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詩みたいな  作者: 直情型自殺野郎
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酒と煙草

酒と煙草

多くの人は20歳を越えてから手を出す


どちらも中毒性があるもので

故に税率も高い嗜好品


一日の始まりは煙草を吸って

憂鬱を吐き出す


一日の終わりは酒を飲んで

疲労を流し込む


他の人にとっては嗜好品

でも

私にとっては必需品

これがなければ

私は生きていけない


あやふやなものに頼って

私は日々を生きている


煙草がどうやってつくられるのか

酒がどうやってつくられるのか

そんなことには興味を示さずに

ただ消費する毎日


素面でこんな苦行を生き抜ける

そんな頑強な精神を私は持たないから

今日も煙を吐いては酔いを飲み込む


肺癌がどうとか

肝硬変がどうとか

果ては医療費に使われる

税金がどうとか


今の私には全くもって関係のないものに感じて

不健康を享受する


この不健康こそが私を

私の精神を健康に保つもので

これがなければ

早晩私は首を吊るだろう


日々の苦痛

人と人とのやりとり

人間関係

仕事のあれこれ

そんなものは全て酒で流し込み

苦い思いは煙にのせて吐き出す


身体の中に残るのは

拭い去れない功罪

残るのは悪い面ばかり


ただ

私の精神は間違いなく

この毒に救われている

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