移動も科学
学校始まって絶望な今日この頃。
「アメリカ…いや、メキシコを潰す為だ。」
「メキシコを…潰す?」
「あぁ、メキシコは今の社会じゃちょっと重要な存在だ。」
「重要?例えばどんな感じで?」
「そうだなぁ…言ってみれば…硫酸作る時に二酸化琉黄と水が必要なんだけど、そん時の水みたいな感じ。」
「にさんかいおうは?」
「そうだなぁ…カナダ。 」
「なるほどねぇ。全然分かんねぇ!」
うん、でしょうね。まぁ分からなくても良いよ。
「あー、うん、もう良いよ」
「俺の理解力が無くてすいませんなぁ。」
まぁ俺が言いたいのはメキシコには世界中の国が運営する工場がある。
そこを潰してしまえば地球人の生産力が少々下がるしパニックが起こる。
だから潰してしまえということになる可能性があるって言う事。
「つかさー、なんでそんなに頭が良いわけ?全然わかんねぇ」
頼がペンをクルクル回しながら言った。
「そりゃ本読んでるからだろ。あとは実験してるからかな」
「はぁ?じゃあ本読んだだけでそこまで行けるってこと?」
頼がペンを投げながら言った。
いや拾えよ。
「中身がある本を読めばな」
「中身がある…?教科書とか…?」
「教科書かぁ。俺はそんな読んだことないぞ。要らない情報が入ってるから可能性があるからな」
「要らない…情報?」
「そう、例えばー…あぁ、今教えてる方程式、あるだろ?」
頼が「あぁ、あのいこうする奴ね」と呟いた。
「そう、でさ。俺が教えたのはいきなり移項する方法教えただろ?」
「うん」
「教科書には先に「両辺に…」的な感じの奴を学ぶんだよな。そこが要らないところ。まぁ分かりやすくする為にとかかもしれんけどな。まぁでも文部科学省のお偉いさん達が認めてるから何かしらの理由はあるんだろうな」
頼が「へぇ…」と呟いた。
まぁちょっと前に読んだ本だと発行者から検定申請された申請図書?だっけな…は、教科書として適切であるかどうかを文部科学大臣の諮問機関である教科用図書検定調査審議会って奴があるんだけどそこに諮問されるとともに、文部科学省の教科書調査官による調査が行われる。
審議会での審議を経て答申が行われると、文部科学大臣は、この答申を基に検定を行う。
たしかそんな感じのやつがあった筈だ。あくまで俺の記憶でだけど。
「つかさ!!!なんで中1の分の教科書知ってんの!?」
「はぁ?そんなの従兄弟の奴を見せて貰えばそれで終了だろ」
「あー、確かに?つかさ、従兄弟もなんかの馬鹿じゃなかった?」
「ん?あー、為羽舞の事?あいつはな…」
難しい内容に入ってきたような気がします。
ここからが私が苦戦するであろうところ。気張っていきましょう。
取り敢えず皆様の…地雷を…踏み抜かなかったと…信じたい…。