#0 ある日の男子校-転生のきっかけ-
こんにちは!はじめまして!
羽由てな(うゆにてな)と申します!
書きたい内容の小説があるんですが、素人すぎて手が全く進まんので、練習代わりに出来れば毎日、ちょこっと数百文字の話を書いていこうと思ってます!
あくまで「書く習慣をつける」練習なので、ストーリーとか登場人物は何にも考えてないです!
一応のテーマとしては『異世界に転生したのに勇者とは全く無縁のど田舎にスポーンした主人公の話』みたいなもんです!よろしくおねがいします!
「女欲しいよな」
「それな」
「この学校男しかいねぇじゃん?普通にミスったわ」
二学期に入ってから毎日これを言っている。
「別に俺も最初は良かったんよ。男だけでふざけるのはガチ楽しいし、」
「かっこつけんでいいもんな」
「そそ」
「でも、やっぱアレを見たら」
「「そう思っちゃうよなぁ!」」台パン
wwwwwww
言葉がかぶり爆笑する。
いつもと何も変わらない日常だ。
ところで「アレ」がなにかというと、
〜回想中〜
夏休みのこと。
俺は小中高同じの「てっちゃん」と二人で地元の花火大会に出かけた。目的は、小中の旧友と再会するためである。
二人ともサッカー部で、普段は夜まで練習があるので地元で遊ぶことはほとんど出来なかった。
そんな中、偶然花火大会の日の午後練がオフになったのだ。すぐに中学のクラスLINEに『俺らも行くわ』と送った。瞬間、『レオン達来れるん?!最高やん!!』とみんなから返信が来た。自分で言うのもなんだが、俺とてっちゃんは、割と陽キャなのほうで中学のみんなからも高校のみんなからもかなり好かれている。
迎えた当日午後、俺達は心を躍らせながらかつてのクラスメイトの待つ花火大会へと向かった。
一時間程、電車に揺られ祭り会場につき、早速旧友を探した。すぐに何人も見つけることができた。
が、全員知らない女といちゃいちゃして、いかにも邪魔をするなという雰囲気を纏っていた。
ーー「俺ら、帰らね?」
てっちゃんがぼそっと口にした。
ーー「あ、そうやな、うん。」
帰り道は、沈黙が続き「じゃあな」「おう」と短い挨拶だけを交わし、それぞれの家路についた。
ーードォーン、ぱちぱちぱち
風呂に入っていると花火の音を聞こえた。
すぐさまシャワーを出し、音を掻き消すように頭を洗う。寂しさ、羨ましさ、憤り、気まずさ、そんな濁った気持ちを汗と一緒に流したかった。
風呂を上がると、花火は終わっていた。
部屋に上がり、スマホを見るとLINE通知が溜まっている。クラスLINEだ。
嫌な予感がしたが開いてみるとそこには、花火をバックにした彼女とのツーショットが貼られており、
『花火綺麗やったね!そういえばレオン達来てなかったくない?綺麗やったのに来れんかったのかな?可哀想w』
と書かれt「クソオオオオオオオオオ」ついに嫉妬と怒りが爆発し壁に穴を開けてしまった。。
〜回想終了〜
「ところでお前さ、何読んでんの?」
てっちゃんのとなりの席、オタク君の持つ本が目に入った。
「ああ、これ?これは『異世界に転生したニートの主人公が美少女達と仲間になって世界を救う』っていう本。」
「異世界転生?美少女?
ーー俺らも転生できない?!」
興奮してきた。
「どうだろ、ネットで調べたら方法出てくるけど、多分嘘だよ」
「試してみたの?」「いや」
「じゃあ週末、やってみようぜ!!」
面白いことになってきたぞ。てっちゃんも二つ返事で賛同し、三人で転生を試みることにした。
-週末-
三人は、山の神社にやってきた。
「確認するよ?」オタク君がいう。
「まず、鳥居の下に、大きい石、中くらい、小さい石を重ねてピラミッドをつくる。そして三、人でピラミッドを囲うように手を繋ぐ。最後に、日没前太陽が半分まで地平線で隠れた時に目をつぶって『KαΜηΓαΜηIο,WαΡεWοKοΝοIοKαΡαΗjJηKηΤαΜαΗε Γοδς, ρεμοβε με φρομ θης wορλδ.』の呪文を唱えながら、ピラミッドの周りを回る。」
「やってることは不謹慎な気もするけど、上手くいけばこの中の誰かが転生するんだって」
「ちょっと怖いな。けど勢いでやるか!」
すでにピラミッドの準備は出来ており、あとはその日没を待つのみだ。
数分後、ついにその時が来た。
オタク君の合図で三人は、手を繋ぎ、目をつぶり、例の呪文を唱えながら、ピラミッドを回り始めた。
五周ぐらいしたところで、「ふふっ」馬鹿馬鹿しさに笑みが漏れ、目を開ける。
ーーそこには、知らない景色が広がっていた。