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逃がさないよ?  作者: 亨珈
初デートってことでいいんですかね!?
8/19

手堅くいきます

 珍しくファームからの始まりにしてくれたイアさんです。お陰でじっくりと装備を整えることができたのはいいんだけど……ヘルメットとベスト、レベル二しかないな~。

 回復系は充実したからいいか!

 あとは、倒した敵からいただこうそうしよう。


「七ミリ要ります?」

「足りると思うけど、もらっとくかな」

「らじゃ」


 流石にデュオでやるときには日本語で喋ってるので楽~。

 イアさんのいる倉庫まで行って七ミリ弾を全部置くと、代わりに五ミリをくれた。あざっす!


「回復は?」

「四、八、五です」


「キット一個くれ。包帯しかねぇ」

「どぞー」


 また床に置くと、サッとしまうイアさん。


「スコープ等倍しかなかったんだよな。途中でもう少し漁るか」

「ですねぇ」


 私もダットサイトしかないし、スナイプするイアさんに譲れるものがない。

 幸い屋根付きの車もゲットしたので、そのまま次のエリアに向かいながらファーミングを続けることにした。




「んー。これは」


 運転しながら「キルログ見てみろ」と指示されて、アバターの付けているバイザー右上に流れては消えていく文字列に目をやる。


「おっとー。karで無双してますね」


 同じ名前が何度も表示され、次々と確殺している様子が見て取れる。

 ちなみに、僻地とはいえ無人ではなかったので、イアさんは二キル、私は一キルしてるんだけど。


「もう一人」

「あ、ホントだ。ポンプで!? うへぇ」


 誰が誰を何でダウンさせたかが表示されるんだけど、もう一人ショットガンで連続キルしている人がいた。


「キャンプですかね?」

「かもな」


 軍事基地は降下する人が多いから、生き残るだけでキル数が酷いことになる。

 にしても、賞金はないとはいえ、ショップのカスタムマッチで強気に攻める人がいるのは驚いた。(賞金ではないけど、ショップの割引券とかカフェの無料券とかはもらえるらしい)


「今日は手堅くいって正解だったかもな。あの二人、ストリーマーだわ」


 ストリーマーってのは、ゲームのライブ配信をやっている人のことだ。それなりに上手い人が多い。当たり前だけど。

 イアさんもライブ配信をやってはいるけど、積極的にチャンネル登録を促しているわけじゃないから、ちょっと違うんだよね。ファンは居るみたいだけどっ。


 私がそのことを知っているのは、実はまだ言ってない。言わずに当分傍観してようと思う。

 なんとなくだけど、知られたら何かが変わっちゃいそうな気がするんだよね。何かってなんなのか、わかんないんだけども。


「相手が誰でも、全力でぶつかるのみです! あっ、イアさん丁度よいとこに補給物資が!」

「お前のそのポジティブさは見習わないとな……」


 ぐいっとハンドルをきって、今し方セスナが落としていったコンテナに車が横付けされる。


「俺は銃とスコープもらうから、メットとベストやる」

「ありがとうございます!」


 入っていたのはAWMだ。どのみち私のプレイスタイルには合わない上、使いこなせない。

 一番硬い防具をゲットできたんだから万々歳だよ。

 あとはなー。なんか別の武器欲しいな。私の技量じゃ、AK使いこなせないんだよね。跳ねすぎて。


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