけにはいかない。だから今は、この世界を全力で攻略しよう。



「あの山の先の魔王を可愛い魔法少女と一緒に倒して、ギルドの美女たちに祝福されるんや!!」



レオンは遠くにそびえる雪山に向かって伝説の始まりを叫んだ。ちなみに魔王が山の先にいるというのはただの勘だ。


まず何をすればいいのかと考えレオンは、第一村人を探すことにした。丘に登り周囲を見渡す。

北に山脈。東から西に向かって小さな川が流れており、南には広葉樹の大森林が地平線の彼方まで続いている。そして遠くの川のほとりに、小さな家と小さな畑を発見した。


(今日の目標はあそこまでだな)


草原は想像以上に広く家に着く頃には、すっかり日は落ちていた。


「ごめんくださーい」


ドアをノックし主の登場を待つ。


「どうぞどうぞ旅人さん。寝床を探しておられるのでしょう。今晩は、是非うちに泊まってくださいな。」


ドアを開けたのは、杖をついた一人の老人だった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ