食事も科学
暇なので投稿しました。
なんか最後の方に科学馬鹿が滲み出ているような…?
「あー、有り難く食べさせてもらうわ。」
俺の両親は帰ってくるのが遅い。まぁ科学者だからというものもあるが。だから必然的に息子の俺も科学が好きになる。
でも小一の息子を普通置いておくか。と思うだろうが俺は全然平気だ。
俺はいつでも科学の本を読もうとするからな。家でだったら実験。もしくは読書だ。
よく俺は同級生や担任に可笑しい目で見られる。
まぁ…当たり前か。小一が大学の分の内容を知っていたらそりゃ可笑しいか。
「なぁに考えてんの?いらんこと。」
「ごめんって。で、俺ん家行こうぜ。」
俺が返事をしようとしたらいきなり体を持ち上げられた。
「へ、ちょ!!!」
気づいた頃には頼の部屋のベランダにいた。
俺抱えて窓からベランダに乗り移るとか普通無理ゲーだろ…!
「この脳筋野郎…。」
「それ褒めてるー?でも俺クラスの中では頭良い方なんだよ?」
「俺が教えてやってるからだろ…。」
「ヘヘッ、まぁそうなんだけどね?って…!もう30分も経ってるよ!早く行かなきゃ!!!」
頼はそう言って俺を引っ張りながら一階へ駆け降りた。
「お、優羅ー、久しぶりー。」
「お久しぶりです。夕寝さん。」
「本当に優羅はちゃんとしているな…。」
「優羅は!?俺は!?」
「頼はうるさーい、さっさと食べるよー。」
頼は夕寝さんにうるさいと言われたからなのか、それとも褒められなかったからなのか。かなり拗ねていた。
「いただきまーす。」
今日は俺と頼が好きな和食だ。なので俺らは少々食べるスピードが早い。
「あんたら相変わらず和食だと食べる速度早いなー。ちゃんと噛んでね?」
「大丈夫です、夕寝さん。30回噛んでるんで。」
「え!?優羅噛んでんの!?俺そんなに噛んでないよ!ほぼ飲み込んでる!」
頼は馬鹿丸出しの発言をしながらガツガツと食べていった。
「はぁ。いっぱい食べたね。」
頼がベッドに寝転びながら言った。
「そうだなー。美味かった。」
俺が椅子に座りながら言った。
「でしょー?母さんの料理クッソ美味いんだから。…で、最近さ、熱心に本を読んでるけどさ。何が起ころうとしてんの?」
「今、世界中で森林破壊が行われているの、分かるか?」
「知ってるよ??それが今問題になってるんでしょ?」
俺が教えてあげたこと、ちゃんと覚えてやがる。さすがだな。
「そうだ…まぁ「表」では、だけどな。」
「表?裏では?」
「正反対だ。増えてる。尋常じゃないスピードで。」
「う、うん?そ、それって良いことじゃないの?」
普通は、そうだな。でもなぁ。俺が指を立てながら言った。
「良いことだ。でもなぁ。人口が少ない都市の文明が滅んできてんだよ。木に侵略されてな。」
「は?なんで?」
「それを知るために読んでんだよ。本を。もしかしたら過去にこの現象が起きてるかもしんねぇだろ。」
「宇宙って関係ある?」
頼が眉を顰めて言ってきた。
「大アリ。マジである。だって考えてみろー。この犯人が宇宙人だったらどうする?」
「宇宙人なんている訳…」
「ある可能性はある。
地球外生命体がいるかもしれない系外惑星は分かっているだけで53も存在するんだよ。
あー、一応系外惑星について説明しとくか。よく分からんと思うけど。
系外惑星は恒星の周りを回る太陽系の外にある惑星で、今のところ3730が確認されている。
そんで、プエルトリコ大学アレシボ校の惑星宇宙生物学者アベル・メンデスはこの星達に生命がある可能性がある。そう言った。その人は世界中の宇宙科学者が利用する「Habitable Exoplanets Catalog」の管理者だ。」
「あー、よく分かんないよー。」
「はぁ…簡単に説明してやんよ。」
皆様の…地雷を踏み抜かなかったと信じたい…。
そして私の作品で珍しくのほほーんとしている…。