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数え唄

作者: みふぎゅ

ひつじが いっぴき

ひつじが にひき


帳の降りた野原を走る


ひつじが さんひき

ひつじが よひき


立ち止まって草を食む


ひつじが ごひき

ひつじが ろっぴき


お腹が膨れて綿だまり


ひつじが ななひき

ひつじが はちひき


身を寄せ合って雲になる




まどろ微睡み ふわふわり

夜空へ昇って ふわふわり

羊数えて 夜深し

夜更かし貴方の瞼にふわり

夜露に冷えた瞼にふわり





ひつじが はちひき

ひつじが ななひき


綿雲離れて背を伸ばす


ひつじが ろっぴき

ひつじが ごひき


頭振るって大あくび


ひつじが よひき

ひつじが さんひき


離れたぬくもり追いかけて


ひつじが にひき

ひつじが いっぴき


ちぎれた雲が空に散る





まどろ微睡み ふわふわり

野原に帰って ふわふわり

気まぐれ羊は どこ吹く風

草の匂いに誘われ ふわり

開いた瞼も見ないで ふわり




なかなか増えない羊の群れに

焦れた地平が白を差す

紺を溶かして無情に告げる

眠れぬひとりの夜の終わりと

眠たい顔の1日の始まり




ひつじが いっぴき

またきて にひき

すぐさま さんひき

すかさず よひき


たわむれ さんひき

おいかけ にひき

つられて いっぴき

今夜も 0匹

羊や山羊の目は独特ですよね…

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